クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

第92回 ポジションニングマーク 

 本日は、湿気があるにもかかわらずバイオリンの鳴りが良く、気持ちが良い朝でした。今回は、ピアソラのバンドネオン協奏曲のCDを美探先生にお貸ししたところ、先生は、何気に感慨深く、
「バンドネオンか。これは大変な楽器です。修理する職人が日本にはほとんどいないのではないですか? 昔、タンゴ・ブームがあったころは、やっていた人もあったけれども、タンゴをやっている人は、教えるのが嫌いな人が多くてね。これで、後継者が育たなかった。今、クラシックでは、ピアソラをやる人は、クレメルさんの影響もあって随分と増えたけれども、所詮はクラシックのイディオムの中でのタンゴ。本物のタンゴではないのですよ。」



と話の間に、タンゴ奏法を披露してくれました。美探先生は、若かりしころ、タンゴ演奏のバイトをやっていたらしく、現在トッププロの小松亮太さんのお父様とお知り合いとのこと。

 ピアソラの楽譜は、少し持っているのですけど、ピアソラ自身は、少しも楽譜通りには弾いていない。たぶん会場の雰囲気とかで、演奏を即興的に変えていくのですけど、ベートーヴェン以前の演奏家達も随分と即興を交えてやっていたのでしょうね。

本日のレッスンのメニューです。
  1. 運弓の基礎
     開放弦による分散和音の練習で、中指と親指のみで弓をささえて演奏して見なさいと言われる。ポイントは楽器の保持と脱力。バイオリンが下に傾いていると下へすべっていきますので、姿勢は正さないと駄目ですし、この状態だと弦に力をかけることが困難なため不必要な力が入らないとのこと。

  2. セブシック Opus1 No.1
     次はまた1ページに戻る。次は2段を止まらずに弾けるようにすることが課題。知っている人はわかると思うのですけど、2−4の指が速く動かしずらいのですね。

  3. 音階練習(小野アンナ)
     次はDes Dur。分散和音の部分がうまくいかず。音程がとりずらい。

  4. カイザー25番
     止めるところはしっかりと止め、スラーのところは滑らかに。これとは別にスラー3つのパターンを演奏。次は、パターン3をやってくるようにとの指示。

  5. ビバルディ:RV317 第1楽章
     前回までの演奏は、スラー奏法を重視し、カラヤン風のロマンチックな演奏をしていたのですが、今回、指示が変更。きびきびと切るようにとのこと。こちらの方が私の演奏の好みなので、曲に入り込める余地ができました。
     2ページの終りまで弾く。随分と指が回るようになったことと、アタックがはっきりしてきたことを誉められる。私としては、最後の小節までやりたかったのですが、時間切れとなりました。


●秘策検討
 ビバルディのこの曲では、セカンド・ポジションが出てくるので、どうも音程が取り辛い。シフトするときの基本は、基準となる指を滑らせることにあるのですが、速いパッセージのときはあせって音程を外しがち。また隣の弦にいきなりポジションを移動するというのも結構むずかしい。
 そこで、少し邪道だけれども、指板の物理的位置を覚えておくという技を考えました。そうすることによってスライドさせる量がある程度にわかるため、スライドした指を止めやすくなるという利点があるような気がしています。実際にやってみたところ、いい感じで止まってくれます。

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指板の接合部分に着目。ここの位置を覚えます。サードポジションでは、3の指が来ます。フォースポジションでは、2の指が来ます。ファイブポジションでは、1の指で押さえます。
 G線 E
 D線 H
 A線 Fis/Ges
 E線 Cis/Des

指板の接合部分のラインを少しはみ出た位置も記憶。音は半音上。サードポジションでは、4の指が来ます。フォースポジションでは、3の指が来ます。ファイブポジションでは、2の指で押さえます。
 G線 F
 D線 C
 A線 G
 E線 D

サードポジションの場合の練習の基本は、1指をゆっくりとスライドし、1指が各ポジションの基本位置にきたらすばやく3または4の指を落とす。親指の位置には、特に注意。この3または4の指を落とすときにある程度の位置がわかっているのと、わかっていない場合では随分と正確性に差が出てくるように思います。

※バイオリンの場合は、平均律ではないので、調によって指の位置を少しずらす必要がありますけど、これは相対音感を鍛えることによって補正する必要がありますね。
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by ralatalk | 2008-10-25 22:53 | パガニーニへの道