クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

カテゴリ:作曲( 9 )

ここのところ、バイオリンの練習を集中的に行っているので作曲活動は休止中ですが、つい最近、「作曲せよ」という天の声が聴こえたのでそろそろ再開するとします。この天の声というのは、ごくたまに聴こえる声で、実際には聴こえるというよりは感じるという感覚です。

※まあ、脳の障害でなければよいのですがね。

さて、作曲活動としての「画の組曲」の方ですけど、第1楽章のスケッチはできていて、第3~5楽章の構想中のアイデアはある程度固まってきました。ただ、ここに来てやる気が失せてきたのは、この編成で完成しても演奏はしないだろうということと、「自分で作った曲は自分で演奏したい。」と、強く思うようになり、そのために実演可能な技術レベルと演奏可能規模という制約をつけながらの作曲で、考えてみることにしました。

そんなわけで、手っ取り早いのが、バイオリン・ソナタですが、バイオリンとピアノというのは、純正律と平均律の関係でどうも相性が悪いのではないかと思っていて、特に古典派のように調性がはっきりとしている曲には違和感があります。ロマン派以降だと、複雑な和声を使うことができるので、違和感は随分と緩和されますけどね。
ということで、合わせる楽器は、できればチェンバロで、それと少し編成を華やかにするためにチェロかファゴットを入れた三重奏曲も良いかなあと思っております。とりあえず編成の自由がきくように、作曲してみようということで、以下の按配で考えてみました。

バイオリン×1、チェロ(またはファゴット)×1、ピアノ(またはチェンバロ)

演奏技法のレベルとして参考になるのがバイオリン教本で、有名曲が、巻ごとにまとまってレベル分けされており、ピアノ伴奏譜もついているため、技法レベルを知る上では大変参考になります。篠崎教本では、ビバルディの合奏協奏曲イ短調が全4巻中の3巻、バッハのバイオリン協奏曲が4巻ですかね。

ビバルディに関しては、サード・ポジションとファーストボジションのシフティングが頻繁し、バッハになると、安定したシフティングが自由にできないと難しいという曲になります。

まず、目指す技術レベルは、篠崎教本の3巻終了レヴェルで考えてみることにしますか。
具体的には、ファースト/サードポジションを中心にファイブボジションまで(つまりF5までの音域で)、それと頻繁過ぎない程度のシフティング、やりやすい音符での装飾音、簡単な重音、早くない速度でのピチカート、自然ハーモニックス。これらが素材です。

それとなるべくバイオリンに有利なシャープ系の調性で書くということですかね。意外にもハ長調は、難しい調です。時間は1楽章あたり2分以下程度で5楽章程度。

それと得意の変拍子は禁止。

さて、どうなることやら。
チェロパートやピアノパートが異様に難しくて、バイオリン・パートが非常に楽でおいしい曲だと顰蹙ですかね。
[PR]
by ralatalk | 2006-10-17 18:09 | 作曲
b0046888_1872856.jpgヤマハイーミュジックに登録した「画の組曲」の反応は、悪くはないようです。いずれにしても聴いてくださった方には感謝申し上げます。ただ申し訳けないことには、マスタリングの音量バランス、音質、他に部分的な間違いがあるので、いずれ修正することにします。特にSynfulという音源を使っており、Delay for Expression機能の1秒遅延の影響でほんの少しずれている部分を修正と、細かなミストーンがあります。

製作に関して、特に録音技術に関することは、バイオリンの練習と同じで、毎日やっていないと感覚が鈍くなってしまうようです。これを反省して、次の第一曲は、毎日少しずつ作成という風にやろうと思います。

第一曲は、第二曲とのバランスをとるために緩やかな序奏部をつけました。この序奏部も後の主要パッセージとまったく関係がないので、全体を聴くと、どこか旅行写真を見ているかのような感じになります。でも旅行写真というのは、自分が好きな部分を手当たりしだいに撮っているので、ばらばらのようでいてどこか共通する部分が出てくるのですね。
 
 カンディンスキーもたくさんの抽象画を描いていますが、共通する部分がたくさんあります。単純化された色彩とかシャープな線の描き方ですね。また彼の作品にはリズム感が満載されていますね。これを音楽でどう描くかがおもしろいところです。

 私が今一番やりたいことは、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲に出てくるような、形式から離れた自由な発想、それと同時にある次の音楽への希求。意識と無意識の境界。無駄があるこその調和。

