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クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

第96回 弓は急には止まらない

土曜日は、美探先生の教会でのコンサートであったので、レッスンは日曜に変更。コンサートは、満員御礼で盛況のうちに終了しました。レッスンの方は、今回、時間の余裕ができたせいなのか、久々の鬼のムラヴィン・モード全開という状態で、ビバルディはダメ出しの嵐でございました。

「アウフタクトの意味を充分に考えよ。ビブラートはたっぷりと。音符は延ばせ。」
「アタックを付けよ。」
「止めが足りない。」
「止めたときに余計な雑音は出さない。」
「リズム注意。だんだん速くなる。」




冒頭だけで20回以上のダメ出し。ここまで一生懸命やって頂いたのに、進歩しなくては悪いと思い、帰宅後、録音機で録音しつつ練習することにしました。

アタックに関しては、徐々にではありますが付けることができるようになって来たのですが、止めに関しては、ほとんど練習していませんでした。この点が敗因であります。ちなみにプロとアマチュア中級者との音の差は、この止めにあると最近は思っています。

弦の上できっちりと弓を止めるという単純動作なんですが、止めるためには様々な要素があるので、実際には、簡単ではありません。まず止めるためには、車でもそうですが、急ブレイキをかけると、タイヤの音がキューとするように、弓でも急に止めると雑音が入ります。まずは、止めるためには減速を。でも楽曲のパッセージによっては減速できるくらいの長い音符がいつもあるわけではないので、困ってしまうことがしばしです。

 ここで重要なのは、脱力です。でも脱力を意識しすぎると、今度は、アタックがおろそかになりがち。理想的には、弦楽器であっても、ピアノのような音を目指して弾く事。音を出す瞬間に圧力を一瞬でかけ、すばやく脱力で減速して静かに止める。

 そしてリズム。弓を止めることに集中し過ぎると今度はリズム感が悪くなります。一音ずつ音を確認しながら演奏していたのでは、たぶん遅いので一音前の音から頭にイメージして次の運弓に備えます。

以上、図にすると以下のようになりますかね。
第96回 弓は急には止まらない_b0046888_0135428.jpg

次に雑音なんですけど、弓を止めたときの雑音の他に、移弦ミスで雑音を出してしまっている箇所が何と多いことか。止めてからすばやく移弦の準備をせねば雑音がでます。

ゆっくりと練習。(ポン、止め、移弦)、(ポン、止め、移弦)という風にリズムをとりながら。


本日のレッスンのメニューです。
  1. 運弓の基礎
     肩当てなしにしたせいなのか、ポジション移動したときの重音がうまく演奏できなくなっていました。練習せねば。

  2. セブシック Opus1 No.1
     5段目〜6段目をやる。次回は2ページ目の最初から2段ずつ。

  3. 音階練習(小野アンナ)
     Des Durをやっと卒業。次は、B mol。もっとも難しい音階とのこと。音域も高い。

  4. カイザー26番
     OK。次は、27番へ。

  5. ビバルディ:RV317 第1楽章
     上記の通り。しばらくはまだ駄目そうですね。他に最後の重音のところでビブラートをかけよとか、トリルが遅いとのことですが、難しいというか、指がうごきません。

by ralatalk | 2008-11-25 00:28 | パガニーニへの道