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クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

パガニーニ

最近、興味のある作曲家は、パガニーニエネスコなんですけど、今回はパガニーニの方です。
パガニーニは前期ロマン派の作曲家になるのですけど、前期ロマン派は、ひ弱で軟弱、聴衆に媚び過ぎという感じがあって、どうも好きになれない作曲家が多いので今まで避けて来たのですけど、パガニーニは、そうしたことと無縁のようだし、後の作曲家に与えた影響もかなり大きそうであるということでいろいろと聴いてみることにしました。





パガニーニは、バイオリン界の大魔王ともいうべき圧倒的存在で、彼によってバイオリン奏法が飛躍的発展しました。ハーモニックス、左手のピチカート、サルタート、重音トリル、スコルダトゥーラ、そして様々な音程の重音早弾きスケール、こうした様々なバイオリン奏法はパガニーニが開発されたとされています。

※まあパガニーニが開発した技法なのかは、検証してみる必要がありますけどね。スコルダトゥーラ(変則的調弦)は違いますね。でもこの技法を多用したらしいです。

というようなびっくり仰天の音楽だったので、当時の記録では、失神者が続出というのもうなずけますね。今まで聴いたこともなかったような奏法が、大花火のように炸裂しているのですからね。

パガニーニの曲は、旋律のラインがすっきりしていてわかりやすく愉快で明るいのが特徴ですね。おなじ傾向のモーツアルトと比べると、モーツアルトの方が上流階級向けのイメージなんですけど、パガニーニの方は庶民的な感じがしますし、狩の風景とかすごく生き生きしてますね。

曲のパターンとしては、最初、わかりやすい旋律を提示しておいて、それがこれでもかこれでもかという具合に変奏されて、その中で曲芸的、超絶技法の爆裂花火、最後にまたテーマである旋律を提示して華麗に締め括るという曲が多いですね。

ということで音楽的には内容は薄いんですけど、花火を観ている観衆が内容があるとかないとか気にしていないのと同じで、曲の進む方向に向かって期待を膨らませて、聴いて楽しめば良いという曲です。その内容がどうのこうのという難しい話をするのは野暮な聴き方でしょう。

ということでアメリカの若き大天才と呼ばれ、若くして死んだレヴィンの演奏で「24のカプリッチョ」聴いてみました。
まあ噂に聞いていたのですけど、とにかく文句なしにうまい!。音程もイントネーションも完璧。これが1000円で聴くことができるのですから世の中も捨てたもんじゃないですね。

マイケル・レヴィンに関しては、茶木祐一郎さんのヴァイオリン・ウェブに詳しいですね。
勉強になります。
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by ralatalk | 2005-11-16 00:31 | 音楽エッセイ