 この世界については、おそらく気付く人と気付けない人がいて、気付かない人が圧倒的に多いと思うのですけど、これに私もようやく最近、気がついて、その音楽の深さに、ただ、遥かなる地平線にある沈む太陽を見るだけという感じで、ため息がでます。あの天才バルトークですらそこまでは、達していないのかもしれません。

 本当に良い音楽とは、何度でも聴いてみたくなる。聴くたびに発見があり、演奏してみたいとすら思う作品ですね。私はここを目指したいです。
[PR]
by ralatalk | 2006-08-01 18:06 | 作曲
画の組曲の第二曲「2つの四角形」という曲をヤマハ・ミュジック・イー・クラブの方にアップしました。

●アップ先はここをクリック

曲の解説に関しては、別の機会にやるとして、今回、気になっている点が、本サイトの「ミッドラジオプレーヤ」の音質ですけど、製作したもの随分と違う感じがしているのですよね。心配になって、ダウンロードして、iTuneで聴いてみたところ、こちらの方が合っていますね。
同じMP3プレイヤーといっても随分と音質差があるようで、「ミッドラジオプレーヤ」にはコンプレッサーがかかった感じがしています。

また今回は、とりあえずアップしてみたという感じの出来で、あまり自分としては納得できていないので、次回、第一曲をアップするタイミングで修正することにします。
毎度ことながら、後から悪い個所に気付くことが多いので困ったものです。おそらく製作中は、耳が麻痺しているのかもしれません。後から冷静になって聴くとがっかりです。

できることなら、製作者の自分と、聴く側の自分と完全に分けることができれば、良いのですがね。特に自作を作るときの製作者としての自分は、まったくもって甘すぎますなあ。早く作り上げたいという気持ちを押さえていかないとね。

アップを取り消しても良いのですけど、戒めのためにしばらく置いておくことにします。
[PR]
by ralatalk | 2006-07-28 12:59 | 作曲

Double(ドゥブル)

カンディンスキーのロンドという八重奏曲を作曲中だったのですが、この曲は組曲にしようと考えておりまして、その2曲目にあたる。「ホルンのドゥブル」がようやく完成し、公開できそうです。
 まあ、八重奏曲というのは、一種のオーケストラですね。ほとんど交響曲のような音色豊な響きになっています。特にホルン、クラリネット、フルートというのは相性が抜群に良いですね。当初、ホルンを入れるのは、少し躊躇していたのですけど、この楽器を入れたことによって、曲に力が湧き立つといった感じです。

 Synful も久々に使ってみましたが、作曲のスケッチをするには、現在最強のツールですね。サンプラーだと、こまかなニュアンスを出すために音色切り替えを頻繁にやったり、場合によっては複数のトラックを当てたりする必要があり、このために楽曲を分断してしまうので、楽曲の見通しが悪くなってしまっていたのですけれど、Synfulではそういったことは無いので、オーケストレーションが楽譜と1対1になり使い易いです。

後は、ピチカートとかスル・ポンとかの音色の追加があれば、ほぼ良いかなあと。
解決できない問題としては、「Delay for Expression」を使ったときの1秒遅延の問題があるんですけど、まあこれは、それ程、深刻には考えていません。DPだとシフト機能で直ぐに直せますからね。他のシーケンサーだと辛いかもしれませんが。

むしろ問題がありなのは、楽器によっては「Delay for Expression」の効果がうまくいかないということがあって、例えば、クラリネットにかけるとポルタメントがかかり過ぎて「ふにゃふにゃ」となってしまいます。フルートも良くなる場合と悪くなる場合が、半々くらいですかね。こちらは、テルミンみたいなレガートになるときがあるので、「それはちょっと違うぞ」と。ホルンはなかなか良いのですけど、ある音程で音量のバランスがおかしくなる部分があって、これはバグとして報告しておかないとね。

以上、こんなところですかね。
[PR]
by ralatalk | 2006-07-18 01:17 | 作曲

曲の編成ようやく決まる

 現在、「カンディンスキーのロンド」という曲に取り組んでおりますが、ようやく2楽章のオーケストレーションができました。今回のこの曲に関しては、当初、クラリネットとコントラバス、ピアノの三重奏にしようとしたのですが、曲の構想が、もっと大きな編成を要求していることに気付き、試行錯誤の結果、ようやくフルート、クラリネット、ホルン、弦楽四重奏、コントラバスという8重奏曲に落ち着きました。
まあ、ここまでの規模になるとオーケストラ曲にした方が楽なんですけど、オーケストラにすると音楽の密度が薄くなる気がして、より個々のプレイヤーの濃密な個性というのを重視ということで室内楽にすることにしました。最後まで悩んだのが、ハープを入れるかどうかだったのですが、ハープを入れることによって音色のバリエーションが増えるのは良いとして、どこか音楽に誤魔化しが入るような気がします。本当はもっと楽器を削減したかったのですが、個々の持ち味を生かすには、これが最小限の編成なのでしょうね。目指す作曲家はウジェーヌ・イザイ。一本のバイオリンでものすごい曲を書いているので、ここまでの曲のレベルには、到達しそうにないですが、彼の音楽にある深い所に少しでも近いところに行けたならという想いで作っています。

