クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

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バルトークのコンサート

東京交響楽団の第525回定期演奏会に行ってきました。
今回は、バルトークづくしということで、魅力的なコンサートでした。
曲目は、以下の通り。

1.ヴァイオリン協奏曲第二番
2.ヴィオラ協奏曲
3.管弦楽のための協奏曲(通称、オケコン)

秋山和慶指揮、ヴァイオリン/ヴィオラがシェロモ・ミンツ。

今回の目玉は、ヴィオラ協奏曲ですかね。ヴィオラ協奏曲はバルトーク最後の作品なのですが、ほとんどスケッチ状態のものから作曲家シェルリ、ヴィオラパートは依頼者のプリムローズが補筆して完成させているので、バルトークの作品といえるかどうかは微妙なんですけど、最近の研究成果を取り入れた新しい版が登場し、今回はその版での演奏ということです。
 バルトークの晩年と言えば、悲惨な状態であったので、最後のピアノ協奏曲第三番なんか私からみると「天才バルトークの作品がなんでこんな作品なんだ。」状態で、この曲を聴くたびにいたたまれない気持ちになってしまいます。「駄作」なんて言ったら「死者に鞭打つ行為」に等しいですなあ。でも最後に作るはずだったヴィオラ協奏曲の方は、如何にもバルトークらしい妥協無きスタイルの音楽なので、ある意味こちらの方がほっとする音楽です。
で、新版によるヴィオラ協奏曲は、最新のバルトーク研究の成果が如何なく発揮されていて聴いていて違和感がないどころか、なかなかの傑作。ヴィオラのミンツ氏もなかなか張り切った演奏でこれはよかったですね。ヴァイオリン協奏曲の演奏もよかったですけど、ヴィオラの方がむしろうまいくらいでしたね。

●追記1

サントリーホールは、ちょっと残響が多いホールなんで、後方の席で聴くとヴァイオリン協奏曲なんかだとヴァイオリンソロの音像がぼけてしまいますね。次回は、もっと前の席にしますかね。リバーブタイムを今の70~80%くらいにしてくれると良いのですけどね。

●追記2

東京交響楽団は、最近かなりうまくなって来ていますね。今回は過酷なプログラムだと思うんですけど、バルトークは楽勝という感じですかね。後、課題があるとしたらトランペット、トロンボーンのアンサンブルですか。ファースト、セカンド、サードと音量がそろってないし、弱音での音程がややフラットぎみ。まあ金管楽器の場合は、練習量が限られるので早急な改善は難しいでしょうけど。
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by ralatalk | 2005-05-29 02:26 | コンサート
まず吉松隆vsフォーレといっても吉松さんのことを知らない人はおもしろくないでしょうから少し解説しておきましょう。
まず経歴等は、ご本人様のサイトにあるので省略するとして、私が思うところを整理すると以下のようになります。

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by ralatalk | 2005-05-26 15:51 | 邦人作曲家

作曲のためのツール

 現在、「ファゴットための絵巻物」という曲を製作中なのですが、これがなかなかはかどらなくてアップが遅れています。楽譜ソフトのシベリウスで打ち込んだ演奏をDPに移したときにどうしてもリズム感とか音の強弱が違うようになってしまい、それをDPで修正している最中にこれじゃ気に入らないということで書き直しすることもあって、随分時間が取られています。それとAltiverbがバージョンアップされたので、それで色々試しているのも要因かな。リバーブのプリセットによって随分と違った演奏に聴こえてしまうので、そこで試行錯誤しています。
 
 楽曲作りにはどの方法が良いのか、楽譜ソフト中心か、シーケンサーソフトか、はたまた手書きか、それぞれ一長一短があって判定が難しいですね。

1.楽譜ソフトの場合

 楽譜が見れる形であるので頭で作曲するにはこちらがよい。ただし、演奏表現で細かいことができないため、あとでシーケンサーに楽譜データをもっていって加工する必要がある。それにフレーズの途中でピチカートを入れるとかいったパッチチェンジができないのも不自由ですなあ。
それと、楽譜ソフトの場合、第一小節から最終小節までの連続して記述することになるので、途中でテイクをとっておいて後で差し替えたり、曲の構成パターンの組みなおしをする用途には向かないです。メモ機能みたいなものがあって、小節の途中にどんどんと挿入できるといい感じなんですけどなあ。

