第24回 ビブラート本格的に
2007年 03月 10日
次にお貸したのが、諸井三郎の交響曲第三番。この曲に関しては、演奏しないことじたいベートーヴェンとかブラームスの交響曲をゴミ箱に入れて評価しないくらいの超愚行です。ベーレンライター版とか、古楽器奏法の演奏も良いのでけど、もう少し邦人作品には目を向けてほしいものです。この曲は、音楽が深い。かなり精神的レベルが高い。ある意味、武士道の美学のような作品ですからね。
私のねらいは、他にあって、この曲の書かれた時代背景とか、思想的なものを詳しく美探先生には、説明しておいたので、もしこの曲がお気に召したのなら、諸井三郎のバイオリン協奏曲の方の蘇演というかほとんど日本初演を、優秀なお弟子さん中から、考えてくださらないかなあと、密かに思っていたりします。バイオリン協奏曲の方は、1939年という第二次大戦の前にかかれており、諸井三郎の最盛期にかかれているので、かなり期待が持てる作品だと思っております。
というアジテーションはここまでにして、本日のレッスンです。
- ボーイング基礎
早引きのための練習
「楽器が揺れなくなって来ているがまだ揺れる。指弓もしっかりと使う事。」
- 重音(3度、オクターブ)
これはいつもの通り。
- 左手の訓練(篠崎教本2巻P48)
「A線は一通りやったが、もう一回全部通して演奏できるようにしておきなさい。」
- カイザー10a番
「さすがに、この曲は難しい。まだ指とか肩が固い。まだまだだ。がんばりたまえ。」
- 鈴木教本2巻 ボッケリーニ:メヌエット
「付点八分音符の次の16分音符の音の長さが長い。もっと短く。」
- 鈴木教本2巻 ベートーヴェン:メヌエット(ビブラートの練習)
「この曲は、前回仕上げてもらったが、この曲においては四分音符以上の音符には、すべてビブラートをかけて演奏してもらいたい。」
ということで、このあとビブラートの特訓へ。少しはかけることができるのですけど曲の途中、途中で入れるのはまだまだ難しですね。