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クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

カーボン弓を試奏

ヤマハ池袋店でカーボン弓フェアをやるということで案内が来ていたので行ってまいりました。
この前に、他店にてアウクスのカデェンツアの金と銀のバージョンも試奏させてもらっていたので比較が楽しみです。

さて、予約もせず飛び入りで行ったので、あまり比較する時間が無かったのですが、数にして15本くらいは試してみました。メーカーとしては、グラッサー、ヤマハ、スピカート、ジョン・ポールボーなど。ごめんなさい、スピカート社はジョン・ポールボー社に社名変更したのですね。
今回は、マイ・バイオリンの弦四郎丸とフェルナンブコのドイツ製弓、カーボン弓のコーダークラシックを持参していきました。

さすがに、15本以上も比較すると何が何だかわからなかったのですが、わかったことは以下の通りです。

1.音量、音質はフェルナンブコ弓の圧倒的勝利。
2.カーボン弓では、ダイナミックスが出し難い。
3.操作性に関しては、非常にバランスの良い弓があった。
4.価格と性能が比例していないように思えた。

腕がまだまだヘボなので、操作性に関しては、正直判断できないところですが、抜群に良いなあと思ったのが、ジョン・ポールボー社のアルページョでしたかね。持った感じのバランスが良くて軽く感じました。これはフランス弓の高級ボーと比較してもなかなかいい感じです。まあこれは他の人でもわかるのでしょうね。これの上位バージョンである「アヴァンティ」はすぐに売れたとのことです。

カーボン弓というのは、枯渇するフェルナンブコ弓の代替目的で作られているのですけどこれとは、まったく異なるアプローチをしているのがアウクスですかね。これは、ちょっと他社のカーボン弓とは比較になりません。

びっくりしたのが、音が澄んでいること。これを弾いた後で、マイ・ボーのドイツ弓を弾いてみると弦と弓との間に生じる雑音、振動というのを感じるくらいでしたから、相当性能の良い弓なんでしょうね。フェルナンブコでないもう一つの新しい弓という感じでかなり好感を持ちました。

まあ、問題があるとすれば、重さで50gくらいしかないので、これをプラスと評価するかマイナスと評価する人によって大きく意見が違ってくるのだと思います。

ただ、最近、美探先生の熱血指導の元、ボーイングを改善しているので、美探流運弓法、つまり弦に圧力をかけずに弓の速度で弾く方法では、指と肩の動きが重要で、軽い弓だとこれに無駄な力が入らずに弾けるので、このカーボン弓は非常にこの運弓法に合っているのではないかなあとも思っています。

まあおもしろい弓ですので、どうしようかと思案中です。
問題は、金と銀どちらにするかですけど、今の所、ほとんど差がないように思うんですけど、中、上級者はどう感じますかね。

追記:

初心者にはカーボン弓を薦める人が多いのですけど。疑問ですね。初心者はまず超絶テクニックを目指すよりは、正しいボーイングを基本にバイオリン本来の美しい音を目指すべきで、この目的のためにはまずは、フェルナンブコ弓にしておいて、カーボン弓を後で買い足す方が良いと思います。
フェルナンブコ弓にすると10万円以上になり、それでも良い弓は少ないとネット上では言われていますけど、そんなことはないですね。上をみればきりがないですけど、スタディ・レヴェルでは十分な弓はあります。少し時間と手間をかけ、優秀な弓職人さんを探して行けば結構あるもんなんですよね。
by ralatalk | 2006-09-18 21:53 | バイオリン