クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

風をよぶバイオリン

モーツアルトとカルミニョーラとの対話。
尊敬と祈りをもって演奏されるきめ細かなアーティキュレーション。
モーツアルトの喜びと悲しみがカルミニョーラの演奏と共鳴。
そして、このラストのK.296に極上の瞬間がそこにあった。

ゆっくりとゆるやかなボーイング。
そろり、そろりと、運ばれる弓。
弧を描く曲線がゆらゆらと風を呼ぶ。
黄金の麦畑。
穂が揺れる。
見上げる青い空に白い雲。
雲の切れ目から光が射し、
白い天使が舞い降りた。


音楽の扉の向こうに、別の世界があり、そこに天使をみる。
奇跡のような瞬間。音楽の神に愛されている演奏家のみがなせる技に驚愕。なんと幸せな瞬間。



●トッパンホール 2010年11月18日

 ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴァイオリン)
矢野泰世(フォルテピアノ)

モーツァルト: フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ
ト長調 K301(293a)
変ホ長調 K302(293b)
ハ長調 K303(293c)

イ長調 K305(293d)
ニ長調 K306(300l)

アンコール
K.296 ソナタ 第24番 ハ長調
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by ralatalk | 2010-11-19 23:02 | コンサート