クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

タグ:武満徹 ( 8 ) タグの人気記事

たまたま系図関係のことを調べていたら、やくぺん先生のところにこんな記事が。

『「系図」は綾波かミクに語らせるべし』

え~。本当なの。できるの?武満でっせ。プロでも手こずる現代音楽ですよ。その曲を小学校が?
小学校最強とも言われている谷津小学校オケなんですが、知る人ぞ知るすごいオーケストラなようなんですよね。最近、小学校オーケストラの実力はものすごいもので、春の祭典とか平気で演奏している団体もあるし、NHKのテレビでみたときはぶったまげてしまいました。もしかしたら、アマオケでは日本は世界最強国なのかも。特に千葉県、最近、異様に文化レベルが高くなっています。日本のサンクトペテルスブルクかここは!このままいけば、ショスタコが出現するかも。

それにしてもですよ。語りが小学校の生徒さんということで、かなりというかむちゃくちゃにそそられます。とはいえ私はロリコンではないですけどね。系図には、姑息な語りの技術は不要。女優反対。声優は歓迎。子供の感情そのままで、しゃべってほしい。そうした意味では、小学生とか中学生というのは、うってつけというか、究極です。

オーケストラもどこまでやれるのか、アコーディオンとか、スティールドラムとかの特殊楽器はどうするのか、楽譜は、武満版なのか、岩城版なのか、指導者はプロの先生を呼んでいるのかな。これは、はらはらどきどきわくわくしますね。この日は、なんとか都合をつけていきたいです。

会場は「ここ」
17 日  習志野市立谷津小学校 ファミリーコンサート

武満徹
語りとオーケストラのための
系図 ー若い人たちのための音楽詩ー

バーンスタイン
「キャンディード」序曲

習志野市立谷津小学校管弦楽クラブ
冨田政芳指揮
このコンサートは私に恋いといっているようなもんですなあ。
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by ralatalk | 2008-02-05 13:01 | コンサート

ファミリー・ツリー

行ってきました。武満の演奏会。大望のファミリー・ツリーをついに生で聴けて本当によかったです。この作品は、おそらく人類史上最高の作品の一つであるのは間違いないですなあ。生を聴いて確信しました。ロシアにショスタコ、フランスにラヴェル先生がいるなら日本には武満がいると胸をはれる作品。

2008年1月18日(金)19:00開演 東京文化会館

指揮:沼尻竜典、東京都交響楽団
ピアノ*:小川典子
アコーディオン**:御喜美江
語り**:水谷妃里
声楽アンサンブル***:二期会マイスタージンガー

* 武満徹:弦楽のためのレクイエム
* 武満徹:アステリズム*
* 武満徹:系図―若い人のための音楽詩**
* ベリオ:シンフォニア***

 テーマは「人間」。ごく普通の家族の心の距離感を問う、他に例のない音楽。故岩城さんが、自分で小編成に編曲してまでも頻繁に演奏していた気持ちがわかります。

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by ralatalk | 2008-01-18 23:33 | コンサート
やってきました、別宮貞雄のプロデュースシリーズ。
今回も期待てんこ盛りです。

さっそく以下を予約。

第656回定期演奏会 Aシリーズ

2008年1月18日(金)19:00開演 東京文化会館

指揮:沼尻竜典
ピアノ*:小川典子
アコーディオン**:御喜美江
語り**:水谷妃里
声楽アンサンブル***:二期会マイスタージンガー

<日本管弦楽の名曲とその源流-5>

* 武満徹:弦楽のためのレクイエム
* 武満徹:アステリズム*
* 武満徹:系図―若い人のための音楽詩**
* ベリオ:シンフォニア***

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by ralatalk | 2008-01-10 12:32 | コンサート

君は武満を聴いたか?