2.シーケンサーソフトの場合

 思いついたアイデアをどんどん打ち込んで、後から曲の構成を考えるということができるし、曲を演奏まで含めてトータルで完成できるという点でスピーディ。DPの場合は、フリーな手弾で入力しておいて、後から拍子を貼り付けるという芸当が簡単にできるので便利。これを利用するために私は、フリー演奏のためのMIDIトラックをいつも2~3トラック用意して製作しています。
 弱点としては、どうしても演奏中心の入力となるため、部分は良くとも曲全体の見通しが悪くなるということですかね。オーケストラの総譜のような状態でみれると良いのですが、これがなかなか簡単なようでいて難しい。
ここでいう総譜イメージとは、例えば、バイオリンのロングトーン、デタシェ、ピチカート、トレモロと4つのトラックに分けてあるものを一つの楽譜パートとしてみたいというイメージです。

3.手書き
 
 本当はこれが一番良いのかもしれないですね。アイデアを阻害しないというのが最も大きな利点です。なんせ手書きはバグがあってデータが台無しになることはありませんから。ただ演奏までのトータルでの作業効率はかなり落ちますね。

昨今のソフトは、多機能化して設定も複雑になってきているので、ちょっとしたアイデアをもとに手軽に曲が作りたいという要望からかなり遠くなっているような気がします。
例えば、iPODみたいな端末にUSB-MIDIキーボードが接続でき、1フレーズごとにストックできフレーズ名は自動付与。それらを結合して曲にできるとかいうのがほしいですなあ。結合する場合も自動トランスポート機能付きで調性も意識できるようになっているとなお良しです。
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by ralatalk | 2005-05-24 12:49 | 音楽ソフト
うれしい誤算というか、Musetex社からAltiverb 5無償アップグレードの案内通知が来ました。正直、Altiverbに関しては現状でかなり満足しているサンプリングリバーブ・プラグインなのと虎さんOSでも動作できているので、特にアップグレードする気が失せていたのですが、まさか無償アップグレードになるとは思ってもいませんでしたので早速インストール。Musetex社としてはめずらしく日本語マニュアルのPDFまで送付されて来ました。中身は結構がんばったなあという感じでしたのですが、最初からインストール手順が違うようになっています。最近、Altiverb がバージョンアップされているので仕方ないとしたら仕方ないですけど、最初は戸惑ってしまいました。結局は手順無視で無事インストールできてしまいました。
 早速、Altiverb5を使ってみたのですが、「う〜、何て難しい操作になったのだろう。」プロエンジニア向けにパラメータがてんこ盛りになっているじゃないですか。Altiverbは、パラメータをいじる必要もなくて高音質というのが気に入っていたのですが、こんなに多いとすごく迷いますね。別にパラメータが多くなってもいじればいじる程、音質が悪くなる場合の方が多いですからね。ユーザーの使い勝手を考えない技術至上主義の日本メーカ製品みたいで何かなあ〜という感じです。まあ、お試し音を出せるボタンとかついて便利な部分もあるんですけどね。少しうんざりしながら触っています。
↓こちらがバージョン5の画面
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↓こちらがバージョン4の画面 う〜ん、シンプル・イズ・ベスト
b0046888_2565830.jpg

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by ralatalk | 2005-05-21 02:59 | 音楽ソフト

吉松隆 対 フォーレ

ある日本の巨大掲示板に吉松さんのスレが立っており、興味本位にその中身を読んでみると面白いことが記述されてました。
それは、吉松さんが、ラヴェル先生やフォーレのピアノ三重奏曲に匹敵する曲が書けるのかどうかというものでした。まあラヴェル先生のそれは、先生の最高傑作の一つであるばかりでなく、クラシック音楽の究極奥義の一曲でもあるので、如何に吉松さんが、優れた作曲家と言えども無理ということで衆目が一致。ではフォーレではどうかということになって何とかできそうであるという人もいれば、無理という人もいる。

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by ralatalk | 2005-05-16 14:20 | 邦人作曲家
MacOS 9の時代とMacOS Xでは、スクリーンショットの取り方が違うようになったのですね。MacOS Xの場合は、より細かくスクリーンショットが取れるようになったようです。ここで健忘録次いで操作法をまとめておきますか。
もう少し使い勝手が良いといいのですけどね。

●準備
 マックで使うソフトは2種類(名前のセンスが悪いですなあ)
・グラブ   スクリーンショット用のMacOSXの標準ソフト。TIFF形式のみ。
b0046888_12531570.jpg
・プレビュー フォーマット変換に使う。これもMacOSXの標準ソフト。
b0046888_12561777.jpg

