クラシック音楽を中心にしたポスト現代音楽のためのブログ


by ralatalk

ハイドンふたたび

今週もブリュッヘンのハイドン祭りに行ってきました。
今回は、前回と比較して、弦楽セクションが増強されています。そのためか木管、金管、打楽器の音量バランスがちょうどいいくらいになりました。

●プログラム
2009年2月15日(日)
フランス・ブリュッヘン (指揮) すみだトリフォニーホール
新日本フィルハーモニー交響楽団 
 
フランス・ブリュッヘン・プロデュース
“ロンドン・セット”全曲演奏会第2回
開演15:00

  1. 交響曲第94番ト長調「驚愕」Hob.I-94
  2. 交響曲第98番変ロ長調Hob.I-98
      ファルテ・ピアノ:渡邊順生
  3. 交響曲第97番ハ長調Hob.I-97
  4. アンコール:交響曲第98番変ロ長調Hob.I-98第4楽章




今回、聴きたかったのは、びっくりシンフォニーなのですが、演奏としてよかったのは、98番の方ですね。びっくりシンフォニーは、超有名曲なので、楽員さんもリラックスして弾いているのか余裕を感じることができました。でも私は、緊張感がある音楽が好みなので、98番や97番のようにあまり演奏会で演奏される機会が少ない曲の方に、音楽の魅力を感じました。
ハイドンの交響曲と言えば、「驚愕」「火事」「めんどり」「校長先生」「うかつもの」とか、変なタイトルがいっぱいついていますが、タイトルがついていない曲の方が、いい曲が多いのではないのか思っています。ちなみに私は、ハイドンの交響曲に関しては30曲くらいしか聴いていないです。でも107曲全曲制覇しているマニアな方も結構おられるので、それこそ驚愕なんですけど、感心するのは、107曲も作曲しても一つもマンネリがないそうなんですね。さすがハイドンです。

実際に、私も発表会でハイドンのバイオリン協奏曲の4番をやることになっているのですけど、楽譜を見ていると随分と工夫があちこちにしてあり、安易な反復なんて皆無です。少しずつさりげなく変化させていく名コックのような作曲技術。特に短調から長調に移ったり、その逆のパターンの扱いは非常にうまい。こうしたハイドンの音楽の特徴をハイドン全曲制覇したマニアな方で、putcheesさんという方が、うまいこと書いていましたが、それを流用してみます。


ハイドンは、自分が言いたいこと(表現したい音楽)しか書いてません。
言いたいことを言い終えたら、そこで音楽が終わるのです。
言いたいことはとっくに言い終わったのに、だらだらと
ひとり言や同語反復を続けるような音楽がありますが、それとは大違いです。
飾らない。たかぶらない。たいへんいさぎよい。
なるほど、これが古典(クラシック)というものかという気がします。


そんなハイドンだから、ブリュッヘンのピリオド・アプローチが光ります。随分とオケの方もこれに慣れてきたようで、前回、違和感を感じていた木管も今回は少し工夫していたように思えます。特にティンパニの音色は良くなりましたね。違和感解消です。弦楽を増やしたのもよい結果につながっていると思いました。

今回は、めずらしい楽器のピアノフォルテが、98番で登場です。ピアノの前身の楽器でバッハの晩年の時代に使われ出したようなのですが、交響曲に使われていたとは意外でした。この楽器の音を聴きたくてずっと待っていたのですが、活躍するのは、最終楽章のしなびたバイオリンソロが終ったあとの終りの部分だけ。分散和音でほんの少し演奏して終り。余計なことはいっさいしません。いかにもハイドンらしい使い方。

音は結構小さい。ピアノというよりもオルゴール的な音色。あまりにも出番がすくなかったからか、アンコールでもう一度と演奏してもらいラッキーでした。この曲をもしピアノで演奏したとしたら随分と印象がかわるでしょうね。ふむ、ふむという感じでした。
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by ralatalk | 2009-02-16 00:04 | コンサート