クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

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君は武満を聴いたか?

昨日、武満徹のコンサートに行ってきました。曲目は以下の通り。

[曲目]

* 武満 徹:カシオペア
Cassiopeia(1971)
〜独奏打楽器とオーケストラのための
[若杉/加藤]
シカゴ ラヴィニア音楽祭委嘱作品。
【初演】1971年7月8日 ラヴィニア音楽祭 小澤征爾/ツトム・ヤマシタ/シカゴ交響楽団

* 武満 徹:アステリズム
Asterism(1968)〜ピアノとオーケストラのための
[高関/高橋]
RCAビクター委嘱作品。曲名は「星群」「星座」などを意味する天文学用語。
【初演】1969年1月14日 トロント(カナダ) 小澤征爾/高橋悠治/トロント交響楽団

* 武満 徹:ジェモー
Gémeaux(1971-86)〜オーボエ、トロンボーン、2つのオーケストラと2人の指揮者のための
[若杉(オーケストラ1)/高関(オーケストラ2)/古部/リンドバーグ]
サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ第1作。曲名は「双子座」の意味。
【初演】1986年10月15日 サントリーホール 尾高忠明/井上道義/B.グレツナー/V.グロボカール/東京フィル/新日本フィル

[出演]
指揮:若杉 弘/高関健
ピアノ:高橋悠治
パーカッション:加藤訓子
オーボエ:古部賢一
トロンボーン:クリスチャン・リンドバーグ
東京フィルハーモニー交響楽団

※岩城宏之が、体調不良のため高関 健指揮に変更になっています。
岩城さんの最近の健康状態が気になるところですが、高関さんは結構がんばっておりましたね。

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by ralatalk | 2006-05-29 01:50 | コンサート
東川先生の「移動ドのすすめ」には短調の読み方が詳しく記載されておりました。

問題です。以下の音名で、階名はどう読めばよいのでしょうか。

短音階   :A B C D E F G A
和声的短音階:A B C D E F G# A
旋律的短音階:A B C D E F# G# A

回答は2つ。

1.伝統的移動ドの場合
 すべてラシドレミファソラ
 つまり#は無視せよとのこと。

2.トニック・ソルファ法
 ※申し分けありません。ららトーク読みにしています。

 短音階   :ラシドレミファソラ
 和声的短音階:ラシドレミファサラ
 旋律的短音階:ラシドレミベサラ

 トニック・ソルファ法では、旋律的短音階のファ#はベ(ba:正式にはベイと読む)
 トニック・ソルファ法では純正律を基準にしているため、本来のファ#の「se」とは
 音程が微妙に違います。 

感想:

1.短調における伝統的移動ドについて

伝統的移動ドは、ちょと酷すぎる教え方ですね。これだと犬、猫、サルをすべて犬と呼びなさいと言っているようなもんです。実際、(F G A)、(F G# A)、(F# G# A)はまったく音階のイメージが違うにもかかわらずラシドと歌えと教えられたときに、「これはペテンではないのか」とものすごく反発がありました。小学校時代、私はこれですごく悩んで、教師と教科書は嘘を教えていると思って、音楽が嫌いになり、高校時代に和声法と対位法を学んでようやく、こんなデタラメを信じちゃ駄目なんだと納得したくらいですからね。
教科書が騙す意図はないでしょうけど、子供にはしっかりとした真実を理論的に教えてあげるべきです。子供はそんなに馬鹿な存在ではないです。子供は真実を求める存在です。
故にこんな頭が混乱するような理論を子供に教えるくらいなら固定ドで教えるべきです。

2.短調におけるトニック・ソルファ法

トニック・ソルファ法においては、短調の主音を「ド」とするのか「ラ」とするのかが、良く分らなかったのですけど、「ラ」で読むということがようやくわかりました。
トニック・ソルファ法の考え方には、まったく同意できます。しかもマニアックにも旋律的短音階のファ#の階名(ba)までも準備しているところが、音楽に対する深い思想を感じます。理論というのはきっちりとした整合性が必要ですが、トニック・ソルファ法はその点、十分に満足していますし、平均律では表現できない旋律、旋法の真の姿を学ぶ意味においても、音楽の基礎とも言える理論です。

