クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

<   2005年 08月 ( 10 )   > この月の画像一覧

バイオリンレッスンは、予想以上のスピードで進んでおり、4回目のレッスンでは既に曲!。正直、もっと遅いペースでもよいのですけど、先生の「ここだけでいいです。」といいながら「次いってみましょう。」のワン・ツー攻撃まえには、さすがの亀さんも前に進まざるを得ないのです。今のところの課題は音程と、弓の安定(ついつい隣の弦を弾いてしまう)です。
まずは音程。音程が間違っているのはわかってはいるんですど、指が正しく押さえれることができず、もどかしいです。それにしてもバイオリンという楽器は、通常使わない指の広げ方とか、筋肉の使い方をするので、結構、いろいろなところが痛くなります。特に、現在、練習しているのが、「初心者のバイオリン教本」汝田美花著なんですけど、G線D線/D線A線/A線E線の混合練習のページがすごい。これはファーストポジションにおける隣あう弦の組み合わせを網羅したようなメカニカルな練習曲で、これをきっちりこなせればかなり上達できるのでしょうけど、指がひきつりそうになってしまいます。たった12小節がこんなに苦痛とは。でもこれが終わると今度は曲が中心で楽になるのですね。

でも曲を中心にすると音程も取りやすいし楽しく練習できるというメリットはありますけど、使うテクニックが分散される分、しっかりとしたテクニックをつけるためには、メカニカルな練習曲も必要なんでしょうね。このところは、音階練習とかやっていけばよいのでしょうけど、今の段階では音階練習も大変なんですよね(のぼりはいいんですけど、下りがね。)。

次の課題はレガートにおける弓の配分。これは考えながら弓を動かす必要があるので、また大変になりそう。
「はい楽譜をちゃんとみて」「リズムおかしい」「左手があがってきてますよ。力をいれない」「音程」
この厳しくもありがたい指導に従うには、今の私のCPUではオーバーワーク気味。次回5回目。がんばりますか。
[PR]
by ralatalk | 2005-08-29 02:12 | バイオリン

楽譜の簡易製本

楽譜をシベリウスで作成し、紙に出力して、中綴じの簡易製本を自前で作成したのですがすごい出費になってしまいました。とほほです。以下無駄遣いの内容。

1.楽譜用の紙を購入
 淡クリームキンマリという楽譜出版用の紙を業者から購入しました。これって東急ハンズでも売っていないのですよね。A3を1000枚。5000円也。でも見栄えは、すごく見やすくていいです。今後、白の紙に印刷する気はしなくなりました。

2.裁断機を購入(CARL DC-210)
 中綴じ印刷で紙を綴じた場合、どうしても段になるためこれをカットするために購入。18,000円也。う〜、それにしてもこんなもんまで買ってしまうとは。

3.中綴じ用ホッチキス購入
 最初に購入したのが、コクヨ(SL-M41)の3650円でしたが、まともに綴じれない。よくもまあこんな製品を販売しているもんです。日本製品として恥ですなあ。怒って、マックス製(HD-35L)の7350円のものを購入。これはよかった。しかし高い!

4.インク
 私の使っているプリンターは、HPのDeskJet 1220cというやつなんですけど、黒とカラーのセットで7800円。レーザープリンターを購入した方がトータルのコストは安いでしょうね。

5.iWorkを購入
 Windowsのソフトはなるべく使いたくないというわがままで購入。楽譜の表紙を作成する用途で購入。ソフトのできはそこそこ。でも2イン1やブックレット機能は必須だと思うんですけど。それとフォントの大きさや種類を変えるのが少し手間ですね。もう少しスピーディに操作できるようにしてほしいです。8190円也

結論、製本するためには技術がいるし、時間と手間もかかるので、こんなことなら最初から業者に頼めばよかったです。ただ、まずは1冊作って、細かな間違いを修正していけるのは利点ではありますね。
[PR]
by ralatalk | 2005-08-29 01:24 | 音楽エッセイ

楽譜にするということ

カッコウ・ズ・ライフの譜面化作業、思ったより重労働な作業でしたけどようやく終了しました。
人に見せる譜面に仕上げるにはこうも大変な作業になるとは、楽譜ソフトがあるので何のこともないと考えていたのですけどいろいろな面で手はかかりますね。
以下に手のかかった点を列挙すると、

