クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

老巨匠:スクロヴァチェフスキ

こちらは久々の更新。
音声ファイルの公開用にSo-netの方にも記事を書いておりますが、やはり書きやすさでいうとExciteブログの方が良い感じです。軽いブログはやはりいいですね。それに広告がほとんど付かないのもGooです。
さて、本日は久々のコンサート。以下に行ってきました。

2009年9月30日(水) 19:00開演
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ/読売交響楽団

◆モーツァルト:
 交響曲第41番〈ジュピター〉
◆ショスタコーヴィチ:
 交響曲第11番〈1905年〉




ここ数年、ショスタコの11番を狙い打ったかのようにコンサートに行きまくっていますけど、こうした曲を聴き過ぎるとベートーヴェンやバルトークでもヌルク感じてしまうので聴き過ぎには注意かも。とは言え、こうした中毒患者が増えてきたのでしょうか。会場は結構な入りでした。

それだけに魅力は多い曲なのですね。聴きどころを整理すると以下になりますか。

  1. 第1楽章における第2楽章の予告の巧妙さ
    弱音付きトランペットがキモですね。ここでミストーンだと興醒めです。

  2. 第2楽章の激烈/苛烈度。
    特に速度をどうするのかが重要。銃撃戦なのか、砲弾戦なのか。
    驚愕の打楽器アンサンブル。死して屍拾うものなし。

  3. 第3楽章の詠嘆のビオラ
    ここがキモですよね。ショスタコの語りたいところはここです。

  4. 第4楽章のコーラングレ・ソロ
    ようやく落ち着いて、故人を偲ぶ時間を得る。

  5. 第4楽章の最後の鐘
    すぐに止めるのか、打ちっ放しにするのか。フライング・ブラボー警報発令〜。「まだ鐘はある!」


他にもこんなSM的魅力も。

・観客は60分くらい(体感では30分くらいに感じる)休憩なしの集中聴きが必要。

・曲が難しく、体力も必要なので、楽団員は汗びっしょり。
  しかも、ソロが多いので手抜き不可能。

・指揮者も休憩がないので大変。アンサンブル的に難しい箇所が多く事故への対処必須。

元に戻って、肝心の演奏なんですけど、なかなかの熱演でした。スクロヴァチェフスキにはたくさん信者さんがいるのでしょうかね。熱心な拍手を送っておりました。
特にびっくりしたのが、第2楽章でいよいよ惨劇が起こるまえの警告のスネアドラム。ここは、控えめに入る指揮者が多いのですが、思い切りfffで叩かせていました。スクロヴァチェフスキは、ポーランド生まれだそうですけど戦争体験者なんでしょうかね。「戦争は甘くないぞ。恋愛アニメじゃないんだ。」と言わんばかりの表現でした。なるほど説得力ありです。

第3楽章もうまくまとめていたし、第4楽章もかなり気合いが乗ってきました。お年寄りなので、最後は大丈夫かなと思っていたのですけど、なかなか精力的です。最後のコーラングレのソロもきれいに決まって、最終コーナーの鐘連打、そして終了。
残念なことに鐘は今回は、すぐに止めちゃいました。まあスコアどうりとはいえ、この曲の場合は、ガツーンと一発やって、その鐘の余韻が消えるまで放置した方が感慨深いのですけどね。

全体的にロシア流に仕上げていた感じがします。
それにしても最近の読響はうまいですね。弦楽器セクションに関しては、現時点の日本一でしょう。特に古いという感じを醸し出せているのがよいですね。厚みのある独特なトーンを持っています。このオーケストラは都内の中では高齢化していて、男性が多いのですが、それがベテランの味と深み、そしてどっしり感を増しているのでしょうね。次回は、もっとハードな曲。ショスタコの4番や8番あたりを聴いてみたいです。

追記:
それにしてもスクロヴァチェフスキという名前をなかなか覚えれない。外人さんもそのようで、彼のことを虎の穴のMr.KMr.Sと呼んでいます。私は、語呂合わせで、『スクロールバー・チェス・スキー』と呼んだりしていますが、ご本人様に怒られそうな予感。
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by ralatalk | 2009-10-01 00:10 | コンサート