オイドクサ
2005年 12月 19日
今の弦は、E線、A線、G線がビジョン、D線がオブリガートのシルバー巻きです。
まあ、各弦のバランスはこれで良いということで調整してもらっているので、A線をビジョンに張り替え。でも問題発生。あたらしい弦だと鳴りが大きいため、また各弦のバランスが悪くなりました。
まあ、ビジョンの音色は、ウィーンフィル御用達ということもあって気にいっていたのですが、A線を何種類か購入して、すこし遊んでみることにしました。A線の鳴りがおとなしい弦ということで、オブリガートとオイドクサを購入しました。
まずA線をオブリガートに変更。でも、オブリガートの方がさらに音が大きいし、なんかうなりが聴こえてくる。音も平凡ということで、弾き難くなったので、今度は、オイドクサに変更。
これを張った直後は、さすがにガット弦ということで、音程がどんどん下がってくるし、反応が鈍いし、擦ると弦の上ですべるし。う〜ん。最悪。弦四郎丸には合わない弦なのか?と心配になってはいたのですが、ガット弦ということで安定には、しばらく日数がかかるということで様子をみることにしました。そうすると3日後には、安定してきたのか、擦ると弦の上ですべるという現象はなくなり、反応もすこし改善されたようです。そうなるとさすがに音色で定評のあるガット弦。オイドクサの本領発揮ということで、音色は、うん、そうだよね。これが本来のバイオリンのA線の音ということで、なんとも言えない透明感のある音の伸びとガット弦のもつ複雑な雑味がうまくブレンドされた音で、これはすごく気にいりました。なんとなくバロック・バイオリンにも近い音のような気がしますね。後はもう少し反応がよければいいですけどね。
また、心配していた音量のバランスもばっちりで、後から気がついたのですけど、購入したオイドクサのゲージ(太さ)は、すこし細いものだったんですね。店員さんがあまりバイオリン弦の知識がない人だったので、標準ですといって、ゲージが13 1/2の弦を出してきたんですけど(オイオイ)、これも結果オーライですかね。
ちなみにオイドクサのゲージは次の順番で太くなるようですね(ちなみに価格は同じ)。数値が大きい方が太くテンションが高くなります。
13-1/4
13-1/2 → 今回購入した弦
13-3/4 → これが標準
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※弦の太さと音質とは関係があるそうで、弦が細いと張力が弱くなり、高倍音を含んだ優雅な音になるけれど音量は小さくなり、弦が太いと張力が強くなり倍音は少なくなるが強い音になるということです。(ヴァイオリン各駅停車の記述より)
うん、そうすると、もともとA線の音が大きな弦四郎丸の場合、低いゲージにしても音量が確保できるので、高倍音を含んだ優雅な音でかつ強い音ということが可能ということですかね。となると、13-1/4でもOKなら、さらに音色的に魅力的になるのかなあ?楽しみです。