3.感想(単なるぼやきかも)

東川先生の移動ドの指導で疑問に思うことは、伝統的移動ドは理論的に駄目駄目君なので放棄し、トニック・ソルファ法かコダーイ・システムによる移動ドにすべしと明言して論じてほしかったような気がします(たぶん、お気持ちはそうなんでしょうけどね。)。
また#をシ、♭をファと読めというのがありますが、場合によっては、#を「se」「ba」と読む場合もあるとはっきりと明記した方が読者にとってはわかりやすいです。旋律的短音階の場合は例外ですなんていうのは、公約を守らない政治家がいうような言い訳に過ぎない気がします。ましてや旋律的短音階のファ#がソ#と転調や変質和音、非和声音のイ音、経過音におけるファ#とソ#と区別するのは、専門的に和声学を学んで和声分析できなければ、判断できないレベルの内容で簡単ではありません。

後は、せっかくのこの分野の第一人者で尊敬されるべき人なんですから、トニック・ソルファ法における日本語の階名を決定して頂けると非常に助かります。何で文部科学省に任せて重要な問題を先送りするのか、不思議です。階名が増えて混乱するという反対意見もあるそうですけど、そんなに日本人は馬鹿ではないと思うんですけどね。

教育の方法としては、確かに移動ドにおける読替えは難しいものがあるので、小中学校で教えるときには、5度関係の長調と、同主調の短調に限るとか制限を加えて教えるというのが良いと思います。これだけも音楽のバリエーションは豊富になるし、作曲の上でも実用的であります。このときにファ#をse、シ♭をtaと教え、短調のときには、長調と短調の違いを理論的に教えてあげた後に、ファ#のbaとソ#のseを教えてあげればそれ程、難しいことではないし、実際、子供にこうしたことを教えてあげると興味を持って聞いてもらえるし、自分で音階を作る子供も出てくるでしょうから、かなり良いことだと思います。
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by ralatalk | 2006-05-24 00:01 | 移動ド

コンサートのお知らせ

少し照れてしまいますが、私の作曲した「クラリネットのためのダダイズム」の初演が決まりました。クラリネット奏者の川野辺さんが演奏してくださるそうですので、ご興味のある方は、よろしくお願い致します。

5月27日(土) 午後6時半 開演

場所 大阪ブラスアライアンス サロン(北区曽根崎新地2丁目6−11 A&Sビル5階)http://osakabrass.com/html/event.html#kawanobe

曲目  
    G・フィンジ  :五つのバガテル
    幅田 圭一  : クラリネットのためのダダイズム
    M・アーノルド:クラリネットとピアノのためのソナチネ
    A・ピアソラ  :タンゴの歴史

■お問い合わせは06-(6345)-0511

以上、ご紹介はここまで。

 クラリネットの有名曲としては、モーツアルトとウェーバーの協奏曲、モーツアルト、ブラームスの5重奏曲、ガーシュウィンのラブソディインブルー等がありますけど、個人的には、現代曲に興味があるので、メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」、吉松隆「鳥の形をした4つの小品」、バルトークのクラリネット三重奏曲「コントラスツ」あたりも名曲と思っています。

クラリネットという楽器は、木管楽器の中では音域が広く、ダイナミックレンジも広く、運動能力にも優れているので割と作曲しやすい楽器です。それと他の楽器と良く溶け合うという特徴があります。ただ、バイオリン、フルート、チェロといった楽器と比べるとおとなしい音なので、ソロ向きの曲はこれらの楽器と比べて少ないですね。
私は、木管楽器の中で一番好きな楽器であるし、ブラームス、モーツアルトも大好きだった楽器のため、もう少し曲を書いてみようかなあと現在製作中です。曲の編成は、クラリネット、コントラバス、ピアノというクラシック曲としては、変則なものですけど、これはジャズの編成では、普通の編成ですね。
 通常だと、コントラバスの替わりにチェロにするところですけど、この編成だと、どうもどっしり感に欠けると気がしているように思うのですね。それにコントラバス奏者が活躍する室内楽なんてほとんどないですからね。コントラバス奏者は期待していていいよというくらいのものすごくカッコいい曲に仕上げたいと考えております。

