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クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

カセットテープからCDを作成

美探先生から依頼されているカセットテープのCD化に着手しました。
困ったことにカセットデッキは、数年間稼動していなかったので、どうも調子が悪く、このままテープを入れると大切なテープを破損しかねないと考え、新しいカセットデッキを購入しました。

 カセットデッキのようなレガシーな機器に、投資するとは思ってもいなかったのですが、美探先生所有のすごい量の生演奏テープを聴いてみたいということもあったし、自分が80年代に録音しておいた貴重な現代音楽のテープもあるのでそれも聴いてみるのもよかろういうことで購入しました。吉松隆の「植物プリズム」、「マーマレイドサーキット」、「デジタルバード組曲」の初演等、マニア垂涎のレア物もあるのでこれを聴くのも楽しみの一つです。

さて、依頼のあった曲、ヴィエニャフスキーの「華麗なるポロネーズ」の録音に取り掛かることにします。
9分くらいの曲ですけど、フラジオレットや高速重音奏法が頻繁に出てくる技巧の曲で、バイオリンのパートが休む場所がほとんどありません。中学生ながらよくこれだけの集中力で弾き続けることができるものだと感動しました。聴衆も興奮しているようで、曲が終わる直前から大きな拍手の嵐でした。普通、コンクールでは、コンサート風味の拍手はしないのですけどね。

 録音後、この邪魔な拍手を消すにはどうすれば良いのか考えてみたのですが、拍手が始まる寸前でカットするとどうも中途半端、カットした部分からデジタルリバーブを使って、余韻を人工的に付与してみようとも考えたのですが、高級フランス料理に後からケチャップを振りかけるようなもので、演奏が台無しになるのでこれはやめました。仕方ないので、拍手も録音することにして、拍手が始まって1秒後くらいからフェードアウトする録音にしました。
 
他に、録音してみてうれしい誤算があったのですけど、テープからハードディスクにデジタル録音すると、音が良くなっているのですね。特にヒスノイズが低減したのが好印象。当初、16ビットにするか24ビット録音にするか、少し悩んだのですが、16ビットにしておいた方が、今回に限っては良い感じでした。
逆に言うと、MOTUのオーディオインタフェース828とDP4が、原音に対し忠実に録音していないということになるのですが、音楽的な味付けをして録音できているので、これは良しとしますかね。

後、テープが少し劣化していたので、バランス調整のためファイナライザーを少しかけておいたところ音がクリヤーになり前に出てきました。本当は、ファイナライザーをかかけると音のアタック感が変わるので、あまりかけたくないところですけど、かけておいた方が聴きやすいので、かけておくことにしました。

まあ、今のところは、2曲だけ録音すればよいので楽しく作業をしていますが、さて、さて、これから大変になりますかね。
by ralatalk | 2006-12-01 12:15 | 音楽ソフト