クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

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「バイオリンの芸術(Art of Violin)」というドキュメンタリは、私の大のお気に入りでして、HDレコーダーに撮った映像を何回も繰り返して観ているのですが、その中で特に興味をもった演奏家は3人います。

・ナタン・ミルシティン
・ジネット・ヌヴー
・フリッツ・クライスラー

 ミルシティンの場合は、独特の張りのある美しい音色、そして楽曲に対する細かな工夫というところと、口は悪いが凄腕の職人というところに惹かれ、実際に彼の演奏したCDを何枚か購入してみました。それは、期待以上の出来で、音楽的に多彩でものすごく高い次元にいた人だったのだなあとすごく感心しております。

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by ralatalk | 2006-02-28 01:29 | 音楽エッセイ
本日の先生のお言葉集。

「ららトークさんは、レガートがヘボいですね。」⇒うっ
「後ろに変なアクセントがついているのがわかります?」⇒うっ
「左手の小指を使うところでアクセントが付いちゃいます。」⇒それは.....。
「出だしは思いっきり弓を使いましょう。後半、音が膨らんでいますよ。」
⇒「ではハイフェッツで行きます」というと笑れました。
「右手が大事。音楽は右手でつくるのです。」⇒わかっちゃいるが...。
「半弓と1/4弓で弾きましょう。」⇒今までは全弓って言っていたのでは?

以上、「むはは」という感じです。わかっていて直していなかった所に対してズバズバ指摘が来ました。今までは音程「命乃助」で練習していましたが、少しは余裕が出てきたところなので、右手の弓の特訓と行きますかね。自分でも相当気になっていたところでもあるし。

 それにしても最近、仕上げて来いという曲の注文量が多くないかなあと。サードポジションとか、7度の曲の合奏とか、レッスン時間内にはできませんでしたからね。週三回にするとよいのかなあと思って、先生に尋ねてみると、先生の目が輝いて曰く、
週三回にすると上達が早くなりますよ(にっこり)。」とのこと。
 美人で楽しい性格の先生なので週一でお会いできるのはうれしいところですが、練習量としてはかなり多くなると感じるので、さすがにビビッて即答は避けましたが、感覚的には10日に1回くらいのペースが良いのですが、会社がありますからね。

●少し進化

※最近は、A線の音が狂っていると直ぐにわかるようになったし、指で押さえるG、D、A、Eの音も同時に共鳴する開放弦からの共振を感じて、即座に音程修正ができるようになってきました。我ながら人間はすごい能力があるんだなあと思います。ちなみチューナーだと速い音符のときの表示がにぶくて取れないですが、人間は即座に音程を取れますからね。

※ちょっと不思議なことがあって、開放弦で隣の音どうし(完全5度間隔)を弾き、耳を使ってチューニングしていくのですが、たまにチューナーの値とすこし低めにずれているにもかかわらず、チューニングが合う場合があることです。しばらく弾いているとチューナーの値も正規の値になるんですけどね。人間の耳の方が正確なのかなあ。
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by ralatalk | 2006-02-28 01:19 | バイオリン

ビオラ

 サンプラーのライブラリでビオラというのは、製品によって音色がかなり違います。ただ自分でもビオラの音をイメージできているわけでもありません。本来の音は、バイオリンに近いのか、チェロに近いのか、音量は大きいのか小さいのかイメージできているわけでないのです。
 CDでオーケストラとか弦楽四重奏曲を聴いてみてもビオラパートというのは、本当に地味なのでこれがビオラだという場面はなかなかわかならないものです。
 知っているところでいうと、バルトークの弦チェレ、マーラーの第十交響曲のそれぞれの冒頭部分、バルトーク&プリムローズ作曲のビオラ協奏曲とかありますが、普通の人ならバイオリンとの区別できる人はそれほど多くはないでしょうね。

で、ずっと気になっていたビオラの音ですが、楽器屋さんのご好意で、ビオラを弾かせてもらいました。弾かせてもらったのは、ルカ・パスケットさんというクレモナを代表する製作者の作品。有名なビソロッティ氏の高弟ということです。

 このビオラは、形がすごく特徴的で、瓢箪のような形になっています。また厚みもあって、そのために肩当が不要とのこと。またこのビオラには特注ケースが付くそうです。
 ※宣伝ではないですけど、この楽器はここに掲載されています。