曲名は、「カンディンスキーのロンド」で4楽章構成にする予定です。第一楽章と第二楽章は、スケッチの段階で完成。現在は、第二楽章のオーケストレーションに取り組んでいます。
まあ悩みは、バイオリンも参加させたいけど、どうしようかなあと思案の最中で、ここのところは、いろいろ実験しながら決定していくことにしますかね。

まあ、気長に期待しておいてください。
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by ralatalk | 2006-05-22 22:59 | コンサート
 東川先生の「移動ドのすすめ」は絶版ということなので、手に入らず。こうした重要な本が、絶版というのも音楽後進国ならではのことですね。仕方が無いので東京都内の図書館をインタネットで検索して、本を借りることにしました。近くの図書館から手元に来たので早速、短調のこととか、重要な箇所から重点的に読んでみましたが、まあ、この本の方が啓蒙書である「読譜力」より、遥かに詳細に掲載されていました。特にトニック・ソルファ法について詳しく記述されておりうれしく思いました。

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ただ、全体に東川先生の著作を読んでみて、感じるのは、伝統的な移動ドでやるべきか、トニック・ソルファ法、あるいはコダーイ・システムでやるべきとかいう主張が、はっきりしていないのですけど、おそらく、トニック・ソルファ法とかコダーイ・システムを学校教育に組む込むのは難しいとお考えなのでしょうね。私も実際に難しいと思います。だいだい教えることのできる教師がいないですし、最も困難な課題は、教師が純正律で歌うことができなけば、生徒に教えることは不可能です。

学校教育では期待できるところがないとしても、現場では、もっと高度な移動ドの技術が必要なので、トニックソルファ法とかコダーイシステムの普及の方が重要かもしれません。何分、ほとんどの楽曲が、例えば、ハ長調の楽曲ならハ長調のドレミファソラシド以外にもファ#、ド#、シ♭などは普通に出てくるので、これに対応できなくては話になりません。移動ドの難しいところは読替え技術の訓練が必要なことです。器楽の場合ですと、音符の音程がどの調でも同じである固定ドの方が、わかりやすいので取っ付きやすいし、教え易いということもあって普及したのでしょう。

 でも固定ドでの問題点は、音律を12音の音の高さの中でしか認識できないこと。移動ドでは、音律の微妙な音程の違いを感覚的に表現できる。これが旋律楽器であるバイオリンの場合、大きな利点となるわけですね。レッスンでは音程が高いとか、低いとか良く注意されますが、音律のなかでの正確な音程を認識して置く必要があります。つまり、バイオリンは平均律の楽器ではないということを意識しておくということですか。
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by ralatalk | 2006-05-21 23:19 | 移動ド

ソリスト養成ギブス?

バイオリンの小物には、ときどきびっくりするような物がありますけど、今回見つけてきたのが、Super Sensitive社の「The Tone Shaper」というバイオリン用の弓ガイドです。
b0046888_10494471.jpgこれは、ヤマハ銀座店に行ったときに見つけたのですが、最初見たときには、「これはすごい!まるで大リーグ養成ギブスだ。」とおもわず笑ってしまいまいた。このときは、話のネタとして買おうと思ったのですが、バイオリン君に怪我をさせる可能性があるかもということで止めておきました。
が、最近、先生のご指摘「ボーイングが駄目駄目ノビタ君ですね。弓があっちこっちに行ってますよ。」ということが気になり始めて、この大リーグ養成ギブスならぬソリスト養成ギブスを購入してみることにしました。



●装着方法

b0046888_1049228.jpg装着は簡単で、バイオリン君のまわりに腹巻きのようにバンドを巻き、あとからガイドを両脇に装着します。ガイドには、マジックテープが付いているので、必要がなければ外すことができます。

