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クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

近頃気になるソリストは誰ですか?

最近、不思議なことに、この方の名前で検索をかけてくる人がとても多いのですが、理由はわかっています。N響アワーで印象に残ったソリスト・ベスト3に選ばれたから!。そうですよね。ここにはじめて来る方。いらっしゃいませ。池辺先生も、ひさびさの活きの良い大型新人という感じで紹介されておりました。それにしてもテレビの影響はすごいものです。私は、アンナ・トモワ・シントウがあんなにお婆ちゃんになっていたことの方がびっくりしていました。




アラベラ・美歩・シュタインバッハー

美歩さんについては、このブログでも書いていますが、あれから追加ネタはないです。となると、刺されそうな勢いの検索数なので少し書いておきますか。彼女のファーンではないのですが、レパートリーの多さと新しい音楽に対する積極的な姿勢は、ヒラリー・ハーンと同列レベルで期待しているソリストであります。

ヒラリー・ハーンの方は、ハイフェッツ、ミルシティン級の選ばれしソリストという印象ですが、美歩さんの場合は、努力している部分を努力しているように聴かせる味のあるソリストという感じがしますね。特にアップボーの運弓には、パワーをかけて返すという独特のものがあって、勢いのあまり、たまに後ろにのけぞったりするときもあって、何となくユーモラス。明るい表情で弾いているということもあるかもしれませんが、運気というか、天運の強さもすごく感じるソリストです。

この二人、コンクールあがりのソリストでないので、音楽的に消耗していないところがとても良いです。これにより、他のソリストよりも音楽のスケールが大きく、のびやかで、自由な表現力を手にすることができたことと、何よりも音楽を好きでやってます感が素のままの残っているのが財産ですね。コンクールは高校球児の甲子園みたいなものなので、ソリストといえども、あまり連投すると音楽的消耗が激しいのですね。

ただ、コンクールに出ないことのハンデーは、世間様になかなか認知されにくいというところ。でもそれがよい。新人のオペラ歌手や映画俳優さんがそうであるように、いつでも弱った獲物を狙う狼の牙と目をもって代役のチャンスを狙っておく意欲がほしいところ。

美歩さんもそうやって上がって来たのでしょう。牙の鋭さは、下記の2008年のコンサートでとりあげる曲目の多さをみればわかります。これを1年で全部演奏するというのは、それまでの下積みの努力のたまもの。獲物をまさにこれから狩にいくソリストという感じです。

・メン・チャイ・ベト・ブラ
・シベコン
・ブルッフ1番
・ブルッフ スコットランド幻想曲
・モーツアルト5番
・バルトーク2番
・コルンゴルト
・ショスタコ1番と2番
・プロコの1番 ⇒ 聴きたいですね。
・ベルク ⇒ 今年、日本でやります。


 私的に興味のあるところは、新世代の4大バイオリンコンチェルトのシベコン、バルトーク、ショスタコ、ベルクを多くとりあげてくれているところですかね。当然、シェーンベルクも視野にあることでしょう。女流がシェーンベルクをやる時代になったのですね。感慨無量。

さて、今年の日本のコンサートは、東京交響楽団であるのですが、前後の曲がシューベルトの交響曲というのがちょっとイケテませんね。ベルクにシューベルトでは、かなり興ざめです。ここは、もっとガツンと気合を入れて、武満、ショスタコ、プロコ、メシアン、シェーンベルクあたりをぶつけてほしかったものですけど、ベルクが難曲なので、逃げましたかね。あるいは客入りを心配した?。それならメン・チャイでも良かったのでは。中途半端なプログラム。さあ、どうしよう。迷うところです。
by ralatalk | 2008-03-19 19:55 | 音楽エッセイ