ビオラは、サイズが定まってなくて38cm〜43cm、大きいものは、45cmというのもあるようです。一般に小さい楽器ほどバイオリンに近くなり、大きいとチェロの音色に近いということです。ルカさんの作品は、40cmくらいということで弾くにはちょうどいいという感じです。

 実際に弾いてみたところ、「すごい音量。顎が振動する」といった実感。予想外に豊で大きな音。音色的には、チェロの中高域の感じに似ていますが、独特の艶感で渋く美しい。特に音量にはびっくりしたのですけど、良く響くバイオリン2丁とちょうど釣り合うという感じです。
 
 これでバッハの無伴奏チェロ組曲とか演奏してもらえると面白いかもしれませんね。

男性の歌声に似た音色で渋くて良い感じなので、バイオリンが上達したらビオラも弾いてみたいですね。心配していた音程も、バイオリンが弾ければそれほど問題がなさそうな感じです。

※これは第一印象で、実際には難しいのかもしれませんが。

 心配事は、かなり大きな音が耳元で鳴るため、難聴にならないかとか、顎から伝わる振動で脳内が攪拌されて酔ってしまうということがないのかとか、それと、他の楽器の音が聞こえないということはないのかなあとか。まあ、あまりそうしたことは聞いたことはないので心配は、ご無用でしょうけどね。

追記:

それにしても、いつも出していただく楽器や弓が超一流のものなので、本当に恐縮しています。おかげで良い楽器の特徴とか、製作者の特徴とかが少しずつわかるようになってきました。弓に関してはまだわかっていませんが。これも作戦のうちですかね?
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by ralatalk | 2006-02-20 22:39 | バイオリン
日曜日に弦の購入のため、御茶ノ水のクロサワ楽器店に行ったところ、ちょうど良いタイミングでイエレさんの「フランスオールド弓講座」というのが開催されていたので、聴講することにしました。
 講義の内容は、弓の製作と良い弓の選び方というのが主な内容でした。弓の製作に関しては、フェルナンブコという豆科の木がどんなものかということから始まって、その切り出し方の説明がありました。私は、フェルナンブコという木がどんな木かすごく興味があったのですが、スライドでみせてもらいました。思っていたより大木。もう少し細い木なのかなあと思っていたのですが、そういえばジャックと豆の木という絵本に描かれているのも結構な大木だったのを思い出しました。

この木は、世界的にも非常に貴重な木で、弓の材料となるまでに約60年、弓の材料として使えるのはその5%に過ぎず、切り出して後、20年は放置するといいますから、市場に出ているフェルナンブコ材を使った弓が非常に高価なものになるというのがわかります。

さらに切り出したフェルナンブコから、最上級の音響特性で取れる部分はほんのわずかです。なんかマグロの大トロとおなじようなもんですかね。

ちなみにこの部分だと、新作の市場価格で50万円以上になっているようです(私の感覚です)。

また気になっていた弓の色なんですど、濃い茶色のもの程、高級かと思っていたのですが、これはあまり関係がないとのこと。土の成分によって色がいろいろ変化するようです。高級なものかどうかは、スティクの木の艶とヘッド部分のたて横に走る木の目で判断できるとのことです。他にも振動器を当てて物理的に音響測定をするというのも現場ではやっているようです。

切り出し方は、ここでも意外でしたが、ある程度弓のカーブにあわせて切り出すとのことで、これはフェルナンブコが非常に硬くて加工しにくい材料であるためです。もちろん後工程の仕上げのときに反りを入れますが、反りの戻りを最小限にするという工夫なのかもしれません。

後、細かなポイントをまとめると以下のようになります。

●ヘッド
 これは、弓製作者のプライドを示す部分で、人間の指紋みたいなもんで、弓の製作者によって違うとのことでした。

●弓の形状
 丸にするか、八角形にするかは、最終的な弓の重量をどうするかによって決定するとのことです。ちなみに丸弓は、8角から16角、32角、64角、128角としていき最後に丸弓に仕上げるとのことでした。ちなみに重いと削る必要があるので丸弓になるとのことで。削るごとに秤で重量を測っていたのが印象的でした。

●弓の後ろ
 ねじの部分は、非常に薄いので丁寧につくらないと、割れの原因となるそうで、かなり気をつかう作業になるとのこと。後ろの部分は、各国の個性がでるところで、これをみるとフランス弓、ドイツ弓なのかがわかるとのことでした。

●フロッグ
 黒檀の原木のサンプルを見せていただきました。ずっしりとした重い木です。
 パールアイは、その昔、フランス弓が最初に採用したところ普及したとのことです。

