クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

第45回 左手の形とビブラート

本日、レッスンにいくと、美探先生が新作バイオリンを弾いていてご満悦のご様子。
「鳴り出した。どうです。結構な音量でしょう。」

これは、2週間前にバイオリンの弾き比べをしたときのクレモナ製バイオリン。弦四郎丸に音量で負けたことで少しくやしそうにされていたので、結構弾き込んでおられたのですね。

「確かに、2週間前と比べてとても鳴っていますね。」

「やはり、バイオリンは底板が厚いのが良いのです。」というのが美探先生の談。

バイオリンというのは不思議なもので、鳴らないバイオリンも、先生のような名手が弾くと、鳴り出すのですよね。この時間もいろいろで、1〜2時間後に鳴り出す楽器もあれば、この楽器のように2週間くらい弾き込んで鳴り出すという楽器もあります。だから、お店で、適当に弾いて選ぶのは大変難しいことなんですよね。



この件に関しては、ネット情報オタクな人は「そんなことはあり得ない」と否定する人もたくさんいるでしょうけど、これが現実なんですよね。結局、うまい人に、それなりの時間をかけて弾き込んでもらわないと、その楽器の本来の良さはわからないもんなんですね。

例えば、底板の厚いバイオリンが良い楽器としても、それを鳴らす技術がない人は、いつまでたっても良い音がだせない。で、この楽器は音が悪いとなると、ぜんぜんダメダメ君なお判断をしていることになるのです。
 結局、バイオリンは、自分が望む音色の傾向(強い音、甘い音、明るい音、暗い音など)であれば、あとは作りがしっかりしたものを選ぶ。後はインプッションと予算で決定するというのが良いのでしょうね。後、環境に恵まれている人ならコンサートホールに持っていって弾き比べすることもやっているとは思いますが。

さて本日のレッスンの内容です。

今回も進捗はありませんでしたが、個々の技術についてはじっくり積み重ね、本当に良い音を出すということに的を絞った良いレッスンでした。

  1. ボーイング基礎
    ・良い音で弾くための指導
     指先だけで弾こうとせず、体全体で弾く。とくに肩甲骨の動きが重要。

    ・速いパセージを弾くための指導
     右肩はつねにリラックス。左手には余計な力を使わない。指板を押さえるのではなく叩く。左手がネックに近過ぎる。適当な空間を常に維持せよ。

    ・ビブラートの指導
     指を弦の上でスライドさせながらのお化けビブラートから、指を弦の上で止めて手首を揺らす本物のビブラート奏法に徐々に変更せよ。そのためには、親指の位置に気をつける。ネックから決して出していけない。
     またビブラートをかけても楽器が揺れないように心がけよ。

    いつものように以下は実施。
    ・開放弦による分散和音(高速に)
    ・スタッカートによるG-Dur音階練習
    ・G-Dur音階を高速に演奏(レガート、デタッシェ)
    ・3和音の音階
    ・スライド音階練習(1-2指のみ、2-3指のみ、3-4指のみ)
    ・C-Durの2オクターブ音階と分散和音

  2. カイザー17番(篠崎教本での番号)
    レガートの変則パターン4で演奏。このパターンはカイザーでは良く出てくるのですけど、演奏はかなり難しい。アクセントのところで音が間延びしないように注意。リズムに注意。
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  3. ザイツ:協奏曲第2番 第3楽章(鈴木教本4巻)
    今回はある程度いけるのかと思っていたのですけど、もう一回やってくるようにとのこと。先生的には、楽曲で、かけれる箇所のビブラートはすべてかける、指弓を使っていない箇所がないようにする、最後の重音をバランスよく鳴らすことでできなければ、おそらくOKは出さないという感じがしています。

    ※この曲のリズム対策として、楽曲をMIDIで打ち込み、サンプラーで演奏させたものを作成して演奏してみました。これはおもしろいですね。鈴木教本にもピアノ演奏はついてくるのですが、「速過ぎて、かえって下手になる」との先生の言でしたので、ゆっくりとした速度のものを作成しておきました。興味のある人がいれば公開してもOKですけどどうしましょう。


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by ralatalk | 2007-09-08 23:31 | パガニーニへの道