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クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

憧れのバンドネオン

今日ようやく、曲の骨格の完成にこぎつけました。
5分程度の曲なのに書く速度が遅すぎますね。まあ和声法どうりのコード進行を使えば、もう少し効率的に曲がかけるのだけれども、そのようなお決まりの曲は絶対に書きたくないので仕方ないといえば仕方ないのですけど。
曲は、オーボエとピアノための独奏曲。反省点としては構想が大きくなった割には、オーボエの演奏技法的な充実が足りない気がしています。オーボエという楽器は、良い音で鳴らせる音域が狭いので少し苦労することがあるのと、始終鳴らしているとあきやすい音であるというのがあります。これを補填する意味でオブリガートとしてホルンを加えようかどうか迷っています。ホルンを入れることによって、オーボエの弱点をカバーし音楽の深みが増すのかもしれない。まあどうするかは、もう少し様子見ですかね。

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そんなこんなで、ここ最近、強く思うことはバンドネオンの曲を書いてみたいということ。ピアソラのビデオを見ているとそんな気がだんだん沸いてきます。ピアソラの音楽はかなり激しいものですが、ピアソラ本人はいたってクールに弾いています。余分なパフォーマンスよりも音楽に集中したい。よい音楽を聴かせたいと願っているかのような演奏で、そこが職人親父の渋いかっこ良さがありますね。一緒に弾いているメンバーも親父について行こうといった感じになるのでしょう。出すときには出し、引くときには引くといった実にメリハリと抑制が効いて好感がもてるアンサンブルになっています。
さて、バンドネオンですが、これについて調べれば調べるほど、かなり厄介な代物というかほとんど楽器の天然記念物であるといった感じです。
もともとドイツで製作されてきた楽器なのですが、第二次大戦の東西ドイツの分断によって楽器職人達がいなくなってしまって技術の伝承が一旦途絶えたこと。これによりいい音のするバンドネオンは戦前のものしかなく、世界中のバンドネオン奏者が古い楽器を探しまくっているというじゃありませんか。現在、日本で手に新品で手に入る製品は、プレミア社の製品のみという状況になっている。最低価格も60万円というから学ぶにしても、すごく敷居が高いですね。また教えてもらえる先生もほとんどいない状況だし。故障したらどうするんでしょうか?

さらに、楽器がピアノやバイオリンといった完成された楽器ではないため今でもボタン配列が統一されていないし、バンドネオンで主流のディアトニック・バンドネオンでは、左右のボタン配列が違い、更に蛇腹を開いたときと閉じたときとでは音程が異なるため都合、4つのボタン配列を覚える必要があること。しかも配列はほとんどランダム状態。バンドネオンはその構造上、ボタン位置が見えないので手に覚えこませるしかないらしいです。とにかくこれほど不合理な楽器も珍しい。

そんなこんなの楽器なので、バンドネオンサイトは、かなり熱っぽく楽器を語っているのが印象的ですね。なんかXプロジェクトみたいな感じです。

バンドネオン入門 米沢典剛さん 
バンドネオンメモリダム 増田さん
タンゴ、バンドネオン、ブエノス・アイレス  田邉義博さん
by ralatalk | 2005-02-14 01:30 | 音楽エッセイ