クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

マンゼに学ぶ最新バッハ事情 その1

 ここのところマンゼのバッハを連続して聴いているのですが、聴くたびごとに新しい発見があるのがうれしいところ。それにしても、最近の古楽界の研究成果は、すさまじいものがあります。まさにリニューアル・バッハという感じです。特にバッハ時代のリズムの研究が進んでいるようでして、踊れるバッハというか、軽快なテンポと音色の軽さに、まさにバロック時代の音楽というのは、こんな風だったのでしょうね。



こんなのを聴いていると、モダン楽器によるバッハ演奏は、なんか紛い物という気がして聴く気がしなくなりました。それにバロック・バイオリンの音色の豊富なのもうれしいところ。モダン楽器になって、音量と引換えに失ってしまった音色は随分あります。それを取り戻すために19世紀後半でビブラート奏法が発展してきたという理屈なのでしょうね。

 ということで、マンゼ・バッハのあまりにすばらしい演奏に、ちょっと楽譜がほしくなって、楽譜店へいってきました。

「BWV1017を探しているのですが?」
「え!」という顔の女性店員。
「BWV1017ですか? それって曲名はなんでしょうか。」
かなり驚いた顔をされたので、こちらもびっくり。
バッハの場合、似たような名称の曲名が多いので、私はBWV番号でバッハの曲を覚えており、曲名って何だっけと、こちらも焦る。

「バイオリンソナタでチェンバロ伴奏でハ短調だったですかね。」
「そんな曲ありません。」
と若い店員がいうと、奥からベテラン女性店員が出てきて、
「BWV1017なら、この曲集に入っています。」
と2種類持って来てくれました。ビオラ・ダ・ガンバが付いている楽譜と付いていないが楽譜でした。どちらを買えば良いのか、ちょっと悩んでしまったのですが、ビオラ・ダ・ガンバ付きで演奏することはないだろうということで、なしのバージョンを購入。

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 それにしても、BWV番号ってそんなにマニアックなんですかね。モーツアルトのケッヘル番号と違ってバッハのBWV番号はとても覚えやすいのです。詳しくは、ウィキペディアに解説されているのですけど、演奏形態ごとに番号が振られています。例えば、1000番台は器楽曲。みんなが知っている無伴奏バイオリンソナタ第1番は1001番。このシリーズで6曲あり、次は無伴奏チェロ組曲だから1007番。これも6曲あり、次は、無伴奏フルートのためのパルティータで、これは1013番。無伴奏シリーズはこれで終り、1014番からバイオリンとチェンバロのためのソナタになります。

ちなみに協奏曲は、1041番から始まり、これはバイオリン協奏曲の第1番。ドッペルの場合はそれに2を足せばよいから1043番。バイオリン曲の場合はわかりやすい一等地の番号なんですね。
 まあこのレベルでは、便利さがわからないでしょうが、オルガン曲とか、カンタータの場合だと、BWV番号で言われないと曲名がピンとこないものあるのですね。

例えば、トッカータとフーガと言われてもどの曲かわからないのですけど、BWV565といわれれば、「誰でも知っているあの曲ですね。」とわかるわけです。ちなみにこのBWV番号は、運命・田園・運命と覚えておけば、忘れませんね。

他、マタイ受難曲BWV244は、「太陽は西(24)に沈む(4)」。
ゴルトベルク変奏曲BWV988は、「苦は(98)安(8)らぎとともに」。
主よ人の望みの喜びよBWV147は、「意志(14)無き(7)人」。
ブランデンブルク第1番BWV1046は、「トウ(10)シ(4)ロウ(6)」。
音楽の捧げ物BWV 1079は、「大王とう(10)に亡く(79)なる」
フーガの技法 BWV 1080は、「オクターブ」。⇒これが意味深と思える人は作曲家。

 BWV番号の話をしていたら長くなったので本題は次回に書きます。
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by ralatalk | 2008-07-19 23:18 | 音楽エッセイ