●ホワイトチップ
 ここも割れやすいので、注意が必要とのことでした。

●ラッピング
 銀の材料が一番使いやすく、鯨の髭は途中で折れたりするため加工が難しいとのことでした。サンプルのスライドでは、鯨の黒髭と白髭が交互にまかれたものが提示されました。う〜ん、かなり美しい芸術品ですね。

最後に少しいじわるな質問をしてみました。

「将来、最高級のフェルナンブコとおなじ音響特性をもつカーボン素材があったのならどうでしょうか?」

イエレさん曰く、「フェルナンブコというのは、木でできている関係からまったくおなじ弓というのはできない。将来カーボン素材が、完璧なものになったとき、弓は均質な工業製品と同じようなものになり、より安く提供できることが可能になります。」

で、話の途中でわかったんですけど、手工製品の弓とかバイオリンは、世界で同じものはまったくない。同様に人間の指や手のひら、手首、肩、肘、顎も同じものは存在しません。すべてが工業的に規格化されたものになったとしたら、人間の形状の微妙な差異を吸収できる弓とかバイオリンは存在できないことになるということですね。

それにしても、クレモナ・バイオリン学校でないと教えていただけないような本物の知識を教えていただけるとは、なんと幸運なことでしょうか。イエレさんには、本当に感謝です。

 次回の講義は、バロック弓についての講義とのことで非常に楽しみです。

追記:

 弓の良し悪しは、なかなか難しいですね。しかも腕がヘボだと、その弓の性能はまったく引き出せないですからね。ちなみに、お店の常連さんで、バイオリン歴16年くらいの愛好家にニコラ・マリーンのフランスオールド弓で弾いてもらったのですけど、その人がプロバイオリニストに変身、バイオリンもストラディバリウスのような気品のある音色にかわったのは、信じられないような光景でした。魔法の杖とは良く言ったものです。
 ちなみに私が弾いた場合だと、悔しいところですけど40万円くらいの新作弓(こちらも良い弓ですけどね)との差はほとんど出ないです。名馬とおなじで弓は人をかなり選びますね。
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by ralatalk | 2006-02-20 22:29 | バイオリン
 今回、楽譜ソフトのシベリウスを久しぶりに使ってみました。
結構、コマンドを忘れていることに気づき、リファレンスマニュアルをその都度見るというはめに。シベリウスに関しては、非常に良くできたソフトなんですけど、少々改良してほしい点もいくつかあります。次のバージョン4(日本語版)で直るところもあるのですけど、書いてみますかね。

1.タイトルの表紙を簡単につくれない。
 まあ、次のバージョンでは直る予定なんですけど、かなり苦労しました。
 まず、1小節の空きを作り、そこで改ページして、その小節を見えなくして、セクションを設定し、2小節目を見えるようにして、2小節目を1小節と数えるようにして、それからそれから、え〜、もう嫌!!。クラリネットの次は、ピアノパートもこれやるの?(爆!)という状態。
 
2.表情記号とか奏法記号が少なすぎません?
 初歩的な楽典に書かれているようなものはすべてカバーしてほしいのですけどね。イタリア語、フランス語、英語、ドイツ語、日本語も全部必要。
 楽典用語辞書機能とかあればなお良いかも。現代音楽特別用語もよろしく。

3.表情記号とか奏法の入力が少し面倒
 アップルキー+Eで押して、その場所をコントロールキーを押しながらクリックしてコンテキストメニュー表示から選択ですって!。時短を極め尽くしたコマンド体系をもつシベリウスとしては、ここだけはダサダサですね。もっと簡単になるはずなんですけど。

4.アーティキュレーションのみのコピー機能
 バイオリンパートに、スラーを付けたり、アクセントを付けたものを、音符はコピーせず、その記号だけ、ビオラやチェロパートに貼付けるという機能は、オーケストラでは絶対ほしい機能ですよね。

5.テイクの入れ替え機能
 作曲をやっているとある部分を、別のバージョンのテイクに差し替えたりしたいというのはかなりよくあることで、これあると便利なんですけどね。しかも、こうしたテイクをライブラリ化できれば、うれしいのですけど。

6.曲の組み替え機能
 例えば、A+B+A+C+A+B+Aとかのロンド形式の楽曲があったとして、CをDに替えたり、Aの前に序奏部のXを付けたりするということが簡単にできればね。