●操作
 1.スクリーンショットしたい画面を表示しておく。
 2.グラブを起動。
 3.「取り込み」メニューからお好みの方法を選択する。選択肢は以下の通り。
   選択部分、ウィンドウ、スクリーン、タイマー
 4.グラブの指示に従ってスクリーンショット
 5.ファイルを保存。←TIFF形式固定というのがどうだかなあ?
 6.プレビューを立ち上げて、先ほど保存したファイルを開き、別名で保存。
   そのときにファイル形式を選択。
※ プレビューで表示したときに画面上の必要な部分を選択し、ツール>切り取りを選択すると必要な部分のみを切り出せる。

●もっと簡単な方法(ひぐちさんより)
部分的に画面を撮りたい場合→「コマンド+シフト+4」とするとカーソルが表示され必要な部分を囲んでドラックするとデスクトップに「ピクチャ 1.png」というファイルが作成される。
作成したファイルをダブルクリックするとプレビューが立ち上がるので、そこで編集やファイル変換ができる。
※数字キーは、テンキーではなくキーボード側。
※画面をそのまま撮りたい場合は「コマンド+シフト+3」
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by ralatalk | 2005-05-14 12:52 | Mac
最近、その事実に愕然としまったことがありました。それは、Sibeliusで入力した音符のエンハーモニックチェンジの操作方法です。エンハーモニックチェンジというのは、言葉にすると難しく聴こえるかもしれませんが、要はフラットのついた音符をシャープに読み替える、またはその逆の操作をするということで、例えば、GbをF#にするということです。これを私は今までいったんマウスクリックして上カーソルキーで音符を移動し、それから#を付けるというメンドクサイ操作を繰り返していたので、さすがにうんざりして来て、便利なプラグイン機能はないかなあという感じでヘルプをみたら、「う~。そんな」という操作が愕然としてしまいました。要は、音符を選択してリターンキーを打つだけです。
b0046888_1265260.jpg

※ミ♯→ファ、ファ♭→ミも変換になる

「私はららトーク。宇宙一愚かな男。」という感じでトホホな感じです。
まあそれにしてもこのソフトは、1キー操作の美学に彩られていて、その思想にまだまだ私は追いついていないのですね。未熟でした。

●追記
 現在のSibeliusの操作で改善してほしいところは、再生操作ですね。
 Sibeliusの場合、音符を選んで再生ボタンをクリックすると操作が始まるのですが、再生終了後、MIDIキーボードの鍵盤を押すと、そこから入力モードになるために音符入力がされていまいます。これはすごくイライラさせられる操作です。DPのような再生方法だとうれしいのですけどね。これだとパンチ・イン/アウトも楽だし。
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by ralatalk | 2005-05-10 18:06 | 音楽ソフト

ファゴットのための新曲

ゴールデンウィークのすべてをファゴットの曲作りで潰してしまいました。それにしても曲作りが遅すぎるのが目下の最大の悩みです。ぽんぽんと頭から流れ出てくるものをそのまま楽譜に刻み込めるショスタコーヴィッチのような天才的作曲家は、うらやましい限りです。私なんかは、8小節のメロディに伴奏を付けるのに1週間以上かかることもよくあることですからね。

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by ralatalk | 2005-05-09 03:28 | 作曲
最近、Macの世界では、新OSのTigerが出たというので盛り上がっていますね。今のところ大きな不具合もなく順調そうな感じなのと、メインで使っているDPとSibeliusがこの虎のOSに対応しているということで、お決まりの実験材料にされることもないであろうということで、PantherからTigerにバージョンアップを果たすことにしました。
一般に音楽関係のユーザーというのは、超保守的な人達です。まあそれも仕方のないことで、音楽ソフトは、プラグイン・ソフト、ハードウェアの各種ドライバ、と連動するので、そのうちの一つでも不具合があると仕事にならないからです。それゆえにMacOS 9 からMacXへの移行が最も遅れています。遅れついでにWindowsに移行してしまったユーザーも多くいます。私の場合は、両方使っていますがメインはやはりDPが中心になるのでMacです。唯一の問題は、パワー不足であったのですが、そのMacもDual G5 2.5GHzになり、パワー的に十分でなお余裕という感じです。最大によかった点は、圧倒的にシステムが安定していることです。DPやSibeliusをずっと使っていて落ちたことなどほとんどないし、たとえあったとしても、OSが道連れになってシステム終了ということがなくなったため安心して制作に取り組めるようになったことです。
まあ、そんな状況なので何も新OSにバージョンアップする必要性はないのですけど、今までMac0S 9 という時代があまりにも長かった反動からか、新しいユーザーインタフェースをみてみたいということでアップデートに踏み切りました。