←これがガイド。アクリル製のボーが2本ついていて、裏にマジックテープが付いています。








●演奏効果

 ほとんど、ジョーク商品と思っていたので、それ程の効果は期待していなかったのですが、付けて演奏してみると、驚く程、音が安定して美しくなります。
先生は、いつも私に「随分と損な弾き方をしています。もしボーイングがきれいできるのであれば、もっと良い音で演奏できますよ。」とのアドバイスを頂いていたのですけど、これは驚きました。これが私の持っている潜在演奏能力なのかと。
後は、このガイドを外してもボーイングがうまくいくかどうかなんですけど、まだ日にちがかかりそうです。ちなみに、今のところガイドにひっかかるため、弓が、花形満の鉄バット状態です。まるでスポコン。これがスイスイと軽く行くようになるまで、体育会系の熱血練習ということですかね。無駄な筋肉を使わされたとか言って、のたうちまわらないように注意が必要かなあ。

●気になる点

弓が演奏中にガイドに結構あたるため、木の弓だと弓に傷がいきそうということで、練習にはカーボン弓を使っています。
また、バンドとマジックテープをはがしたときに、テープの粉がバイオリンに付くのものね。マジックテープなんで、おそらく寿命があるでしょうけど、どのくらいな保つものなんでしょうね。もう少し素材を考えてみたらどうかなあとも思います。
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by ralatalk | 2006-05-20 10:50 | 楽器用小物
東川先生の著作「読譜力」によると、伝統的な移動ドの読み方は以下の法則に従って読む事とあります。

1.♯はシ、♭はファと読む
2.♯や♭が複数ある場合は、一番右の♯、♭が優先
3.三全音(増4度音程)の場合は、上からシ、ファと読む。
4.読み替える場所は、基本は♯、♭が付く音符の前の音符で読み替える。ただし、楽曲によっては読み替える位置を変更してもOK。

で、これでカイザーのエチュードの1番を譜読みしてみたのですけど、疑問点がいっぱい出て来ました。
以下、簡単にまとめると以下のようになります。

●課題

1.器楽曲においては、細かな転調が頻繁にあるのでそのたびごとに読替えるのは現実的でない。脳内に高い負荷がかかり運指がついていけない。

【譜面1】
b0046888_23582844.jpg

※このレベルの転調ならバッハ、ベートーヴェン、モーツアルトでも頻繁に出て来ますので対応できないと困るところです。

※こうした部分は、個々に転調していると考えるよりもト長調が不安定になっているととらえ、多少固定ド読みのようになりますけど、♯、♭をトニック・ソルファの読み方で通して読む方が楽。

2.短調については、伝統的な読み方で読む事は現実的でない。

【譜面2】
b0046888_23585934.jpg

※この場合、伝統的移動ドの読み方で読むと頭が混乱。
1小節目の最後で♯が出てくるのでこれをシと読みここから2小節目を普通に読むと
 ドドレミ♭ファソラシド。

ミが♭になるからといってこれをファと読んでしまうと、
ドド(レ/ミ)ファソラシド#レ

ここで#がつくからこれをシと読替えて、
ドド(レ/ミ)ファソ(ラ/ソ)ラシド  → 本当にそうなのかなあ??

ちなみに主音をドではなくラとすると
ララシドレミファ#ソ♯ラ

読替えて、
ララシドレ(ミ/ソ)ラシド

こちらの方が少し楽かなあ。
でも、すなおにイ長調のミが♭になっただけのドレメファソラシドで読む方がわかりやすいですね。

以上のことから、器楽奏者からは、移動ドは、メリットがほとんど感じられないので、固定ド読みする人がほとんどになる理由がよくわかります。
ただし、私の場合は、その調で一番美しい音程、つまり純正律に近い音程で演奏したい願望があるので、移動ド読みするメリットは大きいと考えています。固定ドだと12平均律をベースとするので1オクターブで12の音程しか表現できませんけど、純正律では53分割で表現することになり、より豊かな旋律、つまり音楽本来の持つ力で演奏することが可能になります。

