クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

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第3回目のレッスンの方は、お嬢様の方もアントルモン・マジックによって、結構うまくなったなあという感じで特にコメントするところがないですね。後は、このお嬢さんがプロとしてやっていくには、音楽を好きになることかな。なんか「夏休みの宿題を精一杯やりましたあ!」という感じで、自分自身への課題がない。聴く側としては疲れるんですね。まあ、日本人ピアニストには多いタイプですけどね。

第4回目からのレッスンは、K331ということで、有名なトルコ行進曲付きです。
そして今回の生徒さんは台湾からの若者で、演奏は、なかなかいい感じですね。テクニックには自信があるようで少しテンポが速かったのですが、生き生きして若者らしい。また、この人は音楽を好きでやっていることがわかります。たぶんベートーヴェンとか好きでやってますね。

アントルモン先生の指導は、今回も自分の型に一旦、生徒を押し込めて、その型の中でいろいろアドバイスしていく方法は変わらず、ただ前回のお嬢さんとの違いは、演奏での表情付けにおいて音楽的な細かい指摘が多かったこと。
まあ、この若者は、中国系の人にありがちな行儀作法的に乱暴な部分、ああ、少し書き方が悪いですかね。フレーズ、フレーズの終わり方が少し乱暴なところがあり、その部分を重点的に直していました。そういえば、譜面をばっさと勢いよく音を立ててめくったりする行為に現れていましたけどね。この点は注意されなかったけれど、アントルモン先生は無言で手本を示してましたね。白鳥水音をたてずという感じで、美しい。

K331の第一楽章は、変奏曲形式でかかれていて、フレーズごとに表情を変えていくところに面白みがあるのですが、ピアノという単調な音色でどこまでバリエーションを付けることができるかという点が、聴き所です。
指摘内容からすると、やはり強弱のメリハリによる音色感、レガート/スタッカートといった基本が大事ですね。生徒さんがp~fとすると先生の方は、ppp~ffまで完全にコントロールできてますね。「手首ではなく指で鍵盤を抑えろ」「難しいところを丁寧にさらえ」というところが印象的。

まあ、今回の生徒さんは、恵まれた手をしているし才能も感じますね。先生の指摘も理解できているようだし、アントルモン先生も「Good!」を連発してましたからね。うん、うん、数年後頭角を表すことがあるかもしれないから、顔は覚えておきますか。
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by ralatalk | 2005-04-28 12:57 | 音楽エッセイ

黛敏郎の音楽を聴く

ナクソスの日本作曲家選輯シリーズはずば抜けてすばらしい企画ですね。今まで知られていない日本人作曲家の作品を千円という廉価な価格で聴けるというのは画期的です。現代音楽のCDはとにかく高いので、さすがの私も購入には躊躇してしまう部分があるのですが、千円なら駄目で元々という感じでどんどん聴いて行けますからね。
さらに本企画の指南役は、日本史上最強の音楽評論家、片山杜秀なので、安心して購入できます。

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by ralatalk | 2005-04-25 14:37 | 邦人作曲家

OPUS 2

最近、VSLのサイトに行ってみたらOPUS 2の話題で盛り上がっており、いつの間にか販売されているじゃないですか。う~ん。迂闊でした。

OPUS 2はOPUS 1の補強版という位置付けのようで、Horizontalシリーズから抜粋して販売されているようです。価格は68,250円ということです。新規でつくられるサンプルとしては弦のハーモニックスを追加したようですね。詳細は、以下のリストにあります。

●OPUS 2のリスト

ざっとリストを眺めてみたのですけど、あまり大したことがないというか、購入意欲はあまり沸きませんね。私としては、バスクラ、コントラファゴットの充実とアルトフルート、Esクラリネットを加えてほしいところでしたのに期待どうりにはなっていないようです。VSLでは、リピテーション・モード系音色に力をいれているようですけど、これの使い方は難しく、使い勝手が悪いためほとんどディスクの肥やしになってます。ここを充実するよりは、レガート系のパフォーマンスセット音色を充実してほしかったのですけどね。mp、mfと追加して4階層はほしいところです。

製作チームとしては、もっとユーザーの声を聴いて、練った方がよかったのではないでしょうか。VSLの上位バージョンとの差は、24bitか16bitかの差ぐらいにしておいた方が、コンセプトとしてはわかりやすいですしね。その点、QLSOの方はうまく商品のカテゴライズができているような気がします。

