クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

第20回 レガートのパターン

すでに2月ですね。進捗は遅々としていますが、バイオリンの道は険しく長いので、途中で滑落せぬようにゆっくりと確実に登って行きたいと思っています。

今回のレッスンの終了後に、うれしくも美探先生から頼まれたことがありました。それは
「現代音楽と古楽をあらためて聴いてみたくなったのでCDを紹介してくれないか。」
という依頼でした。
先生と最初にお会いしたときは、現代曲はあまりお好きではないのかなあという感じがしていましたけど、お弟子さん達がバルトークの弦楽四重奏曲とか、武満とかの近現代音楽のレパートリーに積極的に取り組んでおられるので、その影響もあるのかもしれません。
「最近、新しい刺激が不足気味なのであらためて聴いてみたい」
とのことでした。ということでジャンルをたずねてみますと、「コンテンポラリー、なるべく新しい作品。」ということでしたが、こうした新曲を聴く上で土台となっている作品も是非知っておく必要があることから、まずは「新ウィーン学派」の音楽を聴いてみる必要があるだろうということになったので、まずは、シェーンベルク、ヴェーベルンから紹介することにしました。



しかしながら、次回に所望されているのは古楽の方で、ビーバーの「ロザリオソナタ」です。この曲に関しては、以前、私が「この時代の最も画期的な作品で、この曲がなければバッハのシャコンヌは存在しません。」とか大げさに語ると、「君はビーバーをも知っているのかね。」とすごく驚かれたことが印象に残っています。
また最近、お弟子さん達からもビーバーの名前を良く耳にされているようなので、興味をもたれたみたいです。特に終曲の「守護天使のパッサカリア」という名前がすごく印象に残っておられるようでした。

ビーバーのこの曲に関しては、モーツアルトもバッハもまったく到達できなかったクラシック音楽としての美の頂点を極めている作品として熱烈なマニアも世界中にたくさんいるくらいなので、美探先生としてもお気に入りの曲となることは、間違いのないところなんですけど、現代音楽よりも古楽の方にご興味が向かわれる可能性もあり少し心配です。
私の戦略は、現代音楽に美探先生を誘導するというよりは、邦人作曲家の方に誘導し、あわよくば、お弟子さん達のレパートリーに組み込んでもらうというものですのでね。

まあ、この話は別途、ブログに書くことにして、レッスンの方です。

レッスン内容は以下の通り。

  1. 調弦
    「さて、レッスンをはじめるか。音を合わせて。」ピアノのAの音をポーンと出してもらったところで、「低い。」先生と同時に声を出してしまいました。気温が低いので、暖かい部屋に来ると調弦がすぐに狂うのですね。
    すぐさま調弦し直すと、美探先生から、
    「駄目駄目、そんなことでは合わない。もっと軽くボーイング。」ということでした。
    (え~、そんなに力を入れていないのですけどこれでも駄目ですか)と驚いていると、にやにやされながら、
    「確かに、オケの連中はそんな調弦をしているなあ。でも腕の良いソリストならこうだ。」
    とチョコンと弦に弓を落とすだけでした。
    なるほど、演奏会でもソリストの調弦も一流になるとそんな感じですね。

  2. ボーイング訓練
    今回は、開放弦の分散和音ボーイングで細かく指導が入りました。
    「G線のときは肩を水平に十分に上げる。G線を豊かに響かせる。E線が少し長い。ビッコを弾いている。すぐに弓を返す。」

  3. 重音(3度、オクターブ)
    これはいつもの通り。

  4. シフティング
    問題なし。

  5. サードポジション分散和音
    「暗譜がまだまだ。しっかりと覚えること。」

  6. 左手の訓練(篠崎教本2巻P9)
    各パターンを2段ずつ実施。

  7. カイザー9番
    「こんなことではOKはやれない。しっかりとやっておくように。」
    このカイザーのレガートとデタシェの混合パターンに大変苦戦中。左手だけでも難しいのに、右手はもっと難しい。さらに4番のパターンは、3/4拍子の原曲を4/4拍子に変えてしまうという変形パターンです。
    でも先生は4番のパターンがお気に入りのようで、これはもう曲だよねと楽しそうに試演しておられました。

  8. 鈴木教本2巻「トマ:ミニヨンのガボット」
    「そこのスタッカート。弓を弦から離しては駄目。」で一発アウトでした。美探先生は注意したことを、さらにミスすると絶対に通してくれません。厳しいですが、芸事はこうでないといけませんね。
    スタッカートに関しては、研究が必要ですね。演奏を録音して分析してみることにします。

  9. 鈴木教本2巻「リュリ:ガヴォット」
    「中間部のa-molのところは、もっと弓を使って。速度を早くするのではなくここは大きく弾くのです。」
    譜面は簡単なa-molスケールなんですけど、H-Cのところが4-4の指使いになるため音程を取るのが難しく、ふにゃふにゃになってしまいます。後から録音してみて大ショック。何かよっぱらいの演歌ですね。これは、重点強化ポイントです。

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by ralatalk | 2007-02-06 18:02 | パガニーニへの道