クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

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ある程度時間が経ち冷静になったところで総括しておきますかね。

歴史的意義については、これから2~3年先をみないとわかりませんが、ショスタコがコンサートで取り上げられる機会は、これから確実に増えてくるものと予想しています。すでにウィキペディアに掲載されているのはおどろきでしたが。

5番は例外として、特に8、10、11は演奏機会が増えてくるものと思います。
実際、日比谷での観衆の反応もかなりよかったですしね。その中でも11番は、聴きどころ満載なのでもっと演奏されるはず。
8番は、内容が深刻なだけに、そう頻繁というわけにはいかないかもしれませんが、彼の最高傑作でもあるので、少しずつ増えて来そうな予感。10番は、似たような内容のバイオリン協奏曲1番が演奏される機会が増えてきているので、演奏機会が増えてくるかも。

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by ralatalk | 2007-12-26 18:19 | コンサート
 本日、最後となりました、井上ミッチーのショスタコ全曲演奏会。
最後は、大曲の8番と、ラストにふさわしい15番。観衆もわかっているのか今日の日比谷公会堂は、ほぼ満員。オケはミッチーの手兵の新日本フィル。今回は、8回連続演奏会のチケットを購入した50人に会場に貼られていたミッチーサイン入りのパネルがもらえるとのこと。運良くゲットしました。パネルは名フィルの演奏風景ですかね。これ?
それとミッチーと握手してきました。やった〜。←割りとミーハーです。私は。
ミッチーの手はかなり大きく、そして柔らかいお手をしておりました。

 さて、演奏なんですけど、まずは第8番から。
出演: 指揮:井上道義 演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団
曲目・演目: 曲目:ショスタコーヴィチ:交響曲第8番/第15番


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by ralatalk | 2007-12-09 22:45 | コンサート

名フィルに栄光あれ

演奏会の最後にみたミッチーの勇姿。後光が差していたような。まさに男の本懐というものを感じました。「よくやった。ミッチー。ミッチーを誉め称えよ。」という歓喜の渦でありました。

今回の演奏会は、期待するところは大でありましたが、果してこんなプログラムは成立するのかと心配していたところだったのですが、ミッチーの強い希望で実現。世界のどんなオケも成し得ていない究極のハードボイルドなプログラム。

前代未聞のショスタコの11番と12番の連続演奏と相成りました。
名フィル大ピンチ。

<プログラム>
指揮:井上道義 会場:日比谷公会堂
2007年12月5日(水)19:00開演
交響曲第11番「1905年」、第12番「1917年」
管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団


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by ralatalk | 2007-12-05 22:53 | コンサート
鳴り止まない拍手。楽団員の最後の人が出て行くまで拍手は続いた。

 サクトペテルブルク交響楽団。ここに来た人たちのみが味わえた気迫溢れる極上のショスタコーヴィチ演奏。バビヤール、10番どれも聴いていて、身震いするほどの演奏。そう、こういう音楽が、ずっと、ずっと聴きたかった音楽。

 指揮棒を振られてしまう前に要所要所で準備している自律的な動き。熱演の連鎖反応。クラリネットのソロがよければ、それに負けじと、オーボエ、フルート、ファゴットが続いていく。トランペットががんばれば、ホルン、トロンボーン、チューバもそれに続き、鋭く打楽器群がそれに呼応する。コンサートマスターの背中は、最前線の有能な指揮官そのもの。遅れを取るなと斬り込み進軍。チェロ、コントラバスは、この日のために弦を替えて来たのかと思わんばかりの重厚な音色。
 マエストロ、井上道義の音楽というよりも、これは、サクトペテルブルク響の音楽。おらが町の偉大な作曲家、ショスタコーヴィチに全身全霊を捧げつくした演奏。
 それにしても、第1、2、3、5、6、7、10、13と8曲も演奏しながら、すべてが圧倒的な名演であったことは、驚異的なことです。

