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クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

イザイの無伴奏バイオリンソナタ

バイオリンの世界では超有名曲なんですけど、恥ずかしながらイザイの無伴奏バイオリンソナタを聴いてみました。

曲目は以下の通り。

ソナタ1番 ト短調
ソナタ2番 イ短調
ソナタ3番 ニ短調 バラード
ソナタ4番 ホ短調
ソナタ5番 ト長調
ソナタ6番 ホ長調

バイオリン:イリヤ・カーラー




CDの帯には、「今や無伴奏ソナタとしてバッハやバルトークと並ぶ、必須のレパートリーとなりました」とありましたがいつもの宣伝だろうと、あまり期待せず聴いてみたのですが、その音楽の内容の深さには、かなりびっくりしました。ほとんどバッハと互角、あるいはそれ以上の音楽です。久しぶりに本物の音楽を聴かせてもらって鳥肌が立ちました。
それにしても6曲の音楽レベルにばらつきがなく、かつバリエーションも豊富というのは、すごい作曲力ですなあ。とても1本のバイオリンで演奏している音楽とは思えないくらいです。3本くらい同時に鳴ってかつ左手のピチカートも入れているという凄まじい超絶技巧。
 かつ、そうした技法が大道芸人的なもんでなく、音楽的内容の必然性から発生しているというところが、バッハ的でもあります。真の保守系作曲家というのは、技術を超えた至高の技をたずさえているもんなんですね。恐るべし。

 曲目としては、第2番がおもしろく感じました。
この曲は、ベルリオーズの幻想交響曲の「断頭台への行進曲」のテーマをパロディとして展開してくるのですけど、なかなかこういった思い切ったことは難しい。やるとしても作曲力のなさを露呈する結果になりやすいところなんですけど、それを白昼堂々とやって原曲より高い次元にもって行ける作曲技法というのは、神がかり的。背筋が寒くなる程のインパクトがありました。

 これほどの保守系作曲家は、日本でも存在してほしい気がするんですけど、このレベルに到達できている人は、世界を探してもおそらくいないのでしょうね。
 ちょっと研究してみる価値は高いですなあ。
by ralatalk | 2005-09-23 00:26 | 音楽エッセイ