昨日、武満徹のコンサートに行ってきました。曲目は以下の通り。

[曲目]

* 武満 徹:カシオペア
Cassiopeia(1971)
〜独奏打楽器とオーケストラのための
[若杉/加藤]
シカゴ ラヴィニア音楽祭委嘱作品。
【初演】1971年7月8日 ラヴィニア音楽祭 小澤征爾/ツトム・ヤマシタ/シカゴ交響楽団

* 武満 徹:アステリズム
Asterism(1968)〜ピアノとオーケストラのための
[高関/高橋]
RCAビクター委嘱作品。曲名は「星群」「星座」などを意味する天文学用語。
【初演】1969年1月14日 トロント(カナダ) 小澤征爾/高橋悠治/トロント交響楽団

* 武満 徹:ジェモー
Gémeaux(1971-86)〜オーボエ、トロンボーン、2つのオーケストラと2人の指揮者のための
[若杉(オーケストラ1)/高関(オーケストラ2)/古部/リンドバーグ]
サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ第1作。曲名は「双子座」の意味。
【初演】1986年10月15日 サントリーホール 尾高忠明/井上道義/B.グレツナー/V.グロボカール/東京フィル/新日本フィル

[出演]
指揮:若杉 弘/高関健
ピアノ:高橋悠治
パーカッション:加藤訓子
オーボエ:古部賢一
トロンボーン:クリスチャン・リンドバーグ
東京フィルハーモニー交響楽団

※岩城宏之が、体調不良のため高関 健指揮に変更になっています。
岩城さんの最近の健康状態が気になるところですが、高関さんは結構がんばっておりましたね。

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by ralatalk | 2006-05-29 01:50 | コンサート

武満徹特集

芸術新潮の5月号特集が、何と「はじめての武満徹」という特集でした。

内容は、なかなかすごいもので、武満と美術界、映画界というところもちゃんとおさえて書いてあり読み応えがありました。
こういうすばらしい、大人の薫りのする特集というのは、音楽専門誌では無理なんですかね?美術界のレベルと比べて、音楽関係の記者は芸術理解という観点からは、小学校以下レベルな感じです。いいかげんに、下品な演奏品評会をやめて、ドイツ音楽至上主義な音楽史観から抜けきれないと、多様性に富む次の世代の芸術を理解するのは無理というものです。最近、ショスタコビッチ特集というのを某有名音楽雑誌がやっていたのですけど、あまりのレベルの低さに愕然としましたからね。「せめてロシアへ行って、ショスタコーヴィチの関係者と話くらいして来いよ。」という感じです。2次資料の使い回しとつまらない感想文で特集というのは、ある意味、読者を馬鹿にしているとしか思えないですね。

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by ralatalk | 2006-04-30 23:17 | 邦人作曲家
冷静になった状態で前回、記述していなかった曲目について書いてみようと思います。このコンサートはそれ程内容が濃いものでした。

●ペンデレツキ:広島の犠牲者に捧げる哀歌

この作品は、前衛音楽の雛形とも言えるくらい多くの作曲家に模倣させてきたスタンダードともいうべき超有名曲ですが、私は今回初めて聴きました。本来ならずっと以前に聴いておくべき作品なんですけど、「広島の犠牲者」というタイトルに偽善的なものを感じてずっと避けてきました。広島の惨劇というのは、人類最大の過ちであり、すべてを失って途方に暮れている犠牲者に対して、この惨劇を再現するような音楽を聴かせてさらに犠牲者の心を傷つけることが果たして許されてよいのかという点でひっかかるタイトルの付け方であったからです。

反戦平和の音楽は、クラシックでも数多くあるのですけど、中でもシェーンベルクの「ワルシャワの生き残り」という作品においては、アウシュビッツに対する怒りを激しく感じることはできるし、オネゲルの交響曲第二番の最後のトランペットの祈りには、心の底から平和を望む声を聴くことができます。ただし、この作品の場合は、作った作品の雰囲気が広島の原爆の惨状に似ていたからこのタイトルにしたというのが見え見えの気がします。

ただ、こうした機会を与えられたのも何かの導きということで純音楽として真剣に聴くことにしました。実際聴いてみたところ、やはり予想していた通り、そこには広島の犠牲者に対するシンパシイをまったく感じられない作品ではありました。

音楽は、8分程度の弦楽合奏なのですが、非常に厳しく強烈なサウンドで異様なものでした。異様にしている技法的な要因は、52の弦楽器がすべてばらばらの音を奏でているという点と、拍という概念がないこと、それと微分音を使ったトーンクラスター、ボディアタック奏法、ハーモニックス、グリサンドなどの特殊奏法。まあ現在では常套手段となっている前衛音楽技法の大方が集結している曲ということもあって、現在聴いても斬新すぎるぐらいのサウンドです。