まあ、この辺はSynfulの最新バージョンがカバーしてくれるはずなので、今となっては、やや興味が薄くなってはいますがね。
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by ralatalk | 2005-04-13 18:22 | ライブラリ
前回、アントルモン先生の指導が効いたのか、今回の生徒さんは割と音楽の表情に気をつけて演奏していましたが、まだ音質が堅いのと、表情が不器用というか、モーツアルトをどう表現していいのかわかっていない部分があります。アントルモン先生もこれでは仕方がないということで、自分の演奏の型にいったんはめてから教えるというスタイルで教えようと考えているようです。
 「変なクレッシェンドをかけるな。」「テンポを守って」「丁寧に」「そこはピアノだ。」「そこはフォルテだ」「もっとレガートに」
という指導からもわかるように、演奏の内面的表情付けのアドバイスはほとんどしていないことに感心しました。まずはこの生徒さんが、そのレベルに達していないと観たのでしょう。これは正解ですね。モーツアルトを聴いていない人にモーツアルトは弾けない。よって指導しても無駄。まずはモーツアルトの音楽に関心をもてということが最終的なアドバイスになるんでしょうね。

 何気なくやっていることが言葉として形になる。外部からレッスンを見ていると気付くことが多いですね。

ピアノの音。同じ楽曲を弾いているのにもかかわらず、先生の奏でる音はフクヨカでやわらかい粒のそろった音。この秘密を知りたくてずっと先生の演奏をみていたのですけど、気付いたことは、手のフォームがきれいで無駄がない。フォルテでもピアノでも形が一定していること、指の返しの準備が完全であること、中指と薬指をうまく使った運指等、ただこれだけでも何か足りないということで、更にみていると、先生は弱音ペダルをうまく使っていることに気付いた。なるほどね。フォルテのときとピアノのときの音色差を付けているので、あの独特のフワ~とした感じを出しているのね。これが秘訣か!?

なるほど参考になりますな。

●追記

今回もこの生徒さんはやってくれましたね。トリルは上から演奏するというバッハ・スタイルで個性を炸裂させていました。ブラボー!。でも先生は、この場合トリルは下から演奏した方が音楽的でしょうとアドバイス。先生を試す意図があったとしたら、なかなかイケテルキャラだなあと感心。ちなみに私は見破れませんでした。まだ、まだ修行が足りませぬ。
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by ralatalk | 2005-04-13 10:50 | 音楽エッセイ

iPod MINIを購入

最近、と言っても1ヶ月前くらいiPOD MINIを購入しました。別段ほしいとは思ってはいなかったのですが、お店で見ていると急にほしくなって衝動買いしてしまいました。iPODには色々種類があるので、最初は迷ったのですが、iPODやiPOD Photoは重量的にやや重いということでMINIにしました。

家に帰って早速、楽曲をインストールと思ってMacに繋いだところいきなりユーザー登録画面に飛ばされたのはびっくりしましたが、iTunesとの相性は抜群でかなり使い易いですね。

さて楽曲の方は、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲と芥川也寸志から数曲、それとピアソラのバンドネオン協奏曲、ラヴェル先生のラ・ヴァルスとピアノ曲全集。これだけ入れても2Gバイト程度なので大したものです。

次の日に、通勤の地下鉄で聴いてみる。「う~ん。音が聴こえん。」地下鉄ということもあって騒音がものすごいので、繊細なラヴェル先生の曲は全滅。ボリュームを最高に上げればなんとかなるものの今度は、耳に悪そうだし、そこら辺に転がっている迷惑イヤフォン族のような社会の敵となることになるし、どうにかならんかいなあと思っていたところ。地下鉄の駅に無料で置いてあるR25という雑誌を読んでいると、ノイズキャンセリング付きイヤフォンというのがあることを知り、興味をもつ。

ノイズキャンセリング機能とは、周囲の音を逆位相の波形に変換し、それと周囲の音を相殺することによってノイズを消し去る機能とある。パイロットなども使っているらしい。なるほど、これはいいかもということでネット探索してみると、どうやらノイズキャンセリング式に対して音の良さを求めることは禁句であるらしく、なかば諦めていると今度はカナル式イヤフォンというのがあるらしい。カナルとは耳栓のことで、耳栓なので回りの音をほとんど消し去ってくれて、音も良いということで、いろいろ調査してみた。どうやらこの世界での最高峰は、Etymotic Research社の「ER-4S」というプロご用達のイヤフォンであるらしい。

●参考にしたサイト

本田雅一の「週刊モバイル通信」
ヘッドホン紹介ページ
ヘッドホン・ニュース

いろいろ読んでいると、かなりびびるくらい音が良いらしい。どんな高級ヘッドフォンでもこれにはかなわないとかの讃辞の嵐。ただ価格が3万円~4万円ということで購入に躊躇する人も沢山いるし、購入した人も私にはもったいなさすぎるという人もいるくらいで、これが業者の宣伝であるのなら無視すべきなのだけれども、その異様な騒ぎようは、これは本物かもしれないということで購入を決意。

