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クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

楽譜にするということ

カッコウ・ズ・ライフの譜面化作業、思ったより重労働な作業でしたけどようやく終了しました。
人に見せる譜面に仕上げるにはこうも大変な作業になるとは、楽譜ソフトがあるので何のこともないと考えていたのですけどいろいろな面で手はかかりますね。
以下に手のかかった点を列挙すると、

1.MIDIデータから楽譜にすると大変
 いつもは、シベリウスからDPにMIDIデータを転送するのですけど、今回は逆にしてしまったので思わぬところで作業が発生しました。DPでは手弾き入力しているためシベリウスにデータに移すと8分音符を2つのところが、付点8分音符と16分音符の組み合わせになっていたり、微妙に16分音符分前後にずれていたりして、これをもとに戻すのが面倒な作業でした。こんなのはDPではシフトコマンドを使って簡単修正できるのですけど、シベリウスでは面倒なんですよね。次回からはDP側でガチガチの機械的なMIDIデータを作成しておいてからシベリウスに移行する必要がありますね。

2.アクセント、スタッカートイメージ
 楽譜のアクセントやスタッカートはいろいろあって、楽典にはそのところ書いてあるのですが、演奏する場合、かならずしも楽典に書いてあることとは一致しないですね。特にスタッカートのデュレーションなんかは、50%の長さなんて目安にもなりません。20%のときもあれば、80%のときもあります。これはアーティキュレーションに大きく左右されるのですね。
アクセントなんかも、>、∧、sf、sfzの音の強さの境界は?なんて考えだしたら、本当に迷います。

3.曲想記号
 これは自分で演奏するときは、まったく気にしなくてもよいのですけど演奏者に指示する場合は最低限は記述必要があるんですけど悩みます。
 cantabile(歌うように)、elegante(優雅に)とかなら使えるんでしょうけど、イケイケ系のanimato,con brio、con moto、con spirito、vivoはどれを使えばよいのか?久しぶりに楽典をみてう〜んという感じです。

4.クレシェンド/デクレシェンド
 これは凝りだすときりがないというか、一回細かく書いてしまうと次のページも細かく記述しないとバランスが悪くなるのでついつい書き込み過ぎてしまうのですね。あまり凝りだすとボーイングなんかの指示も書いてたりして。何か武満のスコアの気持ちが分るなあ。でもやり過ぎは演奏者の自発性を阻害するのでよくないんでしょうけどね。
それと音符とクレシェンド/デクレシェンド記号が重ならないようにするのも面倒な作業。

5.連桁(れんこう)
 これが大きな手間がかかるところ。連桁させる音符って機械的にいかないのですよね。特にストラヴィンスキーやバルトークがよく使う小節線をまたがる連桁はかっこよくて好きなんですけど、こんなの自動でやられたら普通じゃ迷惑ですよね。
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●ちょっと雑談

 それにしても現代の最新兵器である楽譜ソフトをつかってもこれだけ手間がかかるのに、シューベルトなんていう人はどうやってあれだけの短い人生で楽譜を残せたのやら。驚異的な速度ですよねこれは。1日あたり何枚のペースなんだろう? 40〜50ページくらいなのかな? 頭の中で曲が出来上がっており、それを楽譜にするだけであっても、あれだけの曲数はこなせないような気がするんですけど。モーツアルトなんかもものすごいですけど、昔の人達はどうやって楽譜作りをしていたのかなあ?
by ralatalk | 2005-08-20 23:22 | 音楽ソフト