結果は以下の通りです。

1. DP4.52 今のところ順調。
 ただし、Panther からTigerにアップデートした後に、Pantherで使用していたDP4.52を一旦削除して、DP4.52のパッチを当て直す必要あり。
そうでないとDPのスタートボタンをクリックした後にDPが落ちます。これって不具合とはいえないのかもしれないけど、MOTUやMUSETEXはサイトにTigerに対応していると書いているのだから、こういうことは試験しているはずですよね。なんでサポート情報にのっていないのか不可解。こんなところからユーザーの不信が積もってくるのですね。

2.Altiverb 4.2.7 今のところ順調

3.TC PowerCore 1.9.3 今のところ順調

4.GPO 今のところ順調

5.Sibelius 3.1.3 今のところ順調

以上、こんな感じですね。
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by ralatalk | 2005-05-05 23:40 | Mac
ここのところ3ヶ月くらいベートーヴェンの弦楽四重奏曲を色々と聴いているのですが、「しまったなあ」という感じでため息混じりで聴いてます。

しまったというのは、私の場合、弦楽四重奏曲をバルトークから聴きはじめ、それからシェーンベルク、ヴェーベルン、ベルク、メシアン、ドビュッシー、ラヴェル先生と聴いていったので、どうしてもベートーヴェンだと物足りなく感じてしまっているからです。
この物足りなさは、まるで映画の予告編で結末を観てしまった後で映画を観るような感じになっているんですね。確かに、ラズモフスキーとか、セリオーソとかすごく良くできた傑作であることはわかるんですけど、聴いている最中で次の展開を予測できてしまって、その分共感が興ざめになってくるのですね。まあこの辺はモーツアルトだと曲の展開には期待していないので気にならないのですけど、ベートーヴェンだとやはりこのところ力対力、技対技の勝負所ですからね。ついついバルトークと比較して聴いてしまって、バルトークならここはグリサンドだろうとか、バルピチだろうとかという感じで聴いてしまう。これはいかん聴き方ですなあ。それで、ふとため息、「先にベートーヴェンの方を聴いておくべきだった。」

 で、全曲数回通して聴いたなかで今のところ満足して聴けた作品は、弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 作品74(ハープ)と、大フーガの2作品でした。
よく通が語る後期の作品にはそれほど共感するところはなかったですね。難解という評価を良く聞きますけど、もっとぐちゃぐちゃとやってくれてもいいんじゃないのかとも感じました。そういう意味で大フーガの方は、満足の行く作品だったのかもしれません。

 で、ハープ。この作品は、中期の作品に該当しますけど、この作品は音楽を考える視点が他の作品とは、まったく別次元のところにあり、何かすべてがふっきれた感じのする作品です。他にも色々、西洋音楽を聴いてますけど、このすべてがふっきれた感のする作品は他に知らないですね。

 ハープという名前は、弦楽器のピチカートが使われているという単純な理由で付けられているようで、タイトルのつけ方は何かなあという感じです。とは言え、他にタイトルを付けるとしたらどうなんでしょうね。「悟り」とかいう言葉ですかね。この言葉もどこか爺くさいというか、宗教ぽい感じがあってぴったしこないですね。これはあくまでも人間自身が自分で考え自分で行動するというニュアンスが必要で、こうなると「開眼」「ひらめき」ということになりますか。この言葉でも、ニュアンス不足で、ずって長い間のある一つのことを想い続けてというニュアンスが必要。ある種、音楽のイデアを表している作品のひとつなのかもしれません。

 で特にお気に入りが、第一楽章のうしろから2分くらいの展開部の最後の部分。風が吹き、木の葉のように舞い上がって層をなすというところで、これが終わると何事もなかったかのように再現部に移行するという部分。
ここは、何十回と聴いているのですが、いつも背筋がぞくぞく、聴いて自然と涙がでる場合もあるくらい、すばらしいという次元を超えて、音楽そのものが地球上の自然と一体となっているという幸福感にみちみちているところであります。
まあこれが創作の喜びというものなのかもしれません。

「分け入っても分け入っても青い山」 山頭火

いずれこの作品は、ちょっと機会があればやってみたいですなあ。
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by ralatalk | 2005-05-01 01:47 | 音楽エッセイ