まあここで勘違いしない方がよいのは、53分割の意味ですけど、53分割した音を固定ド的に一音一音区別するという意味ではなく、長調、短調の24種類のスケールを正しく演奏した結果が53分割(コンマ)になるということです。そして、正しくスケールを演奏できるのであれば、1コンマの違いであってもそれを意識できるということになり、そのための相対音感を鍛える手段として、移動ドで読む必要があるということです。

私にこのことを気付かせてくれたのは、ある日本の天才バイオリニストといわれている方で、この人の演奏はまるでピアノの平均律。平均律のなかで音楽が窒息しているのを発見したからです。旋律楽器であるバイオリンには、歌のスケールがあるべきということを痛感したわけです。
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by ralatalk | 2006-05-19 00:30 | 移動ド
東川先生の著作、「読譜力」を読んでみて、早速、実践。バイオリン練習曲のカイザーの1番と3番を移動ドで読んでみました。

その中で、前回、トニックソルファの階名の日本語化の案なんですけど、発音の問題でいろいろと不都合がでできたので、以下のように訂正した方が良いのかと思います。

1.臨時記号の読み方(ららトーク流の改良)

 ハ長調の曲ではF♯、G♯、E♭は頻繁に出てきます。それで、トニックソルファの読み方を改造したららトーク流では、発音が難いので、さらに改良してみました。
 こうした読み方は、トニックソルファの規則に大きく違反するのですが、日本語の場合は仕方ないのかもしれません。まあこうした愚案に対して殺意を感じる人も大勢いるでしょうから、背後から背中をいつ刺されのかとヒヤヒヤしていますが...。
というのは冗談としても、
「おまえは勉強不足だ。そんなのは既に決まっていることなのだ!くだらんことをするな。」
と一刀両断にしてくれる方がむしろ楽なのですがね。

で、修正としては、

 ●ソ# →サ
  トニックソルファでは、シ(se)ですが、導音のシと発音が被るので、当初は「ヒ」としようと考えましたが、ハヒフヘフホ行は発音がしずらいので、「サ」にすることにしました。

 ●ファ#→セ 
  フィと発音するのは、早い楽曲では難しいので、「セ」としました。この臨時記号はいろいろな楽曲中で一番良く出てくるパターンですね。

 ●ミ♭  →メ 
 トニックソルファでは「モ」ですが、「モ」だと全音のイメージの方が強い感じがして音程が取り難く、半音らしい感じを出すために「メ」とします。ちなみに母音がオの場合は、どっしりしているという感じがあり、そのためドが主音というのはピッタリなんですけど、動くイメージのある臨時記号では、速度感に欠けているような感じがします。

 ●レ♭ → ギまたはジ(検討中)
 
 ハ長調の場合、変ロ長調に転調することは、あまりにないので今のところ気にしていません。ただ、半音階でミメレロドというのは出てくるときがあります。このレロドの部分が、半音階的ではないように気がするので「ギ」または「ジ」にしてミメレジドとする案も考えています。

2.改良の結果

 「サ」「セ」「メ」の変更はかなり効果的と自画自賛モードです。特にメを短調のドミソ和音をドメソと呼ぶことができるようになったので、短調と長調の和音の違いがはっきり認識できるようになりました。

「サ」「セ」に関しても、楽曲で頻発で出てくるので便利です。「最初に言葉あ
りき」というのは言葉通りですね。人は言葉によって物事を認識する。何で今まで、ソ#、ファ#、ミ♭を認識する一言でいえる階名がなぜ存在しなかったのか、不思議でなりません。

●私の好きなジャンルの音楽では、この程度の臨時記号は頻繁に出てくるので、トニックソルファの読み方は役に立ちそうですね。伝統的な移動ド読みでは、以下は対処できそうにないですからね。
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by ralatalk | 2006-05-15 23:12 | 移動ド

イルマス教授

東川先生の各著作を探しまくっているんですけど、ほとんどの本が絶版になっております。さすがは音楽後進国の我が日本。マーケティング優先、結構なことです。
仕方がないので、東京都内の図書館に連絡して、著作を貸していただけるように現在交渉中です。