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by ralatalk | 2007-11-11 22:51 | コンサート
「すげ〜。。。。すげ〜よ。これは」

交響曲第3番が終了した直後の後ろの席の若いお兄ちゃんから思わずでた言葉。
 うむ、確かに。交響曲第3番は、私もたいしたことがない曲と思っていたのですけど、感動して涙が出そうになりました。すばらしい曲の仕上がりでした。

そして翌日の交響曲第5番は、両手に2本指ずつのバチを高々と持ったティンパニおじさんが仁王立ち。最後に「どっか〜ん」と渾身の一発。後光の花火が炸裂していましたDa!。すごすぎるぞ、これぞショスタコの醍醐味でした。

いや、いや、すごいこれがロシアオケの真の力なんですね。ム、ムムといった感じです。しばらくぼう然としてしまいました。やはり、ショスタコはCDでちまちま聴く音楽ではなくて、コンサート会場で聴く音楽なんですね。

さて、今回も会場マニアモード、激辛批評モード、ミーハーモード解説します。

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by ralatalk | 2007-11-04 22:06 | コンサート
このところリリー・ブーランジェの作品を集中的に聴いているのですが、作品のレベルがずば抜けて高いところにあるので、聴きごたえ充分といった感じです。とりわけ声楽曲のピアノ伴奏部分は、宗教的で神秘的な和声が声と絶妙に融合されており、奇跡的なレヴェル。ラヴェル先生、ドビュッシーすら上回っている感じがします。これでいて師フォーレのもつ叙情性もあるので、かくも美しく、悲しい音楽があっていいのか思いながら聴いております。

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by ralatalk | 2007-09-01 02:42
カジモト音楽事務所から「黒の書」が届きました。


b0046888_2185828.jpgカジモト・イープラスをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。下記申込みについては、抽選の結果、チケットをご用意することができませんでした。

公演名   : 日露友好ショスタコーヴィチ交響曲
全曲演奏プロジェクト2007<8回セット券>
会場名   : 日比谷公会堂

「何じゃこれは???」

それにしても、既にチケットは取れていると認識していたので、抽選だったのか!と大ショック。抽選なら抽選と書いてくれれば良いのですが、悪質な詐欺にあったような気分の悪さです。幸いなことにリターンマッチの機会があるので、スターリンに言われなくとも絶対に死守せねばならないのですが、これほどの人気公演だったとは。うかつだったです。

※6/17の午前10時にチケット・ゲット完了。大変混雑していたのですが何とか3回目のアクセスでなんとかクリア。

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by ralatalk | 2007-06-14 17:34 | コンサート
ショスタコの交響曲を最近ずっと聴いていて、これは生でも聴いてみたいなあと思っていたところ、こんなすてきな大イベントがありました。!

日露友好ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクト

それにしても、尊敬すべきは、マエストロ「井上道義。この人の企画するプログラムはいつも奇抜で面白いですね。こんな挑戦的な演奏会では、私に日比谷公会堂に来いと言っているようなものです。よろしい。その挑戦受けさせてもらいますということで、8回連続演奏会のチケットを購入しておきました。

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by ralatalk | 2007-06-08 18:06 | コンサート
冷静になった状態で前回、記述していなかった曲目について書いてみようと思います。このコンサートはそれ程内容が濃いものでした。

●ペンデレツキ:広島の犠牲者に捧げる哀歌

この作品は、前衛音楽の雛形とも言えるくらい多くの作曲家に模倣させてきたスタンダードともいうべき超有名曲ですが、私は今回初めて聴きました。本来ならずっと以前に聴いておくべき作品なんですけど、「広島の犠牲者」というタイトルに偽善的なものを感じてずっと避けてきました。広島の惨劇というのは、人類最大の過ちであり、すべてを失って途方に暮れている犠牲者に対して、この惨劇を再現するような音楽を聴かせてさらに犠牲者の心を傷つけることが果たして許されてよいのかという点でひっかかるタイトルの付け方であったからです。

