クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

第49回 わくわくリリー・ブーランジェ

本日のレッスン、美探先生に待望のリリー・ブーランジェの夜想曲をみてもらえました。先生は、にこにこしながら「どんな曲なんだい。」とおっしゃったので、「これです」と持ってきたピアノスコアとCDをみせて、先生ご自慢のオーディオで一緒に鑑賞しました。
 それにしても、やっぱり先生のオーディオセットは、先生と一緒に私が選んだということもあるかもしれませんが、すごい。本物のバイオリンが鳴っているかのような臨場感です。
(でへ)

曲を聴いた後で、美探先生いわく、
「ふーん。フランスらしい音楽。ドビュッシーと似ているのか、フォーレに似ているのか。」
フランクのバイオリンソナタに似ているという人もおりますが。」というと
「なるほど、フランク。確かに似ているなあ。フランクの交響的変奏曲という曲は特に私は好きでね。良くきいています。」
とのこと。



「この曲は、聴かせる曲なのでビブラートをきっちりかけていかないといけないし、ハイポジションもでてくる。そして中間部のスケールにブーランジェ独特の音階が入っている。譜面は簡単そうにみえるが、運指はかなり難しい。はっきり言って、今の君では弾きこなすのが大変だと思うがそれでもやるのかね。」
「はい、やらせて頂きます。」ときっぱり。
私は、過去に忘れられた名曲を自分で発掘してきて演奏するというのが、バイオリンを弾くモチベーションです。弾くからには、お稽古事をやりたいのではなく芸術をやりたいのです。だから弾ける弾けないは関係なし。弾くんだという意志が重要。だから先生のこの忠告はかえって励みに聞えるのです。

「了解した。発表会で恥をかいても知らんぞ。じゃあ、やってみようか。」
ということで夜想曲に突入しました。

まずは出だしから、先生曰く、
「ここはD線で全部弾く。ファーストポジションを使うと曲の雰囲気が台無しになる。とは言え、D線で全部弾くのも難しそうだから、とりあえずサードポジションで弾くことにするか。」
とおっしゃって、あれこれと指使いを代えて、「これはどうだ。これはどうだ」と言いながら、いろいろな音色を試されました。
それにしてもさすが先生。音色の違いをこれほど付けることができるとは、CDの演奏よりも遙かに深く美しい音色で弾いておられました。

「ここは1の指、サードへあがる。1−1スライド。いや2−1ー2の方がよいか。取り消し。」矢継ぎ早に指示が飛びますので、それをひたすらメモ。そして演奏。
なんか、本当の初演のような雰囲気だったので、少々私も興奮気味。いつもの鈴木教本でのご指導では味わえない緊張感にわくわく。特にブーランジェの指定するスケールには独特に癖があるようで、
「この人は自分の音階を持っているなあ。独特だ。いろいろな指使いができるのだが、演奏しながら修正していくか。」といって、ものすごい勢いでスケールをぱらぱらと弾かれました。

結局、今日のレッスンでは18小節までで終了。
今後、変更になるかもしれませんが運指とボーイングを健忘録として掲載しておきますかね。
それにしても全音の楽譜、ブーランジェの楽譜に関しては、結構不親切ですよね。運指はほとんど書いていないし、バイオリンパートの小節番号も間違っているし。楽曲解説もないし。女性でマイナーな作曲家ということで馬鹿にして手を抜いているのですかね。困ったものです。
気になるのは、9小節目の冒頭の付点8分音符。ここだけスラーなし。
美探先生は、ここをみて、
「なかなか、しゃれとる。こういうことができるのは、バイオリンの音楽を良く知って作曲しているということだ。」と誉めてはくれているのですが、真相は如何に?

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by ralatalk | 2007-10-13 22:41 | パガニーニへの道