で、探していると思わぬところから回答があるもので、外人さんに古賀書店と下倉楽器を道案内した帰りに、イルマスさんのいる店へいったときのことです。

イルマスさんといつものようにバイオリンとか音楽の話をしていて、駄目元で、トニックソルファ法について尋ねてみたところ。
イルマスさん、曰く。
「知っているも何も、それは僕の専門です。他にコダイ(コダーイ)・システムも知っているよ。」
とのこと。
「それはすごい。」
「僕の専門は、バイオリンではなくて作曲。今までに交響曲、バイオリン協奏曲、弦楽四重奏曲なんかも書いたし、大学でシェーンベルクの作曲技法という本で学んだよ。日本に来たときも、アニメの音楽を提供したこともあるよ。」
とのこと、さらに続けて、
「僕は、楽譜をみてバイオリンを弾くよりも、はるかにうまく、そして早く、頭の中にある音楽を演奏できる。作曲には、ピアノは使わないし、譜面があればいつでもアレンジできる。」
とのこと。
「バルトークとかプロコフィエフみたいな曲でも、可能?」
と少し意地悪な質問をすると、
「もちろん。得意です。ジェリアード音楽院では、東京カルテットに僕の曲を演奏してもらったこともある。」
(うっそ〜。)これは、ショスタコーヴィチなみの才能ではないですか。こんなすごい人が、お店の店員さんとは信じられない。

確かに、イルマスさんは、アマチュアが書いてくる楽譜の間違いは、すぐに指摘できる人だったので、能力が高い人とは思っていましたけど、これほどのレベルにあるとは、正直びっくりです。

シェーンベルクの作曲技法の話もしてくれました。聞いていて、もしかしたら日本でも出版されているこの本「作曲の基礎技法」は、かなり中身を省略されて出版されているのではないかと疑問に思ったぐらい、詳しく知っています。

あまり長く話していると商売の邪魔になるだろうと思い最後に質問。
「トニックソルファ法の階名を日本語に直すのは難しいのですよ。どうしたらいいですかね。」
というと、
「そうですね。日本の場合、音符にドイツ語、イタリア語、日本語というごちゃごちゃで教えていますからね。トニックソルファをやりたいのであれば、英語でやりましょう。まず、音程の呼び方について覚えてください。」
とのこと。

う〜ん。むちゃくちゃに感動。それにしても、このお店には、凄腕職人のイエレさんもいるし、音楽大学作曲家教授レベルの知識をもつイルマスさんもいる。おそらく、一般人相手のお店としては、世界最強の弦楽器専門店なのかも。

※追記

 イルマスさんに、Dancla(ダンク)というフランスの作曲家のバイオリン教本は、メロディが美しくていいぞ。と紹介されました。楽譜は、オレンジ色の表紙とのこと。誰か知っている人いますかね?
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by ralatalk | 2006-05-15 01:31 | 移動ド

将来のソリストに幸あれ

 私は、良く外人に道を尋ねられたりすることが非常に多く、不思議に思っています。何ででしょうね。日本人からは、ほとんどそういうことはないのですが。
英語で「○○へ、行くにはどうしたらよいのか?」と尋ねられるのですけど、道順を英語で教えるのは、非常に難しいので、大抵は、「OK!, Let's go with me.」と言って案内してあげています。

で、今回は、お茶の水を歩いていたら、若い男のイギリス人が近づいてきて
「シート・ショップ、コカはどこにあるのか?」と英語に尋ねてきました。

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by ralatalk | 2006-05-15 00:39 | 音楽エッセイ

トニック・ソルファ法

私自身は、移動ドに関してはどうかというと、ワクワクするところ大ですが、少々の不安ありという状態で、こういうときが一番楽しいです。
ということで、まずは手っ取り早い方法としては、移動ドによるソルフェージュを習いに行く必要があると思いますけど、そこまではさすがに時間のゆとりがありません。しばらくは独学になりますね。もともと与えられた課題を黙々とこなすよりも自分で考えながら勉強するというのが、結構好きな方ですからね。