7.移動機能
 対位法やカノンをつくるときに、1拍ずらすとか簡単できればいいんですけどね。
デジタルパフォーマー(DP)の移動機能は秀逸なんですけどね。他にもDPの機能を真似して、音価を倍にするとか、縮小するとか、逆行カノン、反行カノンとかもできればうれしいですけど、もちろんプラグイン機能ではなく標準で装備してほしいところです。

8.Synfulとの連携
 Synfulと楽譜ソフトが連携できれば史上最強の作曲ツールになると思うんですけど、どうなんでしょうか。レガート、ポルタメント、グリサンド、スタッカート系は完璧になるでしょうからね。それに軽いし。

9.パート譜とスコア譜の連携
 作曲やってパート譜をつくるときに思い知らされましたけど、この機能は、作業効率の改善上、絶対ほしい機能ですね。バージョン4ではサポートされるとのことで期待度大です。

10.スキャニングツール「PhotoScore Lite」で3連符を読めるように
 シベリウスに付いてくるスキャニングツール「PhotoScore Lite」はかなり優秀なんですけど、致命的なのが3連符を読み込めないこと。Pro版ではできるようなんですけど、そんなに意地悪しなくても良いと思うのですが。ついでに変拍子もうまく読めればいいのですけどね。

 日本語版の4版がでたら、英語版の3版から乗り換える予定ですけど、遅れに遅れている様子。頼んますよ、ヤマハミュージックメディア殿。ほんとうにのんびりしているんだから。
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by ralatalk | 2006-02-05 23:31 | 音楽ソフト
 クラリネットのためのダダイズムという曲は、不思議なもので、結構、いろいろな人に気に入ってもらっています。「iPodに入れて聴いてます」とか、熱烈ファーンレターメール?を送ってくれる人もいます。ダダイズムということで批判めいたご意見も期待していたところもあるんですけど、残念ながらないようです。

 クラシック音楽の最前線は、現代音楽とか言われているジャンルですけど、既に最前線というにしては、古くなっているし、ある部分では他ジャンルの音楽の方が進化しています。21世紀になって、これからどうなっていくかというとほとんど良い作品が生まれてくる土台はなくなっているのでしょうね。
 例えば、今の時代に、シェーンベルクのような人が出てきて、「○○音楽技法」というのを開発したとしても、3ヶ月くらいで陳腐化、1年経ったら過去の音楽となってしまいます。それくらいグローバル化というのが進んでいるのですよね。それ故に最先端を自負している作曲家の作品というのは、どれも似たような音楽になっているのですけどこれも仕方ないところです。実際に40年くらい前にセリー音楽てなもんが流行ったんですけど、この世界についていった作曲家のほとんどは、忘れさられた作曲家となり、これに反対して後ろ向きとされていた作曲家さんが、次の世代を生きる権利を得ているような気がします。
 たぶん、その当時の最先端作曲家は、聴衆に徹底的に妥協しない芸術のための芸術をつくれば、次の世代に残ると考えていたのでしょうけど、皮肉なもんで結果はまったく逆。芸術とはいえ、所詮は娯楽であり、娯楽性をないがしろにした音楽は庶民の健全な判断の前に消え去る運命ということでしょうか。

 ※別に前衛を批判し、保守作曲家を擁護しているわけではありません。知的好奇心を失った保守という名の怠惰は避けたいところです。

 最近、こうした意味で現代曲には、魅力というものが失われつつあるためか、古楽とかピリオド楽器を使った演奏にクラシックマニアの知的興味が向かっているのもわかるような気がします。古楽やピリオド楽器演奏もかなり魅力的ではあるんですけど、やはり現代において作られる音楽も大切にしたいところです。

 娯楽性と音楽のイデアを同時に兼ね備えた音楽。マルセル・デュシャンの言う「芸術は日常である。」という思想。クラリネットのためのダダイズムは、そうしたことを実現するために書いた作品でした。ただ、演奏されることは、あるまいと考え、楽譜を残していなかったのですが、ある若いクラリネット奏者の依頼により楽譜を作成することにしました。クラシック音楽のそろそろ古びてきた既成概念をすべて破壊する自由な演奏、破壊のあとにくる創造的な演奏。そうしたものを期待しつつ、本日楽譜を書き上げました。
 まあ、楽譜にするということは、明日へのメッセージを残すことそんな気がします。
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by ralatalk | 2006-02-04 23:43 | 作曲