サウンドハウスでついクリックしてしまった。購入価格は2万5千円くらい。
これはiPOD MINIと同等価格じゃないということで買った後に、俺は馬鹿かと少し後悔するも数日後にやってきたER-4Sを我がオーディオセットで聴いたときは、正直本当にびっくり。今まで聴こえてこなかったバイオリンの松脂が飛ぶ音まで聴こえそうなくらいの解像度、木管楽器のキー操作の音やハープに弦に指があたる音、恐ろしく切れのいいスネアドラムの音とか、何か顕微鏡で音を拡大したような感じでした。

こりゃ本物だわ。
う~ん。すご過ぎる。わたしゃ今まで何を聴いていたのだろう

なるほどオーディオマニアが狂ったように騒ぎまくっていることはあるね。次回からはマスタリングにはこのイヤフォンを使ってやりますか。カナル式ということで外の騒音はもちろん、空調やPCのノイズなんかもまったく消し去ったクリヤな環境での音楽製作はまさに理想的です。

次なる実験、iPODをもって地下鉄へGO!。
効果は、これも覿面。ある程度の振動音は仕方ないとしても、ほとんど周囲の雑音をカットして、静寂の中での音楽鑑賞。すばらしい。これでそこら辺に転がっているお喋り女子高生の馬鹿話やスーパーおばちゃんたちの大声雑談を聞かなくて済む。もちろん迷惑イヤフォン族はすべて無視できるし、いいこと尽くめです。

と思って、2日~3日幸福な日々をiPODとともに送っていたのですが、あるとき酔っ払いが私の方へふらり、ふらり、今にも吐きそうな勢いで、吊り輪につかまっている。「おいおいこちらに来るなよ。」さすがに、この酒くささと、モドされるかもしれない恐怖心で、おちおち音楽に集中できず。

やはり世の中は広い、上には上がいるもんですなあ。
「この老サラリーマンの熟練を物語る芸術的なぶら下がりであり、筆者に手応えのある恐怖感を与えてくれた。」

と日本のトップレベルの音楽評論家も認めるであろうくらい、日本人のマナーは今や最高にチャーミングである!(とは言ってほしくない。)
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by ralatalk | 2005-04-12 17:12 | Mac

Synfulの最新情報

Synfulのサイトに久しぶりに行ってみたら以下のようなニュースが掲載されていました。
私としては、Synfulは遅延の問題があるためPC一台完結で作成しないと製作の手間が増えると考えているため、Mac版でほしいところですが、7月1日までには販売される予定で、さらに弦楽セクションものは計画にあるみたいでなので楽しみです。と言うことで今後は、サンプリングベースのライブラリの購入は控えることにしますかね。

以下、情報を要約してみました。

1.Mac版は、2005年7月1日までにリリースできる。
 MacOSX版でVSTとAUをサポートするので、Logic 7やDP、他の多くのシーケンサーソフトで利用可能になる。ただし、RTASのサポートは予定されていない。

2.Windows版のライセンス所有者は、無償でMac版に乗り換えることができる。

3.2005年末に新バージョンをリリースする予定で、これには弦楽セクションや金管、木管セクションもサポートする予定。このバージョンはアップは無償で実施される。

4.2005年末版では、弦セクションとしての奏法を完備する。
 例えば、ピチカート、コルレーニョ、スルタスト、トレモロ、ハーモニクス、ミュートなど。

5.2005年末版では、木管楽器の奏法を完備する。
 フラッタリング、ミュートなど

6.トリル奏法では、グリサンドトリルも開発している。
 おお湯浅譲二が演奏できますね。

7.チューバ、バストロ、ピッコロ、バスクラリネットに関しては、2005年末に提供できるようにする。
 え~と、これってリリース遅れじゃないの?

8.サンプリング周波数は、現在のところ44.1KHzであるが、他の周波数もサ
ポートする。
ほほう、24bit98Kだとするとどんな音に!?

9.Synfulシリーズのバリエーションとしては、以下を予定している。

●Synful Jazz instruments

ジャズ楽器において、異なるプレイヤー、スタイル、歴史的名器などをカバー。
楽器としては、サックス、トランペット、トロンボーン、ベース他。奏者の違いをカバーできる!?これはライブラリ史上初めてでは。

●Synful Rock Pop/funk/rock instruments.

