クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

第55回 本日のレッスンは、ピアノ伴奏付き

本日のレッスンは、ピアノ伴奏付き。

 プロのピアニストと合わせてもらえるということでわくわく気分でレッスンに挑みました。ピアノ伴奏をしてもらって感じたことは、至上の喜び、祝福のときですね。作曲家、リリー・ブランジェからのメッセージがびんびんに伝わってきます。ソリストは何て幸せなときを過ごしているのでしょうか。聴いているだけでは決してわからない世界が、ロシアの大地のように広がっております。やはりクラヲタは攻撃型の戦士(=楽器を弾く人)でないとね。




まずは、初回合わせ。
プレーンな状態で淡々と演奏するピアノに合わせて、バイオリンを合わせていきます。演奏してみると、テンポにものすごく違和感があったので、ピアニストにばんばんと注文を出してしまいました。
「速度を58くらいでゆったりめでお願いします。」
「展開部では、少し気持ち速度をおとし、メロディが出てくる前にリタルダンド。」
「最後のピアノソロの部分。速過ぎます。特にCedesのところではうんと速度を落としてください。」
「バイオリンのテヌートがかかっているところ気持ち遅めに。」

これを見て、美探先生笑って曰く。
「まあ、この人、マニアなんでうるさいけど、よろしくお願いします。」

ここで、美探先生からリリー・ブランジェの生い立ちの説明が、ピアニストさんへの指示としてありました。

「ということで、明るく淡々と弾かれると困る曲なのです。24歳で亡くなってしまった。そういう人の作品だということで演奏お願いします。」

ピアニストさん。
「いろいろと注文を付けてもらえる方が、こちらもやりやすいです。」とのこと。

次に2回目の合わせ。さすがにプロだけあって、こちらの要求通りに演奏してくれましたが、ここで美探先生から注文が。

「出だし。気持ちを込めて、ゆったりと。もう少し柔らかくピアノで。」
「それとららトーク君。君、動き足りない。ダウンボーのときは、ひざを少し曲げなさい。それと弓が離れても左手のビブラートは最後までかけること。」
「気持ちを込めて弾く時には、体をどんどん動かしなさい。その方が雰囲気が出てくる良い音になってくるものなんです。」
「出だし、特に悪い。ここは、いったん大きく息をすって、はいてのタイミングで演奏すること。呼吸は重要。いいですか、ここはブーランジェのため息と思って演奏しなさい。」
「指弓ができていない。アップボーのときは肩から動かす。」
「同じ音型がでてきたら、かならず音色を変えなさい。これはピアノさんも同じ。」
「出だしで、この曲のすべてが決まります。どういう解釈でやったら良いのかいろいろ考えてみなさい。」
→ここで美探先生が模範演奏。(先生、いつのまにか暗譜していたことにはびっくり。)2種類の表現方法があるということで提示してもらいました。

「再現部の2分音符はすべてビブラートをたっぷりとかけること。」
「再現部のクレッシェンドの表現ができていない。徐々に強く。」
「再現部の最後のスケールは、思い切ったリタルダンドをかける。」
「メロディは最初、フォルテで徐々に音量を落としていく。」

「ピアノさん。最後の部分は、バイオリンに弱音器がつくので相当に弱くお願いします。それと最後の音は、かなり遅く。沈み込むように。」

てな具合で、あっと言う間に1時間が過ぎてしまいました。

最後に先生曰く。
「この曲に関しては、君にはレベル以上なので難しいだろう。特に難しいパッセージで体が硬直しているために音が死んでいる。音程を正確にとることは重要だが、それは月日をかけて徐々にやれば良いこと。音程など気にせず大胆に弾け。重要なことは、この曲のすばらしさを他の人にわかってもらえるように演奏を心がけよ。」
「一音たりとも無駄のないよい曲だ。まあ、君のおかげでレパートリーが1曲、増えたよ。」

最後のお言葉に少し感動。まあ、なんですかね。音楽を演奏する喜びという奴ですかね。
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by ralatalk | 2007-11-25 00:07 | パガニーニへの道