反戦平和の音楽は、クラシックでも数多くあるのですけど、中でもシェーンベルクの「ワルシャワの生き残り」という作品においては、アウシュビッツに対する怒りを激しく感じることはできるし、オネゲルの交響曲第二番の最後のトランペットの祈りには、心の底から平和を望む声を聴くことができます。ただし、この作品の場合は、作った作品の雰囲気が広島の原爆の惨状に似ていたからこのタイトルにしたというのが見え見えの気がします。

ただ、こうした機会を与えられたのも何かの導きということで純音楽として真剣に聴くことにしました。実際聴いてみたところ、やはり予想していた通り、そこには広島の犠牲者に対するシンパシイをまったく感じられない作品ではありました。

音楽は、8分程度の弦楽合奏なのですが、非常に厳しく強烈なサウンドで異様なものでした。異様にしている技法的な要因は、52の弦楽器がすべてばらばらの音を奏でているという点と、拍という概念がないこと、それと微分音を使ったトーンクラスター、ボディアタック奏法、ハーモニックス、グリサンドなどの特殊奏法。まあ現在では常套手段となっている前衛音楽技法の大方が集結している曲ということもあって、現在聴いても斬新すぎるぐらいのサウンドです。

実演ではこうした音だけではなく、視覚的にもおもしろいものがありました。
まずは、指揮ですが、無拍子ということもあって指揮棒を使わず両手で曲中ずっとべつべつの指示を出しつづける。両手首をお日様きらきらとという感じではげしく振るしぐさなどがあり、ほとんど指揮というより祈祷という感じでしたね。今までいろいろ現代曲の指揮は見てきましたけど、これほど変わった指揮法はみたことがないくらいで、たぶん楽譜がすごいことになっているのではないかと推測されます。

あと、弦楽器のボーイングがぜんぜんそろっていない状態で演奏される異様さ。なんかヤマアラシを見ているような感じでした。

こうしたミスター前衛ともいうべき曲を聴いていると、前衛作曲家と言われる人たちが、最先端のことをやっているつもりで、この人の作品の後追いと焼き直しをやっているというのがよくわかります。1959年の作品なんですけど、前衛音楽という世界はあまり進歩していないのが現状ですかね。

※坂崎紀さんがホームページで「ワルシャワの生き残り」についてすごく良い記事を書いています。人間のこころの叫びを具現化した真の音楽の力というものがどれほどのものか、是非とも皆様も聴いてみてください。

シェーンベルク:《ワルシャワの生き残り》——良楽は耳に苦し

●武満徹:カトレーン

武満の代表作のひとつで尾高賞の受賞作品。メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」の編成を意識した作品で、ピアノ、バイオリン、チェロ、クラリネットのアンサンブル付きオーケストラというような感じで構成されており、アンサンブルとオーケストラとの対比が非常におもしろい曲です。武満の考えは、アンサンブルとオケ対立させるのではなく、アンサンブルでやった音形が徐々にオーケストラに拡散するというイメージですかね。そういうことで、何か銀河の渦の中心から周辺へ、またはその逆に中心に音が集まるという感じがします。

今回の演奏は私の好みからは少し早いテンポではありましたけど、十分に聴き応えのある演奏でした。生演奏は初めて聴く曲なので、少し感じたことは、アンサンブルの音量バランスとオケ側の音量に差がありすぎるので、せっかくの効果が少し薄れて感じられたことです。これは演奏者が悪いという意味ではまったくなく、こうした対処としてPAを介在して、10%くらい音量カバーするという考え方もあっても良いのではないか思います。このところは、クラシックの人は相当いやがるでしょうけど、曲によってはそうしてもらった方が、作曲家の意図が明確になると思うのですけどどうなんでしょうかね。

