クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

第15回 二人のてき弾兵を知らないなんて勉強不足

今年の美探先生のレッスンもあと1回となりました。来年は第二週から開始するとのこと。休み中に練習に励みたいところですが、はたして練習時間は取れるのかどうか。

本日のレッスンでは、音楽的表情についての注文がたくさんつきました。ビブラートを使えとのご指示と、1弓連続スタッカートを教えていただきました。この技は、プロバイオリニストでも難しいらしいですね。「ハイフェッツは完璧だったが、パールマンは少し苦労して演奏しているなあ。」というコメントでした。
はたして、私にもできるのしょうかね。



さて、レッスン内容は以下の通り。

  1. ボーイング基礎
    マルテレで弓を弦で落とすときは、そこで止めずに当たった瞬間に脱力せよとの指導あり。

  2. 重音(3度、オクターブ)
    3度の重音は、少しできるようになって来たということで、これを使って音階をやりました。それにしてもかなり難しい。

  3. 左手の訓練(篠崎教本2巻P48)
    前回とおなじ指摘を受けました。まだまだ、左手がうごきませんですね。
    簡単な楽譜なのに少し悔しいですね。

  4. ビブラートの訓練
    「おお、なかなか良いではないか。もっと速くかけることができないかね。」
    「先生、これ以上は無理ですね。」と返答すると、
    「そうか、左手の脱力はまだまだだな。次回からは曲にビブラートをつけてきなさい。」
    とのこと。

  5. カイザー7番
    「OK」をもらいました。

  6. カイザー8番
    ノーマルパターンについては、アーティキュレーションについて細かい指示がありました。
    「エチュードだからと言って、8分音符の羅列で弾いてはなりません。ブレスを感じて弾きなさい。君の弾き方にしたがって歌うと窒息します。」
    「頂上から麓に降りるようなパターンの場合は、終わりで少しテンポをゆるめて、次に山を目指すときは一呼吸。少しゆっくりから弓を徐々に大きく使いクレッシェンドです。」
    「よいですか。音楽を感じて演奏しなさい。細かいニュアンスを大切に。これはささいなことですが、これができる人とできない人との間には大きな壁があります。」

    次に1弓連続スタッカートの指導がありました。この奏法は知っていたつもりなんですけど、実際やるとなると難しいですね。
    弓に圧力を一瞬かけて、右手をこねるようにして圧力をすばやく開放し、弓の進行方向には動かさない。というもので、先生の演奏をじっくりと見せてもらいました。
    アップよりダウンが難しいとのこと。

  7. 鈴木教本2巻「ヘンデル:ブーレ」
     前回に引き続き運弓方法について細かく指導されました。次回は仕上げてきなさいとのこと。

  8. 鈴木教本2巻「シューマン:2人のてき弾兵」
     出だしをフォルテで弾いたので、先生からお叱りを受けました。
    「この曲は、シューマンの有名な歌曲ですよ。ららトーク君にしては、勉強不足です。」
    「よいですか、声楽曲をバイオリン曲に編曲した曲は、たくさんありますが、バイオリン弾きは原曲を理解して弾かなければなりません。」(ニコニコ顔でのご指摘でしたが)
    と言われてしまい少し悔しい。シューマンの歌曲はほとんど知らないので、シューマンが発狂する前に書いた精神分裂的曲想かもということで適当に解釈して演奏してみたのですが、どうやらぜんぜん違うようですね。
    シューマンの歌曲について、調べてみたところ、曲は、ハイネの詩集にシューマンが曲をつけたもの。脱走してきた2人のてき弾兵が、祖国のフランス皇帝を思う強い感情で歌う歌曲のようです。
    シューマンの歌曲は、詩と音楽が一体化していることで有名らしく、2人のてき弾兵もそのような曲だったのですね。それにしてもシューマンの作風とはぜんぜん違う気がするのですが、ここまで作風を変更できるとは、おそるべしシューマンの執念です。

  9. 鈴木教本2巻「パガニーニ:妖精の踊り」
    美探先生の模範演奏あり。時間切れで、ここまではできず。次回は、この曲をやるとのことです。

●追記

最近、気になっているブルッフのバイオリン協奏曲第二番について美探先生に尋ねてみたところ
「二番?やらんなあ。」とそっけない返事。
「この曲は、チャイコフスキーのコンチェルトに匹敵するような名曲です。この二番の演奏で、ハイフェッツがものすごく感動的な演奏をしたCDがあるのですが、おそらく彼の演奏したものでベスト5のできにあるのではないでしょうか?」と言うと、
「え、そんなのあるの!?レコード会社は?どこで売っていた?でも君はいったいどこからそんなネタを拾ってくるのかね。」
「プリムローズのヴィオラ奏法という本に書いておりました。」
「プリムローズかね。知っているぞ。ヴィオラの巨匠だね。」
とハイフェッツ信望者の先生の興味を惹くことにまんまと成功。
美探先生、続けていわく、
「ハイフェッツか。こういう人がすばらしいレコードをたくさん残して死んでいったので、現在生きているバイオリン弾きは、何でわざわざバイオリンを弾いているのだと思うときがある。君もそう思うだろう。これは是非とも聴かせてください。」
とのことで、来週お貸しすることにしました。
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by ralatalk | 2006-12-18 18:13 | パガニーニへの道