まあ、それにしてもしばらく大規模な編成を書いていなかったので、感覚が鈍っていました。オーケストラのスコアは良く見ていたのですけど、やはり自分で組んでみないと駄目ですね。

 8重奏曲というのは、一種のオーケストラでもあり、室内楽でもあり、各楽器間のバランス感覚が非常に微妙。8種類の楽器のパレットしかないと考えるか、8種類もあると考えるのか、パズルのような感覚ですね。
 ここで打楽器を入れたいとか、ハープを入れたいとかの要求は個々にあるのですけどこれをあえて他の楽器で代用するという、節約精神もなかなか悪くはないです。

 取りあえず、4分くらいの曲ですが、久しぶりにオーケストラ・趣味レーションしてみますかね。
[PR]
by ralatalk | 2006-06-26 01:25 | 作曲
 クラリネットのためのダダイズムという曲は、不思議なもので、結構、いろいろな人に気に入ってもらっています。「iPodに入れて聴いてます」とか、熱烈ファーンレターメール?を送ってくれる人もいます。ダダイズムということで批判めいたご意見も期待していたところもあるんですけど、残念ながらないようです。

 クラシック音楽の最前線は、現代音楽とか言われているジャンルですけど、既に最前線というにしては、古くなっているし、ある部分では他ジャンルの音楽の方が進化しています。21世紀になって、これからどうなっていくかというとほとんど良い作品が生まれてくる土台はなくなっているのでしょうね。
 例えば、今の時代に、シェーンベルクのような人が出てきて、「○○音楽技法」というのを開発したとしても、3ヶ月くらいで陳腐化、1年経ったら過去の音楽となってしまいます。それくらいグローバル化というのが進んでいるのですよね。それ故に最先端を自負している作曲家の作品というのは、どれも似たような音楽になっているのですけどこれも仕方ないところです。実際に40年くらい前にセリー音楽てなもんが流行ったんですけど、この世界についていった作曲家のほとんどは、忘れさられた作曲家となり、これに反対して後ろ向きとされていた作曲家さんが、次の世代を生きる権利を得ているような気がします。
 たぶん、その当時の最先端作曲家は、聴衆に徹底的に妥協しない芸術のための芸術をつくれば、次の世代に残ると考えていたのでしょうけど、皮肉なもんで結果はまったく逆。芸術とはいえ、所詮は娯楽であり、娯楽性をないがしろにした音楽は庶民の健全な判断の前に消え去る運命ということでしょうか。

 ※別に前衛を批判し、保守作曲家を擁護しているわけではありません。知的好奇心を失った保守という名の怠惰は避けたいところです。

 最近、こうした意味で現代曲には、魅力というものが失われつつあるためか、古楽とかピリオド楽器を使った演奏にクラシックマニアの知的興味が向かっているのもわかるような気がします。古楽やピリオド楽器演奏もかなり魅力的ではあるんですけど、やはり現代において作られる音楽も大切にしたいところです。

 娯楽性と音楽のイデアを同時に兼ね備えた音楽。マルセル・デュシャンの言う「芸術は日常である。」という思想。クラリネットのためのダダイズムは、そうしたことを実現するために書いた作品でした。ただ、演奏されることは、あるまいと考え、楽譜を残していなかったのですが、ある若いクラリネット奏者の依頼により楽譜を作成することにしました。クラシック音楽のそろそろ古びてきた既成概念をすべて破壊する自由な演奏、破壊のあとにくる創造的な演奏。そうしたものを期待しつつ、本日楽譜を書き上げました。
 まあ、楽譜にするということは、明日へのメッセージを残すことそんな気がします。
[PR]
by ralatalk | 2006-02-04 23:43 | 作曲

新しい曲の構想

しばらくバイオリンの練習に夢中で作曲を中断したのですけど、そろそろ次の曲作りの方を進めて行こうかなと考えております。曲の構想はほぼ考えてあるのですが、問題は編成をどうするかということです。
今回は、コントラバスを使ってみたいと考えております。クラシック音楽には不思議とコンバスを使った室内楽が少ないのです。ジャズとかタンゴでは必須の楽器になっていて、リズム楽器として重要な役割を担うわけですけどね。