エレキとエレキベース。まあこれには興味なし。

●Synful World Expressive wind and string instruments from around the world

インド、インドネシア、中国、日本、アフリカの楽器をカバー。
尺八があるのなら武満のノーヴェンバー・ステップスが可能。すごいね。
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by ralatalk | 2005-04-09 13:20 | ライブラリ

ピアノスーパーレッスン

HDRレコーダーのおまかせ録音は本当におもしろいですね。
この機能でピアノというキーワードを登録してあったので、ピアノスーパーレッスンというNHK教育の番組が収録されておりました。この番組の概要は、世界的に有名なピアニストによるレッスンを若い人が受けるというもので、今回のシリーズではモーツアルトのピアノ曲をやるとのことです。
講師はフィリップ・アントルモン。残念ながら良く知らない人だったりして....。
はっはっ。

いまどきの音楽教育番組はどうなっているのかということで、興味津津、早速見てみることにしました。

まあ見た感想は、非常におもしろい内容でしたね。レッスンの内容もよかったのですが、音楽を演奏する心構えというか、音楽に対する接し方についても考えさせられる題材でした。
特に興味深かったのが、各生徒さん達の演奏。生徒さんは、日本人、台湾人、韓国人、中国人、イタリア人と様々の人がいるのですけど、日本人の演奏は、他の国の人達との演奏とはかなり違って聴こえたことです。
 とにかく「高速に音符を撃ち付けました」といったゲーム感覚の演奏が日本人、逆にイタリア人の演奏は歌心があるというか、周りにたくさんの良質の音楽があって、そこから自然に学んでいるというのが、ほんの少し弾いてもらっただけでわかります。表情もいいし。
 
 これが、環境の差というものでしょうかね。技術では絶対にうまらない壁というか、音楽に対する愛情がない人には越えられない大きな壁ですかね。己の技術を披露するために作品があると考えている人の演奏は、口ではそんなことは言わなくとも、音楽として不自然な部分が多いので演奏を聞けばすぐにばればれです。

 でかっこうの素材が、今回の日本の生徒さんなんですけど、別にこの子に恨みはまったくないのであしからず。ただ、日本でピアノを習う人の代表という感じでうまくキャスティングしてあり、何かしら番組の意図を感じますね。
そういう意味でこの子はまずキャラが立っているというか、先生の音楽性を刺激しており、そこからうまく先生の音楽心を引き出しているのですね。
印象に残ったシーンとして、

1.最初に演奏させてみて

 「う~ん。テクニックはあるようだね。よく練習できている。」と言いつつ先生が目を丸くしていたのが印象的。わたしもこんな速度でよく演奏できるものだと感心しながらも音楽性の欠片もない演奏に唖然とする。どうしたらこの子にモーツアルトを教えてあげることができるのだろう。何か困った感じの先生。

2.左手の動きが難しいので右手で演奏したところを先生から注意を受ける。
 「難しいからと言って逃げるんじゃない! 正しいテクニックを見に付けよう。」
 「こうやってあらかじめ親指を準備しておけばよい。指を返すタイミングでは遅い」と の実演付きアドバイス。ピアノの上達が早い人は、指を準備するということが自然にできているもんなんですよね。

3.指使いを替えて演奏
 「あなたは親指をよく使うが、最も不器用な指が親指。私の指示した通りの指使いで演奏すれば自然に音楽的なメロディを演奏できるようになる。」とのアドバイス。う~ん、身にしみるなあ。昔よく注意されたことを思い出します。
 
4.楽譜を読まない演奏
 「君はどうして楽譜のpを無視するのかね。」
 「そこはスタッカートではない。」「そこにクレッシェンドの指定はない」とのアドバイス。あとで楽譜を読み返してみると結構、モーツアルトはfとpを区別を指示していることがわかる。なるほどね、この作品(KV311)は、ピアノフォルテが作られた最初の時代に作られているのですよね。
 
5.一定のテンポで演奏

 これはあたりまえのアドバイスなんですけど、曲の区切りでテンポに余裕を持たせるとか、単に機械的な演奏をせよといっているわけではないのですね。

6.最後にほめる
 「ほうら、かなり音楽的な演奏になったよね。」
 外人の先生はこういうところがうまいですよね。ぼこぼこにされぱなしでは、次に音楽をやる気力を失いますからね。

なるほどね。よい番組ですなあ。DTMしかやっていない人なんかでもすごく参考になるアドバイスが多いし、これはレコーダーの連ドラ機能を使ってシリーズごと収録しておきますかね。しばらくピアノの練習なんてやってなかったけど再開してみようかな。
そんな感じの番組でした。
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by ralatalk | 2005-04-07 16:06 | 音楽エッセイ