※カトレーンの誕生秘話ということで、音楽評論家の東条碩夫さんがおもしろい記事を書いていらっしゃいますね。

もっと武満徹の中の記事(MOSTRY CLASSICより)
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by ralatalk | 2005-07-24 00:32 | コンサート
本日、読売日響の第440回定期演奏会に行ってきました。
曲目は以下の通り。

1.ペンデレツキ:広島の犠牲者に捧げる哀歌
2.武満徹:カトレーン
3.スクリャービン:交響曲第5番<プロメテウス-火の歌> 照明演出付き

指揮:井上道義、ピアノ:高橋アキ

b0046888_035576.jpgマエストロ井上は、結構変わったプログラムを組んで楽しませてくれる指揮者ですけど、今回のこのプログラムは気合入りまくり、エネルギー充填120%ということで、まさにこのコンサートに来いと呼びつけられているようなもんで、おもわず会社を休んではせ参じることにしました。高橋アキさんの演奏も久しぶりに聴けるということで、これもまたうれしさ100倍です。
で、行ってきた感想ですが、これはものすごいコンサートでまさに歴史に残るようなすばらしいものでした。いつもは曲順に感想を述べていくことにしていますが、今回はプロメテが凄過ぎで、これで頭がいっぱいになっています。

プロメテというと音楽と色彩を合体させるという大胆な発想で有名で、色光ピアノといって音階に合わせた光を発光する楽器を指定しているのですが、残念なことにこれを使ったコンサートはほとんどやられたことがありません。今回も色光ピアノは使われていなかったのですが、その代わりにライトでハリネズミ武装したスタインウェイピアノがその代役を務めます。

マエストロ井上は、本気でスクリャービンの果たせなかった夢に挑戦するというのです。プログラムノートにはこうあります。

自筆のスコアの600余小節すべてにライラック色、鉛色、赤い閃光、さざ波のような月光の色、死んだような鈍い血の色、にんじんの色、緑の炎などなどを書き込んだコピーを見たとき、それこそ僕の頭に閃光が走った。「あっ、これは楽譜なのだ。台本なのだ。読むのはこちらだ。指示されたものの解釈は、こっちが(曲げずに?)しなくてはいけない」と思った。
 光は、どこに、どのような強さで、どうやって射すのか、前後の関係も、全部消えるのか、一部残るのか、まったく書かれていない。
 そのうえ100年後のこちらは、劇場の最新機能を駆使してやれるわけだ。スクリャービンは、あの時代では果たせない夢をみたのだ。

で準備は、どうだったのかというと、ステージいっぱいにサーチライトを並べ立て、各奏者の譜面台にライトをつけて、ステージの真上に白いどんちょをたらして、これに画像を映し出すしくみになっていました。

実践では、真っ暗なステージになり、徐々にうっすらとしたところでマエストロの指揮が振り下ろされたところで曲が不気味だが静かに曲が始まり、楽器にあわせて怪しげなライトの点滅、やがてピアノが出てくるところでは、ちかちかとライト点滅し、曲の激しさや曲の細かさにあわせて目がくらむほどの色の7色変化、青になったり、黄色になったり、途中でまったくぞっとするほどの血の赤になったり、まさに光に圧倒され、曲の細かさに圧倒され、観ているものは唖然とするしかありません。音楽と光の効果がこれほどすさまじいものとは、映画なんかでは実感することはあっても、それとはまったく次元を超えた闇と光と音楽の美しさと妖しさに開いた口が塞がらない状態になってしまいました。これは危険な音楽です。

マエストロいわく、「今宵一晩、皆様を骨抜きにしてみせます!」
まさに、そういう状態。マエストロとオケのメンバーにブラボー、まさにスクリャービンの望んでいた世界を再現できていました。高橋アキさん、まさにプロメテの化身! むちゃくちゃにかっこよかったですよ。

本当のプロメテの姿がこれほどのもんだったとは、凄過ぎます。こういう演奏会は是非とも再演してほしいですね。
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by ralatalk | 2005-07-20 00:01 | コンサート