クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

日本のベテランバイオリニスト

 東日本大震災の影響を受けて、都内のかなりコンサートが中止、または延期になっている。こうしたときにコンサートを開催する方としては、いろいろと悩むことが多いと思う。余震も続いているので、観客の安全確保も考えなくてはならない。突然の停電もありえる。でも、こんなときだからこそ、コンサートをやらなくてはならないというのが、美探先生のお考えであった。そして、以下のコンサートが開催された。

●松原勝也 ヴァイオリン・リサイタル

1.シューベルト
 ヴァイオリンとピアノためのソナタ第2番 イ短調

2.プロコフィエフ
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番 ニ長調

3.三善晃
 ヴァイオリンのための「鏡」

4.フランク
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ

アンコール:
イザイ:子供の夢
 



私は、日本の中高年のバイオリニストにバイオリンコンチェルトやリサイタルの演奏機会が少ないことにとても不満に思っている。バイオリニストは、30代中ごろから50代前半が演奏の中身が充実している時期である。それなのに、本物の実力があるバイオリニストに機会がまったくまわってこない。例えば、加藤知子さんなんかは、音楽通のなかでも評価が高く、女流最高のバイオリニストと呼ぶ人もいるくらいなのに、昨年、10月に都内でようやくリサイタルを開催とか、今や伝説になっている奥村智洋さんも、しばらくリサイタルを開催していない。マニアな人達は血眼になってどこかで演奏会を開いていないかと探している人もいる。本当にもったいないことだ。

そして今回の松原勝也さんだ。

松原勝也さんは、新日本フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターを経験後、フリーでいろいろ活躍されていたのが、録音嫌いということで、知る人ぞ知るバイオリニストである。よく現在のバイオリニストは、ハイフェッツやクライスラーと比べてとか○○は。。。。。とか、本物のバイオリンの音を聴かずに、世評のみを信じきっている方も随分といるのは知っているが、そういう人にこそ聴いてほしい。本物のクラシック音楽の熱い表現力をもつ数少ない演奏家の一人なのだ。
 
でも古いタイプの演奏家なのかというと、そうではなく、あの武満徹にもっとも信頼されていたバイオリニストでもあり、室内楽の新作初演にもたずさわってきた人でもある。濃厚なロマン表現からシャープな切れ味の現代音楽までこなす人なのだ。とりわけ音色に関しては、非常に多彩であり、その音色の柔らかは天下一品である。

さて、前置きが長くなり過ぎたので、演奏会の評は後日に記載する。
[PR]
by ralatalk | 2011-03-21 19:52 | コンサート