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クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

音楽理論は必要か?

「音楽理論は必要か」という話題は慣用句なようなものですけど、残念ながら作曲するには最低レベルの知識は必要でしょうね。よく「僕は楽譜を読めないんだけど作曲できるよ。」と自慢している人がいますが、曲を聴かせてもらうと恥ずかしいなるような曲が多いですね。まあ歌謡曲くらいならそのレベルでも十分と言えなくもないけど、クラシック音楽の場合は、曲を展開したり変奏する技法を持っていないと悲しいかな聴くレベルにはならないのですね。
 でもある意味、理論なんて知らないで曲を作るという大胆さも持っていないと曲なんか書けないのかもしれません。ある芸大生の曲を聴かせてもらったのですけど、非常にしっかりとしたお上品で退屈な曲だったりするので、そのことにはふれず情報を聞き出してみたところドビュッシーのベルガマス組曲の和声進行を参考にして作ったらしいことを自慢しておられました。なるほどね。個性がまったく感じられなかったのはこのためね。
 形から入るのか、心から入るのか、仏教ではよく問題になりますけれど、作曲の場合は心から入る方がよいのかもしれませんね。ここで心と言っているのは楽譜のことです。楽譜をみて自分で分析して研究する。わからないところを辞書代わりに理論書を読むというやり方ですかね。これだと生きた和声法を学ぶことができます。
音楽は実際にイメージしているよりは不協和音の比率が意外にも高いものですけど、それをどううまく個性的に解決するかということは、作曲家それぞれによって違っておりそこがセンスなんですね。これは理論書からは直接学べないことです。
by ralatalk | 2005-01-23 02:08 | 音楽エッセイ