クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

奇跡の作曲家:リリー・ブーランジェ

久しぶりに大きく感動。
すごい世界があったものです。音楽のイデアの淵を聴かせてもらいました。この作曲家の汚れ無き感性はものすごい。感動のあまり涙がでると同時に、背筋がぞわぞわ、戦慄が走りました。

死を常に意識しているからこそ書ける透明感のある独特の書法。おそらくドビュッシーの後期作品群を凌ぐ音楽。あるいはバッハのマタイ受難曲にあるような深遠なる音楽。この音楽を書いた人は、

女流作曲家、リリー・ブーランジェ




たまたまは発表会の曲を探しに、池袋のヤマハ楽器店に行ってきたのですが、そこで妙につきささる名前にリリ・ブーランジェがあって、その楽譜を買ってきて、少し夜想曲を演奏してみたところ、これは.......。命を作品にくべている。死を見つめている人の独特の感性があってびっくり。さっそくナクソスにアクセスして、曲を聞いてみたら。う〜ん。これは本物。すごい。一曲聞き終えたところで、しばらく、10分くらいは、ぼう然となってしまいました。
バイオリンとピアノのための曲で「夜想曲」「ある春の日の朝に」、ピアノ曲の 「古い庭で」他の曲もすごすぎる。これらは、人類の宝ですね。

曲調はドビュッシーの後期からさらに深化(進化)した感じ。旋律は非常に単純な旋法や音階なんですが、和声感覚がずば抜けてすばらしい。ある意味、境地と言ってもよいくらい洗練せれていて、日常生活も垣間見える、暖かいこころがこもった音。奥さんの心というやつですかね。男性ではこの音は書けません。

これほどの才能がありながら、それにしても若く死にすぎています。もしあと10年くらい生きることができたのなら、女とは言わせない、ずば抜けた大作曲家になっていたはず。本当に残念なことです。

や〜。本当に感動。しばらくCDを集めてみますかね。

●追記

やはりこれだけの作曲家だけあって、マニアは絶対にほっておきませんよね。
斉諧生さんが、以下サイトで紹介してくれています。

作曲世家リリー・ブーランジェ

他にも鷺澤伸介さんが、こんなすごい文章を訳しています。
「リリ・ブーランジェに関するエッセイ二編 日本語訳」
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by ralatalk | 2007-07-22 00:25 | 音楽エッセイ