クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

第30回 クライスラー風ユーモレスク

本日は、特別レッスン。前々回、2週間空いたのでその穴埋めだそうです。

今日も美探先生は、レッスン室も完成したこともあって、大変ご機嫌で、先生の修業時代の話をしてくれました。美探先生は、神童で有名な渡辺茂夫の渡辺季彦先生のお弟子さんでして、当時、東京から鎌倉までレッスンに行っていたそうです。渡辺先生の方は、相当な芸術家肌の人で、いきなり電話で美探先生を呼び出して、今からレッスンだから来るようにとの言われて行っても、ぜんぜんレッスンを見てくれなくて、「すまんが今から夕飯だ。」といってホテルに連れていってもらたりするかと思えば、6時間ぶっとおしでレッスンをすることもあったそうで、美探先生曰く「芸術家で音楽の鬼」だったそうです。
 また人間味に溢れた先生だったそうで、コンサートの前の日に、衣装を準備してもらったりしたことは今でもうれしかったとおっしゃっておられました。美探先生は、そのころ苦学しておられたそうです。

 他にも色々とお話くださりましたが、なるほど、指導法は渡辺先生からかなり引き継いでおられるのですね。



さて、本日のレッスンです。
  1. 基礎練習
    今回、追加で、1弦音階を1-2の指使いだけではなく、2-3と3-4でもできるようにとのこと。これがなかなか難しいのです。

    ・早弾きのための練習
    ・マルテレ
    ・G-Dur 音階(ファーストポジション、サードポジション)
    ・1弦音階(A-dur、E-Dur、B-Dur、F-Dur)
    ・3度重音
    ・オクターブ
    ・篠崎教本2巻P48
    ・小野アンナ「2オクターブのスケールと分散和音:ハ長調」

  2. カイザー13番
    「運指が違うぞ。そこは開放弦だ。」
    「先生。これは下に書いてある運指を使ってみたのですが。」
    「それは、コンチェルトなんかもよくあるが、楽譜の上に書いてある運指を使うのならそれを。下に書いてある運指を使うのならそれで、統一する必要がある。」
    「へえ。そうだったのですか。」
    ということで、難しいサードポジションでやって来たのに何か損をした感じです。
    他、半音で動く部分の音程がうまく取れていないので、もう少しがんばれとのこと。

  3. 鈴木教本3巻 バッハ:ガボット ト短調
    「できとる。OKだ。」とのことで難なくパス。この曲は、ポジション移動もないので楽でした。

  4. 鈴木教本3巻 ドボォルザーク:ユーモレスク
    「これ。やってみた?」
    「いや、まだ間に合わなくて。」
    「まあいい。ちょっとやってみるか。」
    ということで、解説付きで演奏してもらいました。おもしろかったのが、ポルタメントの入れ方とか、弾き方で、美探先生は、クライスラーならこう弾くだろうということで、楽譜にない装飾音符をいれて弾いてくれました。
    「クライスラーの場合、ポルタメントの入れ方にくせがあって、こういう風に上品に入れる。どうだ味があるだろう。ハイフェッツの場合だと、こういう風にすばやいポルタメントになる。こちらは気品がある。」
    「バイオリン弾きというのは、自分の音をイメージできなくてはならない。声楽と同じだ。コンクールで一番をとっても、そこがピークで、後は落ちるだけの人はたくさんみてきたが、共通するのは、自分の音を持っているかどうかが重要だ。」
    とのこと。続いて、課題が出されて、
    「この曲には、おなじフレーズがたくさん出てくるが、それを同じように弾かないように。そのためにはポジション移動を工夫してみなさい。そして、ビブラート。この曲では、ビブラートをかけないと曲にならないので、しっかり練習しておくこと。」
    とのこと。う〜ん。難しい注文ですね。仕上げるのに時間がかかりそうです。


以上
[PR]
by ralatalk | 2007-05-01 18:01 | パガニーニへの道