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クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

バージョンアップという名の憂鬱

楽譜ソフトのFinaleとSibeliusのバージョンアップが1月にあるようです。
それにしてもFinaleは毎年こまめにバージョンアップしてきますね。

ちなみに新機能は、ここのリンクにあります。

バージョンアップ内容をみてみると、バグ修正じゃないのと思うものもありますが、存続していただくための年貢も必要ということなのでしょう。それだけ利用者の数も限られているということでしょうからね。




Sibeliusの方の新機能はここに

Sibeliusの方には、ほしい機能があって、アイデア・ハブ、VST & Audio Units対応、パノラマ。特にSynful Orchestraに対応してくれるのがうれしいです。これでクラシック最強の作曲ツールになりますね。英語版だと、バージョンアップの方法がわからないので、日本語版を買い直すことにしますか。それにしても7万円とは高いです。

音楽系ソフトは高額なものが多く、バージョンアップ料金も高いので、毎年この時期になると憂鬱になります。ほしい機能はあまりないのに余計な機能がいっぱいついてきますからね。
とくにDigital Perfomerのバージョンアップ料金は 頭の痛いところで本体79,800円に対して35,700 円ですからね。
それだけ出してもほしい機能はほとんどないです。サラウンド機能なんて不要だし、プラグイン・シンセとかエフェクタをつけないライト版もつくってほしいところです。

それにもう、新しい機能がつけば、つくほど、マニュアルが長大な分量になってくるのも憂鬱。ますます音楽以外のことで時間をとられることになるのですね。Digital Perfomerのマニュアルなんて、今や百科事典なみですよ。
それに新機能がつけばつくほど、バグが増えるし。安定したバージョンは次回のバージョンアップでも直るかどうかわからないし。

私的には、MIDI入力をもっとインテリジェンスにできるような方向で進化してほしいところなんですけど、この逆方向にばかり技術が進歩しているようです。

具体的には、楽譜を入力すれば、ある程度の演奏をしてくれて、オケの指揮者のように指示すれば、そのように修正してくれる応えてくれる機能が一番ほしいんですけどね。
 
たとえば、「そこのトランペット。やんぱぱでなくて、やんぱっぱっだ!」というふうに。これをMIDIで修正するとなると、

・デュレーション変更
・ヴェロシティ変更
・ボリュームもしくはエクッスプレッションの変更
・場合によっては音色のチェンジ
・場合によってはピッチベンド変更、モジュレーション変更。
・場合によってはテンポチェンジ。

その他もろもろ。初心者に演奏を教えるよりも大変。しかもまったく学習しないので、うんざりしますね。なぜこちらの方に技術が進化してこないのか不思議です。

この機能があるとおもしろいと思うのですけど、人間に出す指示と逆な指示を出すことが多くなると思います。
たとえば、

「ヴィオラ。音程が良すぎる。そこはもっとルーズに。」
「そこのピチカート。もっとばらけて。きっちりと合わせないように。」
「ホルン。そこ音を外して。」

とくにボリュームコントロールの場合は、フォルティシモのツッティのところで

「全体的に音量をあげて。ただし木管、弦、音量下げて」という奇妙な指示になりますね。

あと奏者スキーマモデルもほしいです。

たとえば、ハイフェッツやオイストラフのように弾く機能とか、そこはクライスラーのようにという指示が
できてほしいのですね。この奏者スキーマモデルをライブラリー化して充実させる方向で、お金を取ればよいわけで、良い奏者には、お金を払いますよ。

そしてこれが進化してきたら、指揮者スキーマに移行。アンサンブルの精度が極めて高いムラヴィン・モードとか、ゴージャスなバーンスタインモード、華麗なカラヤンモード、とてもテンポが遅くなるチェリビダッケモードとかあれば、おもしろいのですけどね。
 しかも、毎回演奏解釈が微妙に変わるというのであれば最高。

そしてこれが、映像とドッキングしてくるとさらにおもしろいですね。私としては、井上道義モードでミッチーのダンスがみてみたいですね。
by ralatalk | 2007-12-28 12:11 | 音楽ソフト