クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

N響はうまいんだけど.....。

本日のレッスンが延期になったので、以下のコンサートにいってきました。

4/12(土)PM3:00〜
メシアン / トゥランガリラ交響曲
指揮|準・メルクル
ピアノ|ピエール・ロラン・エマール
オンド・マルトノ|原田 節

よく「N響はうまいんだけど.....。」ということを聞くのですが、今回の演奏もこの言葉の通りですね。N響ファーンは、以下は読まない方がよいかもしれません。血を吐いて卒倒してしまうかもしれません。激辛です。




まず、当日券を手にいるためにNHKホールに13時30分に到着。すでに人がこんなにならんでいます。でも当日券売り場は、空いてました。何故?と思っていたところ後で、それはわかりました。

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14時の開館まで、渋谷公園の周辺をぐるぐるしていましたが、この辺は、ミュージシャン希望の人の野外演奏会場になっているようです。聴こえてくる歌はどれもオリジナリティにとぼしく訴えてくるものがないですね。たまに良いかなあと思った曲は、イルカとか神田川の古い曲ですかね。このころの歌謡曲は、心のパワーがあった気がするんですけど、今は、形だけですね。まあ例えが悪いですが、道端で強盗に襲われているおばあさんを見ても何事もなかったふりをするような曲ですなあ。現代音楽界も大変衰退していますけど、こちらの世界でも心のパワー不足を感じます。

 14時に開館して、しばらくするとみんなロビーに移動していきます。何かあるのかと思っていると、開演前にロビーコンサートをやっているんですね。それが結構いけていて、ハープ、チェロ、マリンバによる三重奏です。

ファリャの曲のアレンジなんですけど、音色の豊富なこと、オーケストラのような感じがして、フルートとかここにいないはずの楽器が鳴っているような錯覚がしました。またチェロがすごく良い音で演奏していまして、N響ではこの人ですらトップでないのかと感嘆したほどです。
 
 さて、3時を過ぎて、いよいよ開演です。メシアン / トゥランガリラ交響曲は、クラシックの中でも特に音色は極彩色のド派手な曲なので、現代曲ながら人気曲でもあります。特に開演前には、オンド・マルトノに人が集まっており、写真をとっている方がたくさんいました。オンド・マルトノをみるのは、2回目ですけど、かなり大掛かりな電子楽器なんですね。

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いよいよ本番、出だしから音に迫力がない。まあNHKホールの2階席奥だとこんなもんかなあと思いながら第1楽章を聴いておりました。第2楽章と第3楽章と進むにつれて、メシアンってこんなにつまらん曲だった? もしかしたら私の趣味が変化したからなのかなあ。現代曲なのにまるで緊張感がない。ショスタコだとピリピリとする刺激があるのにまったりしすぎ。だんだん眠くなる。構成的にもその複雑な響きの割には、おなじようなパターンの繰り返しだし、こんなにつまらん曲だったのかあ??
と自問自答しつつ、第5楽章まで聴いていてわかったんですけど、これってオケのやる気がないことが原因かも。で、やる気のあるプレイヤーを探してみるとピアノとチェロ主席のみ。オンドマルトノの原田さんは体では気合いは見えないのですが、音には神経をつかっているようで、とても良い音。

でも、第一バイオリンの気合いのなさは何なんでしょうか? 特にコンマスにやる気が見えない。この曲は長いので体力を温存させる老獪な作戦なのかと思ったくらいです。
N響の各パートは良いのですが、他パートとの掛け合いがなんか、よそ者どうしの挨拶のよう。もっと共鳴してくれとおもっている奏者もいるようなんですけど、お役所の事務連絡のような各パート間。自分は自分は他人は他人。普通は、打楽器ががんばれば木管もつられて良くなり、負けじと弦楽もよくなり、金管もほえるという連鎖がみられるんですが、N響にはこれがない。
これが「N響はうまいんだけど.....。」といわれるゆえんなのですね。ハートがない。シャルル・デュトアのときはこんなことはなかったのに、また昔のN響に逆戻り?
 読響とか都響とか、体力温存なんてけちくさいことはせず、もっと熱いドラマを聴かせてくれるのに、メシアンですらルーティンワークですか。こんなときは、ベテラン指揮者なら速度を極端に変えるとかして、緊張感を持たせることも可能なのですが、準・メルクルはただおとなしく棒をふっているだけ。準・メルクルは単なる優等生君なのか? 

「敵はメシアンですよ。聖と邪悪と萌えの本土決戦なんですよ。なのにこんなぬるい演奏をしていていいんですか!」

あげくは最後の最後までオケは体力温存。シメシメ。ふ〜。ムラヴィンなら激怒しているようなやる気のなさに唖然。

演奏終了後、拍手もせずさっさと退散。帰宅後、耳直しにムラヴィンの演奏を聴く。やっぱり音楽には厳しさがないと、美しさや感動はうまれないと実感。過去の巨匠と今のマエストロの絶対的な差はここなんですよね。やる気のないオケに喝!を入れやがれです。
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by ralatalk | 2008-04-12 20:46 | コンサート