クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

第11回 バイオリンはコンコンだ

本日のレッスンでとても良いことがありました。

美探先生が、バッハのシャコンヌの出だしを弾いてくれました。
それにしても美しい出だしです。
このシャコンヌという曲は、人気曲なので中上級者になると試し弾きする人は多いのですが、大抵は悲惨な結果に....。4重和音ということもあって、無理に弾こうとしてギャンギャンとうるさいだけになっているのですね。でもさすがに美短先生。冒頭から美しい。和音の各音のバランスが揃っているし、濁らない。まるでミルシティンの演奏を聴いているような感じで、感動しました。



 今回、ボーイングについて細かい指導がありました。冒頭のアタックの重要性について、和音の弾き方についてです。
「バイオリンは、基本的に頭をピアノのようにコンコンだ。どんな弱い音であっても頭をはっきりさせる必要がある。アマチュアと我々プロとの大きな違いはここにある。ほんの少しのことなのだが、これに注意が行く人と行かない人とでは大きな差がでる。コンクールでもこれができない人が意外にも多いのだが、これができていない者は容赦なく落とす。」
とおっしゃられた後に、ビバルディのイ短調のコンチェルトを御弾きになり、アマチュアとプロの演奏の違いを教えてくださいました。
アマチュアの場合は、冒頭がはっきりせずだらだらという感じなんですが、プロの場合は、きびきびした動きなので音楽が生き生きとしています。
 「ボーイングは、だらだらさせない。切るところははっきりと切り、特に冒頭をはっきりと出す。ただし、アクセントを付けるという意味ではないよ。ささいなことが大きな差だ。」

ということで、興が乗ってきたのか先生は、ヘンデル、ハイドン、モーツアルトと次々に曲を弾き出されました。そして最後にバッハのシャコンヌの出だしを弾いて講義終了。シャコンヌの弾き方についても特別に教授してもらったのですが、これは企業秘密としておきます。

さて、今回のレッスンは、以下の通り。
  1. ボーイング基礎
     マルテレ、開放弦分散和音、G-Dur音階、G-Dur音階の分散和音。
    高速運指のためのエクササイズ。各弦でのスライド音階(運指12-12-1234)

  2. 重音(3度、8度での音階)
     3度は今だにできず。8度の音階では、小指は離さないでそのままスライド。

  3. セブシックもどき(篠崎教本 二巻P48)  
     突然、思い出したようにこれをやるとおっしゃられたので、少し困惑。セブシック嫌いな私としては練習をさぼってました。次回はきっちりとやってきます。

  4. カイザー5番
    12番の運弓パターンの出来が悪かったのですが、何とか通りましたかね。

  5. カイザー6番  
    初回としては、まずまずの出来ですかね。重音奏法の弾き方を注意されたのみです。次には4個ずつと8個ずつのスラーのパターンでも練習してくるようにとのこと。

  6. カイザー7番の予告
     美探先生の模範演奏がありました。それにしても先生が弾くと格調がむちゃくちゃに高い曲になりますね。単なる練習曲が、何かバッハのような神々しさを感じがしました。
     後で、R-09で録音した演奏を聴いてみると、やはり8分音符は短く、付点4分音符は長めのボーイングでアタックが付いた演奏になっていましたのでこれを参考に練習いたします。

  7. 鈴木教本(第3曲)
     一通り弾いた後で、
    「君は美しく弾きたいのだな。では、プロの弾き方を教えてあげよう。」
    ということで、冒頭に記述した指導を受けました。
    それにしても単純な音符なんですけど、弾くのは大変です。8分音符を全弓ですばやく動かし、きっちりと止め、16分音符は短く返す。スタッカートできっちり止めることができるよう練習しておきます。
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     他の曲も準備しておいたのですが、次回ですね。

追記:
 最近、先生が良くおしゃられることは、「弓にわずかなひっかかりを感じるようになりなさい。」ということです。
「脱力とか圧力をかけるなとかと指導すると、ほとんどの人は《浮ついたすべる音》で演奏する。そうではなく、しっかりと弦と弓との間に摩擦を感じて弾きなさい。弓に圧力をかけて弾くこととの違いがわかるようになれば上級者である。」とのことです。
このことをずっと考えながら弾いてみたんですけど、この意味がわかりました。これを感じるようにするためには、弓のボーを親指と中指で作る輪の中に通しているだけのぶらぶらな状態で、ほとんど落としそうなくらいのぎりぎりの状態で軽く弓をつまむ程度にしておきます。下げ弓の場合は、弓の重みだけで弦を引っ張るという感じにすると、弓にわずかなひっかかりを感じるようになりますので、後は音符の出だしにほんの一瞬、わずかな圧力をかけると音が立つようになるのですね。 究極の脱力というやつですかね。
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by ralatalk | 2006-11-20 17:19 | パガニーニへの道