実演ではこうした音だけではなく、視覚的にもおもしろいものがありました。
まずは、指揮ですが、無拍子ということもあって指揮棒を使わず両手で曲中ずっとべつべつの指示を出しつづける。両手首をお日様きらきらとという感じではげしく振るしぐさなどがあり、ほとんど指揮というより祈祷という感じでしたね。今までいろいろ現代曲の指揮は見てきましたけど、これほど変わった指揮法はみたことがないくらいで、たぶん楽譜がすごいことになっているのではないかと推測されます。

あと、弦楽器のボーイングがぜんぜんそろっていない状態で演奏される異様さ。なんかヤマアラシを見ているような感じでした。

こうしたミスター前衛ともいうべき曲を聴いていると、前衛作曲家と言われる人たちが、最先端のことをやっているつもりで、この人の作品の後追いと焼き直しをやっているというのがよくわかります。1959年の作品なんですけど、前衛音楽という世界はあまり進歩していないのが現状ですかね。

※坂崎紀さんがホームページで「ワルシャワの生き残り」についてすごく良い記事を書いています。人間のこころの叫びを具現化した真の音楽の力というものがどれほどのものか、是非とも皆様も聴いてみてください。

シェーンベルク:《ワルシャワの生き残り》——良楽は耳に苦し

●武満徹:カトレーン

武満の代表作のひとつで尾高賞の受賞作品。メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」の編成を意識した作品で、ピアノ、バイオリン、チェロ、クラリネットのアンサンブル付きオーケストラというような感じで構成されており、アンサンブルとオーケストラとの対比が非常におもしろい曲です。武満の考えは、アンサンブルとオケ対立させるのではなく、アンサンブルでやった音形が徐々にオーケストラに拡散するというイメージですかね。そういうことで、何か銀河の渦の中心から周辺へ、またはその逆に中心に音が集まるという感じがします。

今回の演奏は私の好みからは少し早いテンポではありましたけど、十分に聴き応えのある演奏でした。生演奏は初めて聴く曲なので、少し感じたことは、アンサンブルの音量バランスとオケ側の音量に差がありすぎるので、せっかくの効果が少し薄れて感じられたことです。これは演奏者が悪いという意味ではまったくなく、こうした対処としてPAを介在して、10%くらい音量カバーするという考え方もあっても良いのではないか思います。このところは、クラシックの人は相当いやがるでしょうけど、曲によってはそうしてもらった方が、作曲家の意図が明確になると思うのですけどどうなんでしょうかね。

※カトレーンの誕生秘話ということで、音楽評論家の東条碩夫さんがおもしろい記事を書いていらっしゃいますね。

もっと武満徹の中の記事(MOSTRY CLASSICより)
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by ralatalk | 2005-07-24 00:32 | コンサート
本日、読売日響の第440回定期演奏会に行ってきました。
曲目は以下の通り。

1.ペンデレツキ:広島の犠牲者に捧げる哀歌
2.武満徹:カトレーン
3.スクリャービン:交響曲第5番<プロメテウス-火の歌> 照明演出付き

指揮:井上道義、ピアノ:高橋アキ

b0046888_035576.jpgマエストロ井上は、結構変わったプログラムを組んで楽しませてくれる指揮者ですけど、今回のこのプログラムは気合入りまくり、エネルギー充填120%ということで、まさにこのコンサートに来いと呼びつけられているようなもんで、おもわず会社を休んではせ参じることにしました。高橋アキさんの演奏も久しぶりに聴けるということで、これもまたうれしさ100倍です。
で、行ってきた感想ですが、これはものすごいコンサートでまさに歴史に残るようなすばらしいものでした。いつもは曲順に感想を述べていくことにしていますが、今回はプロメテが凄過ぎで、これで頭がいっぱいになっています。

プロメテというと音楽と色彩を合体させるという大胆な発想で有名で、色光ピアノといって音階に合わせた光を発光する楽器を指定しているのですが、残念なことにこれを使ったコンサートはほとんどやられたことがありません。今回も色光ピアノは使われていなかったのですが、その代わりにライトでハリネズミ武装したスタインウェイピアノがその代役を務めます。