まずは移動ドといってもいろいろ方法論があるようで、日本の学校で教えているようないいかげんで滅茶苦茶な移動ドではなく、純正律を目指した移動ドとしては、トニック・ソルファ法かコダーイ・システムがあります。これについて本格的に解説した日本語の解説本はなく、東川先生の各著作に部分的な解説として掲載されているので、それを道標として学んでいくとしますか。

ちなみにトニック・ソルファ法について、音友の新音楽辞典の説明によると、以下のようですね。

イギリスのグラヴァーが19世紀のはじめに考案し、1840年ごろにカーウェンが完成した移動ドによるソルミゼーション。読み方は以下の通り。

□白鍵(ドレミファソラシド)
doh(ド)ray(レ)me(ミ)fah(ファ)soh(ソ)lah(ラ)te(ティ)

■黒鍵(ド、レ、ファ、ソ、ラのシャープ読み)
de(ディ)re(リ)fe(フィ)se(シ)le(リ)
基本は、母音にイを用いる。

■黒鍵(レ、ミ、ラ、シのフラット読み)
ra(ロ)ma(モ)la(ロ)ta(ト)
基本は、母音にオを用いる。

旋律短音階の場合は、F#をfeではなくba(ベイ)とする。

ここでbaを使うのは、「なんじゃそれは!」と最初は非常に不思議に思いましたけど、これは純正律の究極の奥義みたいなものであるということがわかりました。詳しくは、東川先生の「読譜力」を読んで頂いた方がいいですね。ここの記述については音楽的にすごく感動しましたので、まだ読んでいない人の楽しみを取ってはいけないだろうと思ってあえて説明しません。

トニック・ソルファ法では、臨時記号にもきっちりと階名を付けているところが「偉い」のですけど、日本語読みするとre(リ)とle(リ)とか、ra(ロ)、la(ロ)が区別がつかないのが問題ですね。その点でうだうだと馬鹿みたいに反論する人もいますけど、自国の音楽文化を育てようとする高いこころざしを教育者なら持て!といってあげたいです。そのまま輸入できないのであれば、「アレンジ」すればよいし、そうしたことができることこそ日本の文化良いところです。

まず、私がアレンジするのであれば、シをティと読ませるには、かなり抵抗があるでしょうから、シはそのまま残し、日本語で区別ができないre(リ)とle(リ)とか、ra(ロ)、la(ロ)と、SE(シ)を考えます。一応は、以下のように考えてみましたが、これはかなり実践してみないといけない課題です。

●ららトーク流の勝手なアレンジ

まあ、私がやらなくてもトニック・ソルファ法の階名を日本語で区別できる階名くらい、既にあるものだと思いますけど、とりあえず考えてみました。

□白鍵盤
 ドレミファソラシドはそのまま残す。
 導音であるシをティにすることは、さすがの私もかなり抵抗がありますのでティは使用しないことにします。

■黒鍵(ド、レ、ファ、ソ、ラのシャープ読み)

ド#→ディ レ#→リ ファ#→フィ ソ#→ヒ ラ#→キ
母音をイで統一。
※ヒラヒラというのが、木の葉が落ちるイメージになりますね。

■黒鍵(レ、ミ、ラ、シのフラット読み)

レ♭→ロ ミ♭→モ ソ♭→ノ ラ♭→ホ シ♭→ト
母音をオで統一。
※ソ♭については、ほとんど出現する可能性は少ないようですけど考えてみました。

これを半音階で歌ってみると

下から上へ、ドディレリ ミファフィソ ヒラキシ ド
上から下へ、ドシトラ  ホソノファ  ミモレロ ド

まあ、発音はできるようですね。

余談ですけど、トニック・ソルファ法で少しひらめいたのが、これならシェーンベルクの12音技法でもOKなのではないかと喜んだ瞬間に、これって固定ド読みしているのと
同じにならないのかなあ?とふと疑問に思ってしまいました。

この疑問は、東川先生の「読譜力」を読んでいくとそうではない、つまり純正律を基準とする移動ドの考え方と、平均律を根本原理とする12音技法では、土壌が違うのですね。まあ、書き出すと長くなるのでここまでとします。
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by ralatalk | 2006-05-12 22:59 | 移動ド