クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

超絶カスタマイズ・バイオリン

本日、バイオリンをある外人さんからお借りしました。

本当に親切な方で、「もしよかったら仕事場までバイオリンを持って行ってあげようか?」とも言ってもらったのですが、さすがに悪いということで、池袋で待ち合わせをして、バイオリンを受け取りました。
お礼に、自分の作曲した作品をCDにしてプレゼントしたところ非常に喜んでもらえました。
その後、食事をご一緒したのですが、マーラー、ショスタコーヴィチ、バルトーク、プロコフイエフの話と音楽三昧でした。バルトークが好きということで、弦チェレのスコアをもって行ったのですけど、「おう、これは大学時代に分析しまくったよ。」とのことで、いろいろバルトークの作曲技法についても教えてもらいました。

で、バイオリンは、「鈴木のバイオリンだよ。」と渡されたのがこのバイオリンです。

早速、家に戻って、バイオリンを弾いてみたのですが、もうびっくり仰天してしまいまいた。これって、クレモナの大巨匠、ビソロッティ、モラッシーの音じゃないですか!音にパワーがあり、明るい良く通る音。これが、鈴木のバイオリンから鳴っていますし。音のバランスも完璧。
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おもわず、いつ作られたのかとラベルを見てみると、1985年とあります。経年変化で音が良くなることはあるのですが、これは次元が違います。
駒、顎当ては変更しているようですけど、それにしてもこれは、どうしたことでしょう。ほとんど狐に摘まれたようです。

で、電話で詳細を尋ねてみると。

「やっぱり、驚いた? 私は、前から鈴木のバイオリンはすごく良いと言ってきたのだけれど、日本人の誰も信じてくれる人はいなかった。弦楽器というのは、調整が命。きっちりと調整できる人はそうはいない。これはクレモナの職人にお願いして、何年もかけて少しずつカスタマイズしながら調整したバイオリン。どう驚いた。これに、クレモナのラベルを貼ってしまえば、誰もそれを疑わないだろうよ。」

「確かに。」と少し唖然。そして、また質問してみました。
「弓は? これは安いものではないですよね。オールドフェルナンブコで作ってあって、結構、剛弓ですね?」
「ああ、わかる。それフランス製。たぶん結構なものだったと思う。」

とのこと。

こんなのを目のあたりにすると、私も含めて、ネット上でバイオリンの善し悪しについて熱く語っている人の言などまるで無意味。

良いバイオリンとは、価格ではなく、すご腕職人によって完璧に調整されたバイオリンであるということですね。でもこれは凄すぎます。100万円出してもこれに匹敵するパワーと音色を兼ね備えたバイオリンはそうはないですよ。

と言っても誰もその音を聴くまでは信じてもらえれないでしょうけどね。
まあそれはそれで良いことで、少なくとも私はその真実を知る事ができたわけですから大満足です。それにしても、この職人魂溢れるバイオリンを貸して頂いて本当に感謝です。

※リムスキー=コルサコフの管弦楽法を英語版でほしいとおっしゃっていたので、是非ともお礼に手に入れてプレゼントしますかね。
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by ralatalk | 2006-07-11 23:01 | バイオリン