マエストロ井上は、本気でスクリャービンの果たせなかった夢に挑戦するというのです。プログラムノートにはこうあります。

自筆のスコアの600余小節すべてにライラック色、鉛色、赤い閃光、さざ波のような月光の色、死んだような鈍い血の色、にんじんの色、緑の炎などなどを書き込んだコピーを見たとき、それこそ僕の頭に閃光が走った。「あっ、これは楽譜なのだ。台本なのだ。読むのはこちらだ。指示されたものの解釈は、こっちが(曲げずに?)しなくてはいけない」と思った。
 光は、どこに、どのような強さで、どうやって射すのか、前後の関係も、全部消えるのか、一部残るのか、まったく書かれていない。
 そのうえ100年後のこちらは、劇場の最新機能を駆使してやれるわけだ。スクリャービンは、あの時代では果たせない夢をみたのだ。

で準備は、どうだったのかというと、ステージいっぱいにサーチライトを並べ立て、各奏者の譜面台にライトをつけて、ステージの真上に白いどんちょをたらして、これに画像を映し出すしくみになっていました。

実践では、真っ暗なステージになり、徐々にうっすらとしたところでマエストロの指揮が振り下ろされたところで曲が不気味だが静かに曲が始まり、楽器にあわせて怪しげなライトの点滅、やがてピアノが出てくるところでは、ちかちかとライト点滅し、曲の激しさや曲の細かさにあわせて目がくらむほどの色の7色変化、青になったり、黄色になったり、途中でまったくぞっとするほどの血の赤になったり、まさに光に圧倒され、曲の細かさに圧倒され、観ているものは唖然とするしかありません。音楽と光の効果がこれほどすさまじいものとは、映画なんかでは実感することはあっても、それとはまったく次元を超えた闇と光と音楽の美しさと妖しさに開いた口が塞がらない状態になってしまいました。これは危険な音楽です。

マエストロいわく、「今宵一晩、皆様を骨抜きにしてみせます!」
まさに、そういう状態。マエストロとオケのメンバーにブラボー、まさにスクリャービンの望んでいた世界を再現できていました。高橋アキさん、まさにプロメテの化身! むちゃくちゃにかっこよかったですよ。

本当のプロメテの姿がこれほどのもんだったとは、凄過ぎます。こういう演奏会は是非とも再演してほしいですね。
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by ralatalk | 2005-07-20 00:01 | コンサート
先程、ずっと楽しみにしていた武満徹の「マイ・ウェイ・オブ・ライフ」をNHKのテレビで観ることができました。でも何というか、これが本当の武満の世界なんですかね。武満の音楽を媒体とした日本人の生活の現状を表現した劇というか、フランス文化人好みの退屈な抽象性を取り込んだ三流映画ぽい作りにはがっかり。外人には日本人がこのような感じで捉えられているのですかね。テーマが人生というのであれば、もっともっと深堀できたような気がするし、日本の一流の映画監督とかアニメ監督かに演出してもらえば、もっとすごい世界を表現できたであろうに。演出のレベルの低さにはがっかりです。熊さんが出てくるのは、アニメのアキラの影響があるだろうし、お色気お姉さんが出てくるのは、これも庵野監督の撮ったキューティハニーとかの影響もあるんでしょうかね。ついでにトトロも出しといてくれという感じです。まあこんなところで愚痴っていても仕方ないですかね。日本人の世界は、日本人が作らないとね。
 まあ悪いところを指摘していても仕方がないとして、良い部分もあることはありました。それはファミリーツリーをフランス語で聴くことができたのと、演出もこの曲の場面だけは合っていたように感じます。
 武満が本当にオペラを作ることができたかどうか?作曲技法のバリエーションがかなり少ない人なので困難な作業になったであろうと思いますが、ファミリーツリーの延長線にある作品だとは予想できますね。
 このオペラを観ていてふと思ったんですけど、もしかしたら諸井三郎の交響曲第三番をオペラ仕立てに演出を加えてもおもしろいかなあ。戦争末期にほとんど死を覚悟した日本人作曲家の壮絶な苦悩というのがテーマとしてそそられますなあ。この時代、時局音楽を書かなくては殺されるかもしれないという極限の状態でしたからね。そこに橋本国彦や伊福部昭も加えてということになるとなお興味がそそられます。
 こういうオペラなら是非観てみたいものです。
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by ralatalk | 2005-06-20 00:50 | コンサート