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クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

母からの依頼

何でもない一言が、とてもうれしかったりする瞬間。
今日、その訪れがありました。
母親から電話があり、その会話の中で、
「今度、帰ってきたときに、ユーモレスクを弾いてほしいのんやけど、あんた弾けんの?」
とのこと。この一言には、非常にびっくり。
母は、演歌やよさこい節などのお祭り音楽が専門で、クラシックは嫌いではないけれども曲名や作曲家に関しては、ぜんぜん覚える気がなかった人なので、この曲名が口から出たとたんに大変びっくりしました。

「いったい、どこで覚えてきたんやろうか。」




そういえば、母は最近、「私の息子は東京の偉い先生にバイオリンならってんねんで。」と近所のおばさん連中に自慢するだけではあきたらず、中学生時代の友人にもそのことをしゃべっているご様子。とても恥ずかしので止めてほしいところなんですけど、止めてくれといっても、そこは高知県生まれの大阪育ちの闘うおばさんなので、逆効果になることはわかっており、今はそっとしておきます。

思えば、小さいときに、ピアノを弾きたいとか、バイオリンを習いたいとか、言ったことはあったのですけど、「あんたなんかには無理!」ときっぱり。
あるときそのことについて、ふとしゃべってくれたことがあって、

「あんたは小さいときに、楽器を習いたいとよう言ってたんやけど、そのときうちは貧乏やったから、習わせてあげれんかった。」と一言。

これについては、私自身としては、気になっていなかったのですが、母は悪かったと思っているふしがあります。たぶん、このことから派生して、上記のような行動を起していると思います。それと貧乏だった?というのも実感がないのです。おそらく父親がB級グルメ&料理マニアなので食事だけはすごく豪勢で、その分エンゲル係数がとても高い家計だったはずで、母は、陰で苦労していたかもしれません。
今も食材に関しては、卸の市場で買ってくるし、湧き水を汲みに山に行ったりもしてますからね。
父には、料理人になればよかったのにと言ったものです。普通のレストランのレベルよりも遙かにおいしい和風ベースのオリジナル料理をつくりますからね。友人たちを招待したときに「こんなにうまいものは食べたことがない。」とよく言われるのですが、それが父の最大の喜びなのです。

父曰く、
「お前たち兄弟に、食に関して、ヒモジイ思いをさせたことはない。」
というのが、機嫌のよいときの自慢話です。
これは、戦後、食が不足していたときの親御さんの共通した意識みたいですね。父にもそれがあるようです。

「了解。母上さま。美探先生からしごかれたユーモレスク。下手ながら弾かせてもらいましょう。」

ということで、少し復習しておきますかね。
by ralatalk | 2007-08-15 00:52 | 音楽エッセイ