そこで、編成ですけど、どれがバランスが良いのかいろいろ悩んでいるわけです。

1.バイオリン、コンバス、ピアノ
2.バイオリン、クラリネット、ピアノ、コンバス
3.バイオリン2、クラリネット、ファゴット、コンバス

1はピアノ三重奏曲の変形です。普通はチェロなんですけど、バイオリンと対抗
するには、動きの配分が難しいし、また音色的に少し地味かな。

2は、メシアンの世の終わりのための四重奏曲の編成を少し変えた四重奏曲で、
音色的におもしろいかも。この場合は、クラリネットが主役になる感じですね。

3.バイオリンと木管を対抗させ、それを見守るコンバスという感じの五重奏曲
。これも今までにない形なのでおもしろそう。

 で実験的にどれも試してみたのですけど、どうもうまく響かない。響きが重くなりすぎるのです。非常に困っていたのですけど、困ったときにはラヴェル先生の曲を聴けということが作曲家としての知恵のようなので、探して見たところ「序奏とアレグロ」というハープとクラリネット、フルート、弦楽四重奏という編成の曲があり、これにピンとくるものがあり、この編成だと少し演出過剰になるので、これよりも編成を減らして、

バイオリン、クラリネット、チェロ、ハープという組み合わせでやってみるかなという感じです。今回はコントラバスは見送りでもう少し研究してからということにしますかね。
[PR]
by ralatalk | 2005-09-29 00:03 | 作曲

弦楽四重奏曲完成

ようやく弦楽四重奏曲が完成しました。完成と言ってもまだ、作曲段階なのでこれから演奏データのブラッシュアップをするため、アップにはもう少し時間がかかりそうです。今回この作品作りにあたって、一番気を使っているのは、アマチュアレベルでも演奏できるようにすることにあるのですけど、この所はよくわからないところもあってバイオリンの先生のところに楽譜とデモ演奏を入れたiPodを持って見てもらうことにしました。
バイオリンのレッスンで作曲のアドバイスをもらいに行くという前代未聞の生徒に対し、先生はそんなことは気にせず、早速、どれどれといった感じで興味津々で聴いてくれました。まあ私としては、最初の20秒くらい聴いてもらえれば十分であると思っていたのですけど、「これはおもしろい!」と言って最後まで楽譜を見ながら聴いてくれました。6分間ご苦労様です。
 感想は、「リズムがすごい」というのと「ショスタコみたい」というものでしたが、「うん?ショスタコ。」と思ってもいなかった作曲家の名前が出てきたのでびっくり。「これ、ショスタコの作品に似てますか?」と思わず、質問したところ、「ショスタコの弦楽四重奏曲はこんな感じなのよ。」
なるほど、作品としては、ベートーヴェンの作曲技法から多くを取り入れてあるものの、旋律はわかりやすいが近現代の和声法で作ってあるので、ショスタコになるわけですね。でもショスタコのような暗い曲ではないんですが....。まあ聴く人によっていろいろな感想があることは武満徹的には良いことですから、これはこれでよいのでしょう。
 で、肝心の演奏はできるのかという点を尋ねてみたところ、この曲なら大丈夫、弾いてみようかということで、初見にもかかわらずどんどんと弾いてくれて、なんか自分の声を録音したテープを聴かされているようで、すこし照れてしまいました。「変二長ということだけど、こんなの近現代音楽では頻繁でてくるので心配しなくても大丈夫よ」とのこと
 作曲の方は、お墨付きを頂いたので、演奏データの作成に取り組みますかね。

※レッスンの最後に「今度、オケのコンサートに出演するのでよかったら来てくれませんか。」ということでチケットを渡してもらいました。おお〜。ギブ&テイク。人間関係の基本。こういう関係は好きですね。

 

 
[PR]
by ralatalk | 2005-07-24 20:21 | 作曲

ファゴットのための新曲

ゴールデンウィークのすべてをファゴットの曲作りで潰してしまいました。それにしても曲作りが遅すぎるのが目下の最大の悩みです。ぽんぽんと頭から流れ出てくるものをそのまま楽譜に刻み込めるショスタコーヴィッチのような天才的作曲家は、うらやましい限りです。私なんかは、8小節のメロディに伴奏を付けるのに1週間以上かかることもよくあることですからね。

More
[PR]
by ralatalk | 2005-05-09 03:28 | 作曲