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クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

ひさびさのお茶の水

 本日、休暇ということで、久々にお茶の水のクロサワ楽器店へ。
表の目的は、弦を購入することですけど、裏の目的は情報収集。どんなバイオリンや弓が入っているか楽しみなんですね。今回は、ビックなニュースがありました。なんと土日にストラディバリウスを展示するとのことで、ストラディバリウス用の特別ガラスケースが準備されていました。ペカットの弓(8,000,000)も置いてあります。これと同時に期間限定セール。これはレッスン終ったらいかなくちゃですね。



 今回もいろいろと試奏させていただいたのですが、今回はF.ビソロッティさんの裏1枚板のバイオリンが断トツによかったです。最近1〜2年のビソロッティさんの作品、かなりいいですね。裏板からよく響く音で、バンとでる圧力のある音。音色は明るく高域のハーモニーも透明で美しく気持ちがよい。ホールの奥まで響く音とはこういう楽器の音ですね。出来がよく聴こえるのは、私の腕も上がってきたからかなあ。最近、楽器の差異がよくわかるようになってきました。最近は、こういう音のする楽器が好き。弦四郎丸の方は、クレモナのくせにユダヤ系ぽく、ねちっこいダークな音。美探先生曰く、「ガルネリの音がする」とのこと。制作者によってこうも音が違うのもおもしろいですね。

さてお目当ての弦は、今回はイルマスさんのおすすめもあって、Vision Soloにしてみました。Visionチタニウムは、メタルな音で気に入らなかったのですが、Vision Soloはそれよりはマイルド。反応がかなりよさそうな弦なんですが、さてどうでしょう。数週間後に張ってみますかね。現在は、インフェルドレッド。この弦は、ナイロン弦としては音の劣化が少ないので、気に入っているのですけど音が暗め。悪いという意味ではないのですが、今回はマンゼの影響もあって明るめの音にチャレンジしてみたいのですね。

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※メーカーのコメントによると「弦を押さえやすいタッチと弾き始めの発音のよさを追求しております。」とのこと。

※弦に関しては、Toroガット弦が一番気に入っているのですが、これにすると、弦楽器店からの情報収集ができなくなるのが痛いところ。ということで、弦四郎丸でいろいろな弦を試し、ひつじ丸は、Toroガット弦という方針でいます。

●後日談
 ストラドをみてきました。ストラディバリウスの初期のころの作品で、ずいぶんと小柄(アマティ型?)。ニスの状態はとても良好。裏板は2枚板なんですが、ちょっと特殊な張り合わせ方法をとっています。
ちなみにストラディバリウスの生きていた時代は、1644年 〜1737年ということですから、バッハの方が少し後なんですね(1685年〜1750年)。ということで、二人に共通した伝記はないのでしょうかね。
by ralatalk | 2008-08-22 22:38 | 楽器用小物