クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

第16回 これが本来のバイオリンの音

今年で最後の美探先生のレッスンになりました。この一年を振返り、やはり美探先生にバイオリンを教わりにいったことは大正解だったと思います。特に基礎練習が充実し、ボーイングがかなり改善されて音が美しくなったことは、大変うれしいことです。おそらくアマチュアで5〜10年くらいやっている人くらいの音質にはなって来たと自分でも思います。後はビブラートを安定してかけることができれば、かなりの音質になってくるでしょう。それにしても短期間にこれほど上達できるとは思ってもいなかったので、良い先生につくかどうかで随分と上達が違うものだと実感しました。



美探先生は、
「わたしの所に最初からいる弟子は、私のやり方が普通だと思っているので感謝が薄い。他の先生のところから私のところに来た弟子は、違いを感じることができるので、私にとても感謝してくれる。また音が汚かった人がみるみると改善し美しい音になっていくのを見ているのもやりがいがあるものだ。」
とおっしゃられていました。

美探先生からは、バイオリンの基礎だけでなく、音楽を美しく演奏するための考え方とか、呼吸、歌の大事さとか、様々なことを教えていただきました。音楽以外でも短歌を創作したり、それを英文に訳してみたり、書道を嗜んだりして、かなり教養範囲が広い先生なのですね。そんな先生であるので、先生のゆったりとしたバイオリン演奏を聴くと、ゆとりとか実りというのを感じます。

「ららトーク君も、ようやくバイオリンという楽器のもつ本来の音がでるようになった。今、あなたが出している音をしっかりと記憶しておきなさい。技術というのは一旦レベルが上がっても下がってくるものですから。それの繰り返しです。」

これが今年のレッスンの最後の言葉でした。
美探先生に感謝です。

さて、レッスン内容は以下の通り。
  1. ボーイング基礎
    開放弦の分散和音練習で以下の指導がありました。
    「肘が下がっている。G線を弾くときの肩、肘、手首はほぼ水平になるようにせよ。」

  2. 重音(3度、オクターブ)
    3度の重音の音階をやりました。それにしてもまだかなり難しい。

  3. シフティング(A線、D線、G線での音階)
    久々でしたので、練習をさぼっていました。次回、きっちりとやれるようにしておきますね。

  4. 左手の訓練(篠崎教本2巻P48→P9)
    篠崎教本2巻P48は少し難しいのでP9の方をやるということになりました。

  5. ビブラートの訓練
    ピアノにあわせてビブラートの練習。
    「手首を動かす。最初からできないのは当然なので時間をかけてコツコツとやっていこう」とのことでした。

  6. カイザー8番
    ノーマルパターンにて、
    「うんいいぞ、ただし、楽譜が難しくなると右手がおろそかになる。ゆったりと弾け、最後は走っているぞ。注意せよ。」
    「まだ左手と右手がアンバランス。ゆっくり弾いて練習。」
    パターン6にて
    「1弓連続スタカートの最後の音に不自然なアクセントがついている。弓の動かし方に注意。」
    パターン7
    「弾けているかなあ。それにしてもこれは難しい。」

  7. 鈴木教本2巻「ヘンデル:ブーレ」
    「とても良い。音もきれいだ。運弓もダイナミックな動きになってきた。」
    ということで、OKをもらいました。

  8. 鈴木教本2巻「シューマン:2人のてき弾兵」
    「これも良い。ただ、前回はまだ無理だと思って教えなかったことを教える。」
    ということで、最後の小節の部分の付点8分音符のきれいな切り方を伝授してもらいました。これは企業秘密にしておきますね。

  9. 鈴木教本2巻「パガニーニ:妖精の踊り」
    時間切れのため手つかず。かなり練習していたのですけどね。

以上です。

追記:

ハイフェッツのブルッフのコンチェルト1&2を美探先生にお貸しした所、先生は大喜びでした。ハイフェッツについての運弓法について、ためになる話をしていただきました。
後、今回から先生のバイオリンにCROWNバイオリン弦が張ってあったので、恐る恐る感想を聴いてみたのですが、
「音が非常に大きくてよい。ドミナントをパワーアップしたような感じだ。」
「これを付け替えているときに弟子(プロ)が来て、『へえ〜先生、CROWNを知っていたのですか、それじゃ私も試してみます。』と言っていたよ。」と少し鼻高々に語っておられました。
返り際に先生特製の卓上カレンダーをいただきました。
先生は芭蕉とか山頭火が大好きなので、そのお話と、そこから波及してシューマン歌曲の話になりました。
「シューマン歌曲はバイオリン弾きとしては、かならず聴いておく必要があります。」とのこと。シューマンは苦手の作曲家なんですけど、先生がここまでおっしゃるのなら聴いておかないといけませんね。
[PR]
by ralatalk | 2006-12-24 00:05 | パガニーニへの道