1.MIDIデータから楽譜にすると大変
 いつもは、シベリウスからDPにMIDIデータを転送するのですけど、今回は逆にしてしまったので思わぬところで作業が発生しました。DPでは手弾き入力しているためシベリウスにデータに移すと8分音符を2つのところが、付点8分音符と16分音符の組み合わせになっていたり、微妙に16分音符分前後にずれていたりして、これをもとに戻すのが面倒な作業でした。こんなのはDPではシフトコマンドを使って簡単修正できるのですけど、シベリウスでは面倒なんですよね。次回からはDP側でガチガチの機械的なMIDIデータを作成しておいてからシベリウスに移行する必要がありますね。

2.アクセント、スタッカートイメージ
 楽譜のアクセントやスタッカートはいろいろあって、楽典にはそのところ書いてあるのですが、演奏する場合、かならずしも楽典に書いてあることとは一致しないですね。特にスタッカートのデュレーションなんかは、50%の長さなんて目安にもなりません。20%のときもあれば、80%のときもあります。これはアーティキュレーションに大きく左右されるのですね。
アクセントなんかも、>、∧、sf、sfzの音の強さの境界は?なんて考えだしたら、本当に迷います。

3.曲想記号
 これは自分で演奏するときは、まったく気にしなくてもよいのですけど演奏者に指示する場合は最低限は記述必要があるんですけど悩みます。
 cantabile(歌うように)、elegante(優雅に)とかなら使えるんでしょうけど、イケイケ系のanimato,con brio、con moto、con spirito、vivoはどれを使えばよいのか?久しぶりに楽典をみてう〜んという感じです。

4.クレシェンド/デクレシェンド
 これは凝りだすときりがないというか、一回細かく書いてしまうと次のページも細かく記述しないとバランスが悪くなるのでついつい書き込み過ぎてしまうのですね。あまり凝りだすとボーイングなんかの指示も書いてたりして。何か武満のスコアの気持ちが分るなあ。でもやり過ぎは演奏者の自発性を阻害するのでよくないんでしょうけどね。
それと音符とクレシェンド/デクレシェンド記号が重ならないようにするのも面倒な作業。

5.連桁(れんこう)
 これが大きな手間がかかるところ。連桁させる音符って機械的にいかないのですよね。特にストラヴィンスキーやバルトークがよく使う小節線をまたがる連桁はかっこよくて好きなんですけど、こんなの自動でやられたら普通じゃ迷惑ですよね。
b0046888_23142941.jpg


●ちょっと雑談

 それにしても現代の最新兵器である楽譜ソフトをつかってもこれだけ手間がかかるのに、シューベルトなんていう人はどうやってあれだけの短い人生で楽譜を残せたのやら。驚異的な速度ですよねこれは。1日あたり何枚のペースなんだろう? 40〜50ページくらいなのかな? 頭の中で曲が出来上がっており、それを楽譜にするだけであっても、あれだけの曲数はこなせないような気がするんですけど。モーツアルトなんかもものすごいですけど、昔の人達はどうやって楽譜作りをしていたのかなあ?
[PR]
by ralatalk | 2005-08-20 23:22 | 音楽ソフト
最近、アップルのシネマディスプレイ20インチの状態が大変良好です。
発熱が激しいためアイスノンを当てないと作業がままならないくらいだったのに、虎OSにマイナーバージョンアップ(10.4.2)をしたころから発熱しなくなりました。でもOSのマイナーバージョンアップで効果があるなんて信じられない感じですし、どこにもそんな記事は載っていないし、単にディスプレイの状態が良くなってきたというだけの話でしょうかね。今ではディスプレイに触れても室温と変わらないから不思議です。誰か知っている人がいれば教えてほしいですね。ちなみに配線とかは購入時といっさい変えていません。
[PR]
by ralatalk | 2005-08-14 14:12 | Mac
カッコウ・ズ・ライフの楽譜作成に現在奮闘中です。作曲のツールとしてはDP4.6を使っていたので、これをMIDIファイルにして、シベリウス3.13で読み込み楽譜を作成する計画を立てていたのですけど、思わぬところでトラブルに遭遇しました。以下、健忘録代わりに記述しておきます。

