クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

最新名曲解説全集について(長所編)

 最近、プリムローズの著作を読んでいて気になることがあり、ブロッホとブルッフについて調べていたのですが、その過程で、音楽之友社の最新名曲解説全集の協奏曲IIと協奏曲IIIという本を図書館から借りて読んでみました。
読んでみての感想は、さすがに我が国で最も信頼のおける名曲解説集ということで、情報が盛りだくさんですし、楽譜もたくさん掲載されているし、楽曲分析も詳細に記述されています。しかも名曲と言いつつも結構、マイナーな曲もたくさん掲載されており私としては、浮き浮き気分で読んでいました。
特にバイオリン協奏曲には、興味があるので、今後、聴いてみたい作品を列挙してみると以下のようになります。



  1. シューポア:バイオリン協奏曲第8番
    ロマン派時代の人気曲

  2. エルガー:バイオリン協奏曲
    難曲中の難曲。ピチカート・トレモロってどんな感じなんでしょうか。

  3. リヒャルト・シュトラウス:バイオリン協奏曲
    え?そんなのあったの。

  4. シェーンベルク:バイオリン協奏曲
    ハイフェッツも理解不能。想像を絶した難曲らしい。

  5. ストラヴィンスキー:エボニー協奏曲
    これはバイオリン協奏曲ではないのですが、ジャズのイディオムを使った傑作らしいですね。
 
また昭和55年に第一版が出版された古い本にしては、結構よい選曲眼をしているなあと
思いました。特に邦人作曲家に以下の作品があったことには、なかなか先見の明があったのですね。
  1. 尾高尚忠:フルート協奏曲
  2. 広瀬廣瀬量平:チェロ協奏曲
    広瀬ではなく廣瀬でお願いしますとのことでしたので修正しておきます。
  3. 三善晃:バイオリン協奏曲
  4. 野田暉行:ピアノ協奏曲

これは、邦人作品の中でもかなりレベルの高い曲。もう少し演奏機会が増えて良いかなあと思っている曲です。特におすすめは尾高尚忠のフルート協奏曲で、どんどんと流れていく楽想がとても気持ち良いですね。この作品は、ほとんど前期ロマン派の世界ですので、現代音楽が大嫌いな人もすんなりと聴く事ができます。廣瀬量平なんかも随分、アジア的な素材を日本という風土にうまく溶け込ました個性を持っているのですけれど、最近は演奏機会が減っていますね。
三善、野田の作品は、アカデミックな現代音楽の響きをしており、作品の主張するところがわかりやすいのが良いですね。

以上、つらつらと最新名曲解説全集について、気に入った点を書いたのですが、次には、気になることについても書いてみますかね。
それにしても名曲集なのに知らない曲が、まだこんなにあるとは、我ながら勉強不足を痛感します。
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by ralatalk | 2006-12-26 00:20 | 音楽エッセイ