2ショットバイオリン
2005年 10月 30日
さてさて先生が弦四郎丸に気づくかどうかわくわく気分で挑んだレッスンでしたが、すぐに気がつかれて「え!買ったんですか?いくらしましたか?」と仰られたので、「弾いてみて、当ててみてください。」と返答し、弦四郎丸を弾いてもらいました。「とても甘い音がしますね。300万円くらいですか?」といってもらえたのでちょとっぴりうれしい。「いえいえ、そんなにするものではなかったです。」と返答。
(先生のバイオリンとの2ショット。左が先生の楽器。1760年製だそうです。右が弦四郎丸)
先生のおかげで良いバイオリンの音というのがわかったので、自分でも選択できたわけですが、私の感覚からすると、バイオリンは60万円クラスから音色、音量、バランスがすばらしくなり、100万円を超えた領域では、音的にはそんなに大差なく、つまり価格と音色は比例しなくなり、後は有名な職人が作ったバイオリンか、オールド、モダンなどの古い楽器の価格が高めという感じでした。
60万~80万円クラスというのは、良い木材を選択できるようになり、それなりに人手をかけてとか、あるいは高名な職人さんのお弟子さんとかが作っており、お買い得感のある価格帯。ブランドにこだわらなければ、この価格帯の作品は魅力的ですね。
さらに、100万円クラスになると、手作りバイオリンの世界になってくるんですけど、音の品質は保ちながらも、職人さんたちのいろいろなこだわりがあっておもしろくなってきます。
バイオリン本体の作りと仕上げがすばらしい作品がいっぱいあるんですけど、音的に平凡でがっかりというのもありましたし、有名な職人さんだからだといって抜群に良い音のバイオリンではないわけですね。
私が一番こだわったのが、甘く深みのある音を出せるバイオリンで、これはなかなか見当たらなかったです。たまにあったりしてもすごい高価なもので手が出さない値段でしたけど。
弦四郎丸の場合は、中古で出ていて偶然に手に入れることができて本当によかったです。
※まあえらそうに書いてますけど、本当に良いバイオリンって、まだまだわっかちゃいないんですよね。バイオリンの世界は奥が深いのでこれからいろいろ勉強してみますね。
そんなこんなで、来週あたり弦楽器フェアというイベントがあるそうなので、ちょっくら行ってまいりますかね。いろいろなバイオリンの音を聴いてみたいです。
追記:
楽器屋の老主人に今回の件については、なんでうちで買ってくれなかったのと小言を言われました。まあこれは仕方のないことです。バイオリンは木で作られているのでまったく同じバイオリンてなものはこの世界には存在しないし、それに一目ぼれに近い音でしたので、これも運命。許してねマスター。