1.シベリウス(英語版)は日本語のファイル名が読めない
 外人の作ったソフトなんで仕方のないところですかね。ファイルを英名にして対応。

2.DP側のテンポ情報は削除しておく
 シベリウス側はテンポ情報を読むことができるのですけど、読み込むと以下のようになってしまって、作業の邪魔になるだけです。
※一瞬バグかと思える画面ですけど、テンポデータを表示しようとしてこうなっているのです。
b0046888_9574724.jpg


3.シベリウスがMIDIファイルを読み込んでいる際、プログレスバー表示されない
 まあ、これはバグなんでしょうけど、固まったのかと一瞬あせりました。変換には少し時間がかかるようです。本曲の場合は30秒程度。

4.休符が連続していると勝手にそのパートを非表示にする
 上の図のようにVn2 とVcしか表示されません。隠れているパートは青の点線で示されるようです。オーケストラのスコアの場合だとよいのかもしれませんが弦楽四重奏曲では全部見えてないとね。おせっかいな仕様ですなあ。
これは、Layout>>Show Empty Staves...メニューで解決。

5.細かな修正
 ・大譜表の括弧に変換→Create>>other>>Bracket or Brace>>Bracket
 ・各パートの小節線を連結する→マウスで小節線をつかんで下方向に引っ張る
 ・レイアウトを決定する→アップルキー+D
 ・各パートのクレフの変更→Q

●最終形
 手順がとにかく簡略と評判のシベリウスでもSMFファイルの読み込後の修正は結構面倒。DPとの連携を強化してくれればなあ。

b0046888_9534963.jpg

[PR]
by ralatalk | 2005-08-14 09:59 | 音楽ソフト

楽譜について考えてみる

弦楽四重奏曲:「カッコウ・ズ・ライフ」をアップしてから何人かからメールを頂いており、概ね好評なようでほっとしてます。中には実際に演奏してみたいという粋狂な方もおられまして、その方のためにパート譜を作成するつもりでおります。
 そんな依頼もあったこともありますが、楽譜について、いろいろと考えているんですけど、PDFにして不特定多数の人に公開するよりも、紙媒体にして依頼者の人とメールのやりとりをやりながらやった方が、相手もプロクラスな人なんで、自分にとっても収穫があろうかと思っております。特に演奏者にとってわかりやすい楽譜というのは、今まであまり考えてこなかったので勉強にはなりますかね。

 楽譜データを紙として出力するということで考えてみたときには、いろいろやることが出てきます。まず脳内の整理をすると以下のようになりますかね。

1.アーティキュレーション
 
 作曲家によっては、フレーズの表情、ダイナミックス、テンポをものすごく詳細に指定していたり、ボーイングの上げ下げも細かく指定していたりするもので、マーラーなんかは、この代表といってもよいですかね。武満だともっとすごくて、フルートやオーボエの運指まで書き込んでいるという念の入れようですからね。
 逆に、バッハの場合だと、まったく何も書かれていないのですけど、この考え方は結構好きですね。まあグレン・グールドのファーンだし。演奏者に考える余地をたくさん与えておいた方が、多様な音楽が生まれてくる可能性が高いわけですしね。こうした意味で、バッハ音楽には偶然性もたくさん含まれているわけで、ジョン・ケージ、ブーレーズなんかよりもずっと前衛だったりするのかもしれません。ゆえにバッハの音楽は完成することはなく、常に最新の音楽でいられるわけです(ずるいぞバッハ)。
 まあバッハは極端な例ですけど、実際のところレガート系アーティキュレーションはバリエーションが様々あると思うので、固定してしまうというのはどうかといつも感じています。ドビュッシーの弦楽四重奏曲ではそのところ、いろいろ悩んでいる部分があって、なんか親近感が沸きますね。

2.テンポ
 
 作曲家が考えているテンポというのは、不思議なもんで、指定のテンポでやるとぜんぜん曲としておもしろくないという場合が結構あります。有名なところではベートーヴェンがそうで、指定されたテンポはすごく速いことが多いし、演奏技術が上がったからといってそのテンポで演奏してもぜんぜんおもしろくないことが多いです。まあこのところは、学術的見解がいろいろあるようですので議論は避けます。
 「カッコウ・ズ・ライフ」の場合は、140のテンポで一定していますが、演奏者の好みで、曲の途中でテンポを速めようと、遅くしようと、ルバート、アッチェランドをかけようとお好きにしてくだされという感じです。

