クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

カプリース全曲を聴いてきたのですが

本日、シュロモ・ミンツの演奏でカプリス全曲を聴いてきました。

●シュロモ・ミンツ ヴァイオリンリサイタル
パガニーニ:24のカプリース Op.1 全曲
紀尾井ホール 4/7

このコンサートいろいろと思うところありでした。
ちなみに前回の記事は、ここに書いております。



パガニーニのカプリース と言えば、バイオリン弾きの最終目標曲の一つでありますので、巨匠ミンツを一目見ようと会場にはバイオリン関係の人達がたくさんおられたように思います。

カプリースは大変な難曲で、一晩で全曲を演奏するというのは、ほとんどありえないと信じられていたのですが、ミンツさんはそれに挑戦しました。そういう心意気を買って、コンサートに行ったわけですけど、何か調子が悪かったようで、1曲目を聴いたときから、これはちょっとなあと思ってしまいました。音量もなく覇気もありません。いつものミンツではないなあという感じです。1曲、1曲終るたびに、左手をぶらぶらさせ、姿勢も下向き加減で疲れた表情。楽器の調子も良くないのか、速いパッセージの切れが今一つです。もしかしたら左手が故障?とも思ったのですけど、休憩を挟んだプログラム後半では、随分と調子を取り戻してきましたので、ほっと一息。最終曲とアンコール曲2曲は、超絶技巧健在でよかったです。

カプリース24曲は野球に例えると、三試合を一人のピッチャーで投げ抜くくらいのもんなのでして、ソリストにとっても負担がかなりかかります。最近、故障して引退を余儀なくされている有名バイオリニストもおられるので、あんまり無茶はお辞めになった方がよいかもと少し心配です。

それにプログラムもカプリースだけの24曲では、やはり単調なので聴く方としても集中力が続きません。バッハとかイザイとかバルトークの無伴奏ソナタを入れてくれる方が助かりますね。

ということで、バイオリン関係者の諸兄にとっては、何か得るものがあったかもしれませんが、自分としては不満足なコンサート。意欲は十分に買いますが、こうしたプログラムは若いハイテク世代に任せて、じっくりとした曲で勝負する方がミンツさんにとっても良いのでは思いました。実際に速いパッセージよりもゆったりとした部分の方に魅力ありでしたからね。

次回は、バッハか何かのプログラムに期待ですかね。
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by ralatalk | 2009-04-07 23:18 | コンサート