3.アクセント、ダイナミックス
 
 これはある程度、計算して作曲してあるので、基本からはずれない程度に自由にするというのが良いですかね。逆にここは少し細かく記述する必要がありますかね。

4.即興的要素
 
 クラシック音楽は、楽譜通りに演奏するというのが、暗黙の了解事項となっていますけど、どうもこれには馴染めないところがあります。まあ作曲家の意志を尊重するという大義名分があるので、これは正統なことなんですけど、進化の過程で多様性を否定していった生物が最後に行き着く先は絶滅ということなんで、なるべく即興的要素を多く残し、演奏者の個性が反映されやすいような余地は残しておきたいですね。
 以前、友人にジャズの楽譜をみせてもらったんですけど、絶句してしまいました。ジャズの場合は楽譜というよりもシナリオなんですよね。

5.パート譜のページ区切り

 どこで譜めくりするかという点ですけど、シベリウスでどこまで自動でできるのか見てみたいところではあります。
[PR]
by ralatalk | 2005-08-12 16:22 | 音楽エッセイ

Macおかしくなる

DP4.6、虎OSのアップデート、このどちらかが原因しているのかわからないけれどもMacの調子がおかしくなってきました。どうやらBツリーが壊れてディレクトリ構成が維持できないらしい。ディスクツールで修正するも、あまり効果なく、最後は起動ディスクが見つからなくなり「再起動せよ」とかの勇ましいメッセージが出る始末です。とりあえずHDは異常無しとわかったのでこれには少しはほっとしました。

パンサーから虎OSにアップデートによってインストールしたのでどこかおかしくなったのでしょうね。まあ基本に立ち戻り、HDをフォーマットして、すべてまっさらにしてからもう一度入れ直してみないとね。

ここでいつものように失敗が何点か

1.DPのパッチリスト消滅。    →かなり痛い(泣き)
2.シベリウスの楽譜データ消滅  →まあ痛い
3.シベリウスのコピー権利    →1個になってしもうた
4.ブックマーク消滅。      →面倒ですなあ
5.ことえり辞書消滅。      →これはいいや。
6.AltiverbのIRデータ    →データを入れなおすのがなんと面倒なことか

 この中でもDPのパッチリスト消滅というのが一番痛いですかね。
特にGigaStudioの長大なパッチリストをまた1から作成するのは辛いなあ。それにしても同じ間違いをなぜ何回も繰り返すのでしょうか?我ながらアホですなあ。

ここでふと思ったのですけど、アップルの.MacのiDiskを導入すれば、こんな馬鹿なことにはならないのになあということです。

「時は金なり」。金をケチっても時間をロスするというのは愚かしいことです。バックアップをDVD-Rに焼くという方法もありますが、人は面倒なことは避けたがる傾向にあります。また地震とか火事とかあったらメディアは消滅する可能性もありますしね。まあバックアップ専用に月1000円程度なら払ってもよいかなあと。アップルの.Macにまずはお試しで入会し、便利であれば、そのまま会員となりますかね。

 ということで、仮入会したのは良いけど、お試しでは25MB分のスペースしかないとは。うまい商売してますなあ。それにしても「会員にならんかい!」というメッセージはちょっとくどすぎますなあ。特に登録してすぐのお試しユーザーに「59日しかありませんぜ」とかいう煽りのメッセージは非常にむっとするものがあるのですが。
せめて期限切れの二週間前くらいにこのメッセージが出るようにしてほしいですな。

とりあえず、iDocは動作が重い感じはするものの使い勝手はよさそうですね。
Backupというユーティリティも使いやすいし。来月あたりに会員になるかどうか検討してみますか。
[PR]
by ralatalk | 2005-08-05 17:27 | Mac
 前回は、バイオリンのレッスンで作曲の方を見てもらっていたので、バイオリンの持ち方とか、弓の持ち方とかの説明だけだったのですけど、今回からは本格的なレッスン突入です。
 当初は、開放弦のみボーイングで6ヶ月間くらい修行するとのんびりと思っていたのですが、先生の方は早く曲をやらせたいらしく、もう第一ボジションの練習です。これが初心者にとっては苦しい。音程はつかめるのですが、いかんせん、手首をひっくり返して指を動かすのがこんなに辛いこととは、人差し指と中指がなかなかつかなくて、無理にやると指がつりそうになります。ピアノだと簡単にいくんですけ、手首をひっくり返えすとまるでひっくり返した亀のような私の左手。どうも左手の指の方向がなかな駒の方向にいかない。そんなこんなでバイオリンのネックをぎゅ~と握ってしまって親指まで痛くなる始末。そこを気にしていると今度はボーイングが酔っ払い状態に。

 そんな苦闘状態にある私の周りを先生はぐるぐる回って、「はい肘、肩をあげない、音程高い、低い、ネックを握り締めない、軽く。親指がサードボジションの位置まで来てますよ。」との矢継ぎ早やの指示。

「はい、これ持って」とタオルを左手にもたされる。
これで、「左手との間に空間をあけ、無駄な力を入れることがなくなります。」
なるほどね。何か星飛馬の特訓みたいですなあ。

「ボーイングふらつかない!」
あの~左手だけで精一杯なんですけどと思っている間に、
「はい、次いってみましょうか」(次って何?、え、初見?)
「A線とE線の交互に弾く」「D線からE線へ飛ぶ」

ぐうぇ~(指がつった)「ギブアップなんですけど。」というと
「そうね。一時間経ってましたっけ。次はこれとこれとこれをやっとくように」
「今後もビシバシいきますよ。」
「ははあ~。」という感じでレッスン終了。(なんか宿題多そう。泣き)

それにしても、私の予想していたようなのんびりしたものではなさそうですなあ。
もう少し、気合を入れていかねば。
[PR]
by ralatalk | 2005-08-04 13:01 | バイオリン
バイオリンの師匠が出演されるというので以下のコンサートに行って来ました。

■オーケストラ ハモン 第13回定期演奏会
 2005年7月31日 すみだトリフォニー大ホール
 指揮:冨平恭平
 バーンスタイン:「キャンディード」序曲
 エルガー:エニグマ(謎)変奏曲op.36
 シベリウス:交響曲第2番ニ長調op.43

でコンサートの内容についてですが、このオーケストラはアマチュアとは言え、プロの卵たちの集団で、助っ人にプロも入れているようなセミプロ集団なので、ミスを憎んで音楽を憎まずという感じで少し辛く行ってみますか。

全体的に感じたのは、アマチュアレベルとしてはかなりうまいということと、聴かせどころはしっかりしていたという点。あと重低音重視の独特の癖のある音作りでした。弱点の方は、アマチュアレベルにプロオケのようなことを要求するのは少し酷かもしれないですが、指摘しておくと以下のようになりますかね。

1.木管楽器
 特にフルートとファゴットが音量が不足していましたね。クラリネットは普通かな。オーボエはプロ?がいるとみました。奏者に技術的なレベル差があるのでアンサンブル的にまとまりが今ひとつですかね。まあこのオケの補強課題でしょうかね。

2.トランペット&トロボーン
 全盛期のシカゴ響もびっくりするような爆音演奏。これはこれでいい持ち味なんですけど、ハーモニーのバランスが悪いですね。外声を吹いているのか内声部を吹いているのか、弦楽器とのバランスはどうかなどを考えながら演奏しないと、クラシック音楽の場合はとたんに曲を壊すことになってしまいますね。まあアマチュアの演奏ではよくあることですけど。でも金管楽器奏者の気持ちはわかります。

3.ホルン
 セクションのまとまりは、なかなかよかったですね。全体的にマーラー的なホルンの音を目指しておられるのでしょうか。多少の音外しはありましたけど、いい感じでした。

4.弦楽器セクション
 印象としては、チェロ群が全体を引っ張っていて重低音重視の音作り。ちょっと古めのサウンドですけど、これはこれでドイツ系の音楽をやるにはよい感じなんでしょうね。逆にバイオリンセクションは、透明系というか淡い感じで、バイオリンセクションの音作りが、チェロ群と同一の方向だともっと厚みのある弦楽セクションになるような予感がします。

5.打楽器
 ティンパニは結構、曲を理解して演奏されているようでこのオケで一番良い感じがしました。叩き方が安定しているのと、音程も良いし、曲によって音色を選んでいるというのが好印象。

以上、いろいろ書き過ぎましたかね。これで嫌われることが多いのですけど、音楽の前では嘘はつけない損な性格なんです。今後のご健闘に期待しております。

●蛇足
帰り際に、よく聴こえてきたのが、「安心して聴くことができた」という声で、まあ確かにという感じで安定した演奏でしたね。アマチュア演奏ははらはらするのもおもしろいのですけどね。
[PR]
by ralatalk | 2005-08-02 02:13 | コンサート

地震の後のコンサート

7月23日、東京で大きな地震がありました。このとき私は渋谷に居たのですけどまあいつもの揺れだなあということで、何も気にもしてなかったのですが、突然、大阪から母親から電話があって大丈夫かという安否を気遣う電話がありました。
「まあ大したことないよ。この程度はいつものことと」と説明しておきましたけど、帰りに驚いたことに、都内のほとんどの鉄道がストップする事態になってしまいました。
「なんだ、これは?」としばらく呆然としてしまいました。どうやら復旧にはかなり時間がかかるとのことで、映画をみるかコンサートに行くか考えて、ちょうど六本木行きのバスがあるというので、サントリーホールに行くことにしました。到着時間が19時半とコンサートが始まっている時間でしたが、半額チケットを手に入れて入場です。
 コンサートは偶然にも前回のプロメテのときと同じマエストロ井上と読売日響でした。名曲コンサートということであまり期待していなかったのですけど、何とシュニトケの作品があるじゃありませんか。う〜ん、これはラッキーです。でも名曲コンサートにシュニトケを入れる感覚がマエストロらしいですね。
 曲目は以下の通り。

指揮:井上 道義
■モーツァルト: 歌劇〈ドン・ジョバンニ〉序曲 K.527  →これは聴けず
■モーツァルト: 交響曲第40番 ト短調 K.550    →これは聴けず
■シュニトケ: モーツァルト・ア・ラ・ハイドン
■ハイドン: 交響曲第45番 嬰ヘ短調〈告別〉

このレベルのプログラムでB席7000円というのは高すぎる感じがしますが、途中入場なので3500円になりました。これだとまあまあの価格ですかね。

名曲コンサートにしては、地味なプログラムの感じがしますけど、シュニトケの曲とハイドンの告別には密接な関係があるので、こうしたプログラムを組んだマエストロになかなかの遊び心を感じますね。

シュニトケは結構、現代音楽の分野では有名な作曲家ですけど、作風が多彩かつ地味なので良くわからない部分のある作曲家です。今回のこの曲は、現代音楽の語法を多彩に使った「お笑い作品」です。これはちゃかしているわけではなくて本当にお笑いを目指した曲で、モーツアルトの有名曲と現代音楽をハイブリッドした曲、かつ演奏者が指揮者に追いかけられて舞台のあちらこちらを楽器を演奏しながら逃げ回ったり、演奏者が抗議の演奏に指揮者がたじろいだりと、何かチャップリンの無声映画をみているようで演奏中、観客も始終笑っていました。
 
 編成が変わっていて、真中にチェロ2とコントラバス1、舞台左側にバイオリン3、ビオラ1、舞台右側にバイオリン3、ビオラ1、指揮者の左右にバイオリン1ずつとなっています。真中のチェロとコントラバス以外は、演奏者や指揮者が舞台のあちらこちらを動き回ります。

次にハイドンの告別です。この曲に関しては、若かりし頃、聴いた記憶があったのですけど、もうすっかり忘れています。もちろん演奏会では初めてです。この曲は結構かわった曲で、演奏中に1人、2人とお辞儀をして演奏中に抜けていき、最後はバイオリン2だけになるという曲で、なぜこんなことになるのかは有名な逸話があります。

シュニトケの曲の場合は最後は指揮者だけが残るというものですけど、このときの照明の使い方がうまかったですね。プロメテをやってからマエストロ、照明付きがお気に召されたのかな。とにかく行っておもしろいコンサートでした。

最後にマエストロが舞台に立ち、「私たちは演奏会の途中で人が減り、お客さんは(地震の影響で)増えてくる。何とも不思議なコンサートでした。」とお別れの挨拶をしました。確かに不思議な日でした。

●追記:
ハイドンの告別に関する有名な逸話は、ヤマハのサイトにありますね。
名曲ガイドより
[PR]
by ralatalk